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インターンシップの期間はどれくらい?開催時期を種類別に紹介

この記事の監修者
木村千恵子
【資格】
・キャリアコンサルタント
・外国人雇用管理士®

【プロフィール】
2度のアメリカ留学経験をはさみ、20年以上外資系IT企業を渡り歩きグローバルプロジェクトに従事したのち、2016年にキャリアコンサルタントとして活動を開始。現在は中小企業の従業員のキャリア、メンタルヘルス、テレワークに関する課題解決支援、外国人留学生の就職支援、個人向けキャリアセミナーなどを中心に活動中。

インターンシップは、学生時代に社会人としての経験を積むことができる貴重な機会となります。
就職や転職を視野に入れている人にとって、自分に合ったインターンシップに参加することは非常に重要です。

インターンシップの期間や開催時期は企業や種類によって異なるため、自分に合ったプログラムを選ぶためには、事前の情報収集が欠かせません。
この記事では、インターンシップの期間や開催時期について種類別に詳しく解説します。

インターンシップの期間はどれくらい長い?

インターンシップの期間はどれくらい長い?

インターンシップの期間は、企業や種類によって大きく異なります。
短いものでは5日間、長いものでは1年以上に及ぶこともあります。

現在、インターンシップと定義されているのは、以下の3種類のみです。

  • 汎用的能力インターンシップ
  • 専門活用型インターンシップ
  • 高度専門型インターンシップ

以前は半日から1日で終了する「1dayインターンシップ」もありましたが、2023年度(2025卒以降)からは「オープン・カンパニー」という名称に変更され、インターンシップには当たらないとされるようになりました。

インターンシップの期間は種類によって変わる

   期間 対象
汎用的能力インターンシップ
(旧短期インターンシップ)
5日以上 学部3年生・4年生
修士1年生・2年生
専門活用型インターンシップ
(旧長期インターンシップ)
2週間以上 学部3年生・4年生
修士1年生・2年生
高度専門型インターンシップ
(大学院生が対象のインターン)
未定 修士1年生・2年生または博士課程
オープン・カンパニー/キャリア教育
(旧1dayインターンシップ)
半日~1日 全学年

インターンシップの対象となるのは、主に学部3年生、4年生、修士1年生、2年生です。
また、インターンシップの内容や期間は、企業や種類によって大きく異なります。

インターンシップの参加が選考や採用に直結する場合もあるため、自分のキャリアプランに合わせて慎重に選ぶ必要があります。
以下では、インターンシップの種類ごとに期間や特徴を詳しく見ていきましょう。

汎用的能力インターンシップ(旧短期インターンシップ)

汎用的能力インターンシップは、5日以上と比較的短期間のプログラムです。
対象は学部3年生、4年生、修士1年生、2年生に限られます。

参加期間の半分を超える日数で職場での就業体験を行うことが条件となっており、実施時期は長期休暇期間に限定されています。
ただし、大学の正課授業および博士課程で行われるインターンシップは例外です。
分野を問わずあらゆる学生が参加可能で、採用に直結する場合もあります。

専門活用型インターンシップ(旧長期インターンシップ)

専門活用型インターンシップは、2週間以上の長期間にわたるプログラムです。
対象は学部3年生、4年生、修士1年生、2年生に限られます。

参加期間の半分を超える日数で職場での就業体験を行うことが条件で、実施時期は長期休暇期間に限定されています。
ただし、大学の正課授業および博士課程で行われるインターンシップは例外です。

特定の分野に対して専門的な知識や技能を持つ学生向けのプログラムで、採用に直結する場合もあります。

高度専門型インターンシップ(大学院生が対象のインターン)

高度専門型は試行中のインターンシップで、博士課程または修士課程学生を対象としたプログラムです。
所要日数や実施時期は具体的に定められていませんが、「ジョブ型研究インターンシップ」と「高度な専門性を重視した修士課程学生向けのインターンシップ」の2種類があります。

ジョブ型研究インターンシップ

ジョブ型研究インターンシップでは、学生自身の大学院での専門分野に基づいた研究を企業で行います。
研究の評価によって大学の単位を取得できるのが特徴です。
実施期間は2ヵ月以上の長期間が基本とされています。

高度な専門性を重視した修士課程学生向けのインターンシップ

高度な専門性を重視した修士課程学生向けのインターンシップは、内容が未定のプログラムです。
特に高度な専門性を要求される実務経験を積みたい学生向けで、採用に直結する場合もあります。

オープン・カンパニー/キャリア教育(旧1dayインターンシップ)

オープン・カンパニー/キャリア教育は、半日から1日で終了する企業主催のイベントです。
2023年度からインターンシップには含まれなくなりました。

全学年が対象で、企業説明会やグループワークなどが中心です。
実施時期は長期休暇中が多いですが、通年で募集している企業もあります。
採用に直結することはありませんが、選考を案内されるケースも見られます。

就活前の学生にとっては、気軽に参加できるイベントとしておすすめです。

インターンシップの募集期間は?

インターンシップの募集期間は?

インターンシップの募集は、主に夏季、秋季、冬季、春季に分けて行われます。
時期によって、異なるプログラム内容や受け入れ人数が設定される傾向です。
長期間のインターンシップは通年で募集されている場合もあります。
実施日の1〜2ヵ月前から募集を開始するケースがほとんどです。

夏季インターンシップ

夏季は募集件数が最も多い時期で、長期間のインターンシップも数多く募集されます。
夏のインターンは、早い段階から企業や業界、仕事そのものへの理解を深められる大切な期間となります。
多くの就活生にとって、企業と交流する最初の機会となるでしょう。

一方で、参加しやすい時期であるため応募者数も多く、選考を通過するのは比較的難しいといえます。
早めに企業研究や自己分析を始め、企業の情報収集も怠らないことが重要です。

秋季インターンシップ

秋季は長期休暇がないため、オープン・カンパニー/キャリア教育の募集が中心となります。
インターンシップがある場合でも、汎用的能力インターンシップがほとんどです。

ただし、一部の企業ではこの時期のインターンシップが選考対象として必須条件になっていることもあるため、志望企業の選考プロセスを確認しておきましょう。

冬季インターンシップ

冬季は汎用的能力インターンシップの募集が多い時期です。
秋季同様、この時期のインターンシップへの参加を選考対象の必須条件としている企業もあります。

夏季や秋季のインターンシップで得た情報を、深めるために参加するのも良いでしょう。
自分のキャリアプランに合わせて、戦略的に選ぶことが大切です。

春季インターンシップ

春季は一般的に3月に企業説明会が解禁されるため、それに合わせてインターンシップが行われます。
春期休暇があるため、オープン・カンパニーや汎用的能力インターンシップなどの短期間のプログラムに加え、専門活用型インターンシップの実施も少なくありません。

就活生のモチベーションが高まる時期でもあるため、インターンシップの選考難易度が上がる傾向にあります。
春季休暇は短いため、興味のある企業のインターンシップがこの時期に重なってしまう可能性も考えられます。
選考の難易度や他の時期のインターンシップにも参加できるチャンスがあるかどうかなど十分な情報収集をし、計画的に対策を立てて臨みましょう。

通年募集

通年募集されているインターンシップは、大手企業による専門活用型インターンシップが多い傾向です。
給与が支払われるケースが多く、東京などの都市部勤務でエンジニアなどの専門職の募集が目立ちます。

例えば、大学などで学んだプログラミングスキルを使うプロジェクトや、仕事を通して業界の専門知識を学べるプログラムなど、自分のスキルアップや将来のキャリアに直結するプログラムが多いため、積極的にチャレンジしてみるのも良いでしょう。

インターンシップの期間が始まるまでに準備しておきたいこと

インターンシップの参加には選考がともなうことが多いため、事前の対策が欠かせません。
主な選考内容は、以下の4つです。

  • 書類選考
  • テスト・適性検査
  • グループディスカッション・グループワーク
  • 面接

選考内容に合わせて、自己分析、エントリーシートの書き方、面接対策などを行う必要があります。
志望動機やアピールポイントは、企業の情報を収集しながら、自分の強みとマッチするように設定すると良いでしょう。

自分にあったインターンシップを選んで実りある期間にしよう

インターンシップは、自分のキャリアを考えるうえで重要な機会です。
期間や開催時期、内容は企業や種類によって異なるため、自分に合ったプログラムを選びましょう。

夏季は募集件数が多いですが、選考難易度も高くなります。
秋季や冬季は選考の必須条件になっているインターンシップもあり、春季は就活生のモチベーションが高まる時期で選考難易度が上がる傾向です。
通年募集のインターンシップは、スキルアップや将来のキャリアに直結するプログラムが多いでしょう。

早めに情報収集を始め、しっかりと対策を立てて、実りある経験を積みましょう。

執筆者について

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