仕事のやりがいを見出すことができずに悩んでいる方も多いでしょう。
そこで今回は、仕事のやりがいや充実感について詳しく解説します。
仕事にやりがいを見出すことの必要性、そして仕事で達成感を得るポイントについてもご紹介するので、やる気やモチベーションが低下している方はぜひチェックしてください。
目次
仕事に対する充実感とは
仕事に対する充実感という言葉は、一見するととても曖昧な表現です。
充実感について噛み砕いて解説すると、やり遂げたことで満たされる感覚や、心が満ち足りた状態のことを指します。
▽仕事の充実感を味わうポイント
- 仕事に対する報酬や給与に満足している
- 仕事を通して社会貢献や自己成長ができているか
このように仕事に対する充実感とは、やりがいとは少し異なり、達成感にとても似たもののことをいいます。
仕事のやりがいを感じる場面
一般的にやりがいとは、物事に対する充実感や手応えを意味しますが、仕事におけるやりがいはいったいどのような意味を持つのでしょうか?
▽仕事におけるやりがいとは
前向きな姿勢で仕事に取り組み、その結果として成果や報酬を得られている状態のこと
仕事で毎日同じことを繰り返していると、飽きてしまうことやつまらないと感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、同じ仕事を繰り返すことでスキルや技術が身につき、結果的にやりがいを感じることができるでしょう。
なぜ仕事にやりがいと充実感が必要?
やりがいや充実感を得ながら仕事をしている人は、ほんの一握りかもしれません。
そもそも、やりがいや充実感は仕事をするうえで本当に必要なのでしょうか?
ここでは仕事にやりがいや充実感が必要である3つの理由について詳しく解説します。
その1|仕事のモチベーションを継続させるため
仕事のやりがいや充実感を得ることで、脳内にドーパミンという神経伝達物質が分泌されます。
このドーパミンには、以下のような効果があるといわれています。
▽ドーパミンの効能・効果
- 幸福感を感じることができ、モチベーションが高まる
- 集中力がアップして効率がよくなる
- 物事をポジティブにとらえることができる
仕事でやりがいや充実感を得ることによって、モチベーションが高まり、仕事へのやる気を継続できます。
前向きな気持ちで仕事にのぞむことができ、業務効率もアップするため、結果的に周囲からの評価も上がっていくでしょう。
その2|自分に自信を持つため
仕事でやりがいを感じるためには、周囲から自分の実績や成果を認めてもらうことが必要です。
上司や同僚、取引先や顧客から仕事ぶりを認めてもらうことで、自信がつき、結果として自己肯定感を高めることができます。
▽自己肯定感が高まることのメリット
- 忍耐力がつく
- 変化に対する順応性や適応能力が高まる
- 能動的に仕事に取り組める
このように自己肯定感が高まることで、より難しいタスクに挑戦したり仕事に対するモチベーションを高めたりできます。
生産性の高い業務で周囲からの信頼が高まれば、さらに自分に自信を持つことができるため、良い循環が生まれるでしょう。
その3|人生をより充実したものにするため
人生100年時代といわれる現代において、仕事は人生をより豊かで充実したものにするためにとても重要な役割を果たします。
定年延長や働き方の多様化により、人生のなかで仕事をする期間がどんどん長くなっているため、やりがいや充実感を得られる仕事につくことで人生の幸福度を高めることができるでしょう。
仕事に対してのモチベーションが低い人に共通することは、達成感が得られていないことです。
毎日同じことの繰り返しで、楽しさを見出せない場合や、業務がマンネリ化してしまう場合など理由はさまざまです。
毎日の業務のなかで小さな目標やタスクを設定することで、業務のマンネリ化の解消にとても効果を発揮します。
仕事で達成感を得るにはどうすれば良い?
今の仕事でやりがいや達成感を得られない場合でも、考え方や物事の視点を少し変えることで、楽しみややりがいを見出すことができます。
ここからは、仕事で達成感を得るための具体的なアクションについて詳しくご紹介します。
その1|仕事における目標を設定する
仕事にやりがいを見出せない方の多くは、仕事における目標設定ができていません。
最初から大きな目標を設定するのではなく、まずは少し頑張ったら達成できるような小さな目標設定をして実践していきましょう。
▽仕事の目標を見つけるための4つのコツ
- 小さな目標を設定する
- 自分ができることや得意なことを明確にする
- 周りからの評価を確認する
- 楽しいと感じることややりたいことをかき出してみる
上記のコツをおさえたうえで、1年・5年・10年と段階的に目標を変えていくことが非常に大切です。
高い目標を設定する場合は、叶えられない夢ではなく実現可能な現実にするために、いくつかのプロセスを設けて細分化した目標を設定し、順序を追って目標の実現に近づいていけるようにしましょう。
段階を分けることで、具体的にどのタイミングでどのようなアクションを起こしていけば良いかが明確になります。
その2|チームプロジェクトに参加する
ほかの社員と共同で進めるプロジェクトに参加することも、やりがいや達成感を味わうためにとても重要です。
▽チームプロジェクトに参加する4つメリット
- 自分の頑張りがチームの成果になる
- チームの仲間と喜びを共有できる
- チームの仲間と刺激しあうことによりスキルアップできる
- チーム全体の連帯感が生まれる
自分の頑張りがチームの成果となることで、責任感が生まれるとともにやりがいも倍増します。
チームプロジェクトを実行していると、楽しいことはもちろん辛いこともたくさん起こるはずです。
しかし、チームの仲間と乗り越えることで、自分だけではなくチーム全員と喜びを分かち合うことができます。
チーム全体で一つの目標達成に向けてアクションを起こすことで、お互いの存在が良い刺激となりスキルアップを狙うこともできるでしょう。
また、プロジェクト完了時にはチーム全員で達成感や充実感を得られるため、より大きなやりがいにつながります。
その3|希望部署へ異動する
現在所属している部署でやりがいや充実感が得られない場合は、興味のある部署への異動願いを出すのもおすすめです。
異動願いを出す際は、以下のポイントをおさえることが大切です。
▽異動希望を出す際の3つのポイント
- 会社の人事異動制度をチェックする
- 異動願いの書き方に注意する
- 繁忙期を避けるなどマナーを守ること
それぞれの会社で設けている人事異動制度は異なります。
自分が利用できる異動制度があるかどうかを確認しておきましょう。
また異動願いにも書き方のルールがあります。
会社によってフォーマットが決まっている場合もありますので会社の規定にしたがいましょう。
さらに、異動願いを出すにあたってのマナーを守ることも非常に大切です。
繁忙期を避けて異動希望を出すことはもちろん、人間関係によるストレスや業務のつまらなさなどネガティブな理由によって異動しないこともマナーといえます。
特に異動理由は、会社からの理解を得るためにも重要なポイントです。
そのため、以下のようなポジティブな内容で伝えるようにしましょう。
▽異動理由の具体例
- 〜の部署で新しいスキルを身につけたいから
- 〜に挑戦したい
- 環境を変えて得意分野を活かしたい
このように、自分のための異動ではなく、組織のためになる異動であることをアピールすることが非常に大切なのです。
仕事でやりがいも充実感も感じられないときの対処法は?
これまで解説した方法を実践してもやりがいや充実感が味わえない場合は、以下の対処法を試してみましょう。
▽仕事でやりがいや充実感がない場合の対処法
- 自分にとってのやりがいとは何かを考えてみる
- 仕事以外のやりがいや楽しみを見つける
- 思い切って転職をする
自分にとってのやりがいとは何かをじっくり考えることも大切です。
仕事だけでなく、学生時代やプライベートでの経験を含めて、自分がどのような場面でやりがいや充実感を味わったかを思い出してみましょう。
その経験に基づいて、どのようにしたら仕事でもやりがいを感じられるようになるかを考えてみてください。
仕事でやりがいを見つけられない場合は、仕事は仕事と割り切ってプライベートを充実させることも有効です。
ボランティア活動や副業などライフワークとなるような何かを見つけることで、生きがいややりがいを見出すことができるでしょう。
今の仕事に見切りをつけて、新しい仕事を探すことも一つの方法です。
社内での異動が難しい場合は、転職によるキャリアチェンジを検討してください。
仕事に対するやりがいが見つからないことでお悩みの方は、ぜひこちらの記事をチェックしてください。
仕事でやりがいと充実感を得て今より楽しもう
仕事でやりがいを感じられない方に向けて、やりがいや充実感を得るためのポイントについてご紹介しました。
仕事でやりがいを見つけることは一見ハードルが高く思えますが、視点を少し変えることで、少しずつ仕事に対する考え方も変えることができます。
仕事でやりがいや充実感を得ることで、仕事に対するモチベーションやスキルの向上、業務の効率化など、さまざまなメリットがあります。
人生をより豊かにするためにも、仕事でやりがいや充実感を得て、今まで以上に仕事を楽しんでいきましょう。