退職のお祝いとして個人的なプレゼントを贈るとき、どれくらいの予算相場が適切なのでしょうか。
個人的なプレゼントを選ぶ際には、相手の好みや興味をふまえると同時にマナーへの配慮も必要です。
贈り物の定番アイテムでも退職プレゼントとしてはふさわしくない場合があるため、あらかじめ確認しておきましょう。
本記事では、退職者へ個人的に渡すプレゼントの予算相場や守るべきマナーを解説します。
おすすめのプレゼントも紹介しているため、選ぶ際の参考にしてみてください。
目次
個人的に渡す退職プレゼントの予算相場
個人的に渡す退職プレゼントの予算相場は、3,000円~5,000円です。
同僚や部下であれば3,000円程度で考えてみてください。
相手との関係性が深い場合は、上記の相場より高価なプレゼントを贈るケースもあります。
ただし、あまりに高額だと気を遣わせてしまうため、相手の立場を考慮する必要があるでしょう。
また、贈る気持ちが大事とはいえ、安すぎるプレゼントも失礼にあたります。
会社ごとの慣習によっても相場に差があることから、親しい先輩などに相談のうえで金額を設定するのも良いでしょう。
また、いずれの場合も、贈る相手の好みや趣味などに合わせてプレゼント内容を決めるのが基本です。
個人的に退職プレゼントを渡すときのマナー
個人的に退職プレゼントを渡すときには、3つの守るべきマナーがあります。
- 退職プレゼントに贈ってはいけないものは避ける
- 退職プレゼントを渡すタイミングに注意する
- 退職プレゼントに適した「のし」と「水引」を選ぶ
それぞれどのような注意が必要なのか、詳しく見てみましょう。
退職プレゼントに贈ってはいけないものは避ける
ビジネス関係にある相手へ贈るプレゼントとして、以下のアイテムはふさわしくありません。
- 現金:相手の生活苦というマイナスイメージがある
- くし(櫛):「苦(く)」「死(し)」を連想する
- 靴や敷物など:相手を踏みつけにするというイメージを与える
- 割れもの、刃もの:「壊れる」「縁を切る」などを連想させる
- ハンカチ:漢字で「手巾(てぎれ)」と書くため「手切れ」を連想させる
- 下着類:生活苦の方への贈り物とされる
- 茶葉:香典返しで用いられるため避けたほうが良い
ただし、個人的に贈る場合は相手の好みや関係性を考慮して選ぶことも大切です。
マナーを守りつつ、相手に喜んでもらえるアイテムを選べるよう心がけましょう。
退職プレゼントを渡すタイミングに注意する
退職祝いを渡すタイミングは退職当日、または退職日の数日前までが理想です。
あまり早く渡すのは「退職が待ち遠しい」ととらえられる可能性があり、印象が良くありません。
最終出勤日は荷物が多くなることが予想されるため、プレゼントの重さ・大きさによっては自宅へ送ったほうが望ましいケースもあります。
個人的に渡す場合は、相手の都合を事前に聞いてプレゼントを渡すタイミングを決めても良いでしょう。
親しい関係性にある方であれば、二人で食事をしたときなどに手渡しするのもおすすめです。
退職プレゼントに適した「のし」と「水引」を選ぶ
退職のプレゼントを贈る際には、のし紙をかけましょう。
のしの添えられたプレゼントは格式が上がり、丁寧な印象を与えます。
表書きには、退職祝いではなく「御礼」と書くのがベターです。
中途退職の場合は退職理由が喜ばしい内容とは限りません。
「感謝」などの言葉を選んでも良いでしょう。
退職祝いの水引は、紅白のちょう結びが基本です。
ちょう結びは解いて結び直せるため、何度繰り返しても良いお祝いやお礼に使います。
退職は新しいライフステージの始まりでもあるため、ちょう結びを選んでも問題ありません。
ただし、結婚退職の場合は、結婚祝いの意味も含まれる結びきりの水引を選ぶのが正解です。
結び切りは簡単に解けないため、「繰り返すことがないように」という意味合いがあります。
個人的に贈る退職プレゼントにおすすめの5選
ここからは、個人的に贈るおすすめの退職プレゼント5選を紹介します。
男女別での退職プレゼントの選び方については、こちらの記事もご覧ください。
花束
花束は、個人的に贈る退職祝いの定番品です。
退職理由や人を選びにくく、ハズレが少ないのがメリットです。
花言葉で選ぶ場合、以下のような花を使ったブーケが適しています。
花束 | 花言葉 |
スイートピー | 「旅立ち」「スタート」 |
ワレモコウ | 「感謝」「明日への期待」 |
ガーベラ | 「常に前進」「希望」 |
ブルーエルフィン | 「大きな希望」「チャンスの到来」 |
ゼラニウム | 「尊敬」「決意」 |
ピンクバラ | 「感謝」 |
持ち帰るときのことを考えて、ちょうど良いサイズの手提げも用意しておくと親切でしょう。
カタログギフト
相手に合わせて選ぶのが難しい場合は、カタログギフトが便利です。
数多くの商品のなかから、相手が自分で気になるアイテムを選べます。
退職理由や年代を考慮する必要もありません。
カタログギフトにも、取り扱いジャンルが幅広い総合型や商品の品質が高い百貨店型、トレンドに強いセレクトショップ型などがあります。
相手の年齢や趣味に合わせて選んでみてください。
カタログギフトは多くの場合に期限が設けられているため、退職後に引越しを控えていて忙しい相手などには、期限が長めのものを贈るのが理想的です。
マグカップ・タンブラー
マグカップとタンブラーも、個人的に贈る退職祝いのプレゼントとして適しています。
どちらも日常的に使いやすく、サイズもコンパクトでかさばりません。
マグカップ・タンブラーのいずれも、デザインや素材のバリエーションが豊富です。
贈り主の気持ちやメッセージを込めた特別なデザインを選べば、より喜んでもらえるでしょう。
名入れやペアのマグカップ・タンブラーなら、特別感も演出できます。
相手がコーヒーやお茶を好んで飲む場合はマグカップ、外出が多い場合はタンブラーなど、デザインだけでなく使い勝手の良さも重視してみてください。
スイーツ
甘いお菓子やケーキなどのスイーツは、贈る相手を選びません。
手軽にプレゼントしやすく、贈る相手の家族構成がわかっていれば数量も調節しやすいでしょう。
甘いものがそこまで得意でない相手であれば、おせんべいやおかきなども選択肢に挙げられます。
また、個人的なプレゼントだからこそ、少し高級なブランドのスイーツを選ぶのもおすすめです。
ただし相手が特定のアレルギーを持っていないか、健康面を気にしていないかなど事前のリサーチは必須です。
お酒
プレゼントを贈る相手がお酒好きなら、高品質なワインやウイスキーといった特別なお酒をギフトにするのも良いでしょう。
仕事に思い出深い土地で造られた日本酒やフルーツの甘みが楽しめる果実酒など、相手に合わせて選びやすいのも特徴です。
なかには、ラベルに名入れができるユニークなお酒もあります。
注文から発送までに時間がかかる場合も想定して、早めにチェックしてみましょう。
マナーや予算をチェックして退職者への個人的なプレゼントを選ぼう
個人的に退職祝いのプレゼントを贈る際には、上司や同僚、部下など相手に合わせた予算感で、マナーを守ったアイテムを選ぶことが大切です。
相手の好みや興味を考慮したものを贈るだけでなく、渡すタイミングにも注意しましょう。
花束やカタログギフト、マグカップ・タンブラーなどは、相手の年代・性別を選びません。
プレゼント選びに迷ったときには、これらのアイテムに感謝の気持ちを込めて贈ってみてはいかがでしょうか。