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転職エージェントとの面談のコツを解説|スムーズに活動を進めよう

この記事の監修者
宗像陽子
宗像 陽子
【資格】
officeたまこぶ 代表
・国家資格キャリアコンサルタント
・2級キャリアコンサルティング技能士
・産業カウンセラー

【プロフィール】
大学卒業後、地方新聞社のスポーツ記者などを経て、キャリアコンサルタントに転身。
公共機関や都内私立大学で学生や既卒者の就職支援に当たった後、フリーランスとして独立。現在は、「その人のありのままを受け止める」を大切に、複数の大学で学生のキャリア支援に従事。また、氷河期世代や高校生向けの講座へ講師として登壇、ライティングと幅広い活動を展開している。
新聞記者経験で積み上げた文章力が強み。エントリーシートや履歴書、職務経歴書など応募書類の作成のサポートを得意としている。

転職活動では、転職エージェントを利用するケースも珍しくありません。
相談先があると悩んだときにアドバイスがもらえたり、自分では探しきれなかった企業を紹介してもらえたりするため、積極的に転職エージェントに登録する人もいます。

転職エージェントを通じた転職活動では、面談の段階から入念な準備をして、ポイントを押さえて話し合うことが大切です。
今回は、転職エージェントを利用した転職活動をスムーズに行うコツや、気をつけるべきポイントを詳しく解説します。

転職エージェントとの面談の目的

転職エージェントとの面談の目的

転職エージェントとの面談は、理想的な転職先を探すための第一歩です。
転職エージェントが、面談を通じて何を探っているのか知っておくと、面談もスムーズに進められます。
転職エージェントとの面談の目的を、以下でご紹介しましょう。

自分を知ってもらうため

転職エージェントは、面談を通じて利用者の人となりを確認します。
例えば、利用者の考え方や仕事への取り組み方・キャリアプランなどです。
自分が理想とする働き方を正直に話せば、転職エージェントもよりマッチした転職先を紹介できます。

逆に、利用者の考え方・転職目的が共有できていないと、転職エージェントも十分なサポートができません。
かしこまったり体裁を整えたりせず、ありのままの自分を知ってもらうのが、転職エージェントとの面談の第一目的です。

希望条件に合い自身の可能性を広げる求人に出会うため

転職エージェントとの面談は、自身の可能性を探り、求人の間口を広げるのも大切な目的です。

例えば、看護師の資格を持っている人が、「より患者さんに深く関われる職場に転職したい」と希望するとします。
看護師の資格があれば、医療施設だけではなく介護施設・デイケアセンターなど、勤務先として新たに視野を広げられる可能性があるでしょう。

転職エージェントは、利用者の希望条件とこれまでのキャリアを検討し、より理想的な求人情報を提案するために面談を行います。

転職エージェントとの面談の準備

転職エージェントと面談する前に今までの職歴やスキルを整理し、将来的なキャリアプランも考えておくと、スムーズに話せるでしょう。
転職エージェントとの面談に向けてやっておくべき準備を、以下で詳しく解説します。

履歴書・職務経歴書を作成

転職エージェントとの面談前には、自分の経歴やキャリアを棚卸しして、履歴書・職務経歴書を作成しましょう。

エージェントは、利用者の履歴書・職務経歴書など必要な書類を参考にしつつ、直接会話しながらあなたについて理解しようと、さまざまな事柄を聴き出します。
履歴書・職務経歴書作成を通してあらためて過去の自分を振り返っておくと、エージェントからの質問にもスムーズに答えられるでしょう。

できれば事前にエージェントへ履歴書・職務経歴書を送り、有意義な面談時間を持てるよう準備してください。

転職条件・キャリアプランを考えておく

転職の条件やキャリアプランを考えておくのも、面談前の重要な準備です。
例えば、転職条件なら希望する給与額や勤務場所・福利厚生など、譲れない条件をピックアップしておき、面談の際に転職エージェントに伝えましょう。

明確なキャリアプランがある人は、希望する職種や業種を絞っておくと、面談でも正確な内容を話せます。
キャリアプランを思いつかない人は、現在の状況を誤魔化さずに伝えてアドバイスを貰うのも良いでしょう。

転職エージェントとの面談内容・当日の流れ

転職エージェントとの面談は、短くても30分、長い場合は2時間以上かかります。
予想される面談内容や、当日の大まかな流れを知っておくと、限られた時間内でも効率良く話を進められるでしょう。
転職エージェントとの面談内容や、当日の流れを以下でご紹介します。

面談時に聞かれる質問

転職エージェントによって多少の違いはあるものの、面談時には主に以下の内容を質問されます。

  • 最初の挨拶と自己紹介
  • 転職を希望する理由
  • 現在の転職活動の状況
  • 職務経歴とスキル
  • 希望職種や業種、転職で譲れない条件など

転職希望の理由と現在の状況を質問するのは、利用者の方向性を大まかに把握し、どのようなサポートサービスをするべきか見極めるためです。
現在の転職活動の状況を聞き取りしたあと、職務経歴や転職条件と照らし合わせ、求人情報を絞り込んで利用者に紹介します。

転職エージェントは明確な意思を持って質問するので、意図を踏まえたうえであらかじめ答えを用意しておくと良いでしょう。

今後の転職活動の進め方・求人の紹介

質問に答えたあと、転職エージェントは利用者と話し合い、今後の転職活動の進め方や方向性を決めます。
ここで大切なのは、双方の意見のすり合わせです。

利用者と転職エージェントの考える方向性が合致していれば、求人情報も絞りやすくスムーズに紹介してもらえるでしょう。
意見が合致していなければ、転職エージェントのアドバイスを受けつつ、方向性を定めるところから転職先探しをスタートさせます。

お互いの意見がすれ違っていると、せっかく転職エージェントに相談してもなかなか良い結果が得られないので、納得いくまで方向性をきちんと話し合いましょう。
大切なのは利用者側は転職エージェントに対し、自分の希望を具体的に伝えていくことです。

転職エージェントとの面談を有意義にするコツ

転職エージェントとの面談を有意義にするコツ

転職エージェントとの面談を有意義にするためには、次のポイントが重要です。

  • 嘘をつかず本音を話す
  • キャリアアドバイザーにも丁寧な対応をする
  • 自分との相性が良いか確認する

各項目を、以下で詳しく解説します。

嘘をつかず本音を話す

転職エージェントとの面談では、質問された内容に嘘をつかず、すべて本当のことや本音を話しましょう。

例えば、転職エージェントに見栄を張って職歴や学歴を詐称すると、希望に沿った求人を紹介できません。
たとえ転職先が決まっても、職歴・学歴詐称を理由に、内定取り消しや採用後に解雇される可能性もあります。
また、言いづらい退職理由や複数のエージェントの利用なども、共有しておきたいところです。

理想的な転職のためにも、転職エージェントには嘘をついたり、本音を隠したりしないようにしましょう。

キャリアアドバイザーにも丁寧な対応をする

転職エージェントのキャリアアドバイザーには、転職サポートに対する感謝を込めて、丁寧な対応をしましょう。

キャリアアドバイザーは、転職がうまくいくよう支援してくれる、利用者の強い味方です。
丁寧な対応と感謝の気持ちが伝われば、キャリアアドバイザーもより親身になって対応してくれるでしょう。

暴言や横柄な態度など、キャリアアドバイザーを貶める行為は避け、キャリアアドバイザーに気持ち良くサポートしてもらえるような対応をしましょう。

自分との相性が良いか確認する

キャリアアドバイザーとの相性の良し悪しも、有意義な面談を行うために欠かせないポイントです。
自分の気持ちや希望を理解し、お互いの意見や考えを出し合えるキャリアアドバイザーなら、納得のいく求人を紹介してもらえるでしょう。

実際に話してみて、「意見や希望を聞いてくれなさそう」「理解してもらえなさそう」と感じたら、キャリアアドバイザーの変更を求めるのも一つの方法です。
転職エージェントでの転職活動は、キャリアアドバイザーとの信頼関係が築けてこそ成功率も高まるので、相性を確認してみましょう。

転職エージェントの面談|パターン別注意点

転職エージェントの面談には、Web面談・対面面談・電話面談の3種類があります。
それぞれの面談で注意するべき点を、パターン別で解説します。

【Web面談】顔を出すほうが良い

Web面談でも、対面面談と同じように、きちんと顔を出して会話しましょう。
お互いに顔を見ながら話せば、表情から言葉にできない気持ちが読み取れ、本当の気持ちが伝わりやすくなります。

Web面談の前にはカメラや照明、背景を確認し、髪型も顔全体が見えるように整えておきましょう。

【対面面談】服装や持ち物に注意

転職エージェントの面談はいわゆる就職面接ではないので、特にスーツを推奨するケースはありません。
ただし、服装は人となりを表すため、ラフ過ぎる服装や持ち物は不適切です。
身だしなみも整えて臨みましょう。

転職エージェントの面談では、ビジネスカジュアルを基本に服装や持ち物をコーディネートしましょう。
面談当日は、履歴書・職務経歴書・筆記用具を持参するほか、求人情報などの資料を提供される可能性もあるため、A4サイズのファイルが入るカバンがおすすめです。

【電話面談】事前に履歴書を送付しておく

電話面談では、当日に間に合うよう、事前に履歴書・職務経歴書を送付しておきましょう。
電話面談は、声だけで会話が進みます。
基本情報の履歴書・職務経歴書が手元にないと、キャリアアドバイザーも適切な意見が言えません。

事前に必要情報を送付しておけば、電話面談当日もお互いに同じ資料を見ながら意見や希望を伝えられます。
履歴書・職務経歴書は送る前に控えをとっておき、当日同じ資料を確認しながら話せるよう準備しましょう。

転職エージェントの面談に関するQ&A

転職エージェントの面談に関するQ&A

いざ転職エージェントの利用を検討し始めると、どのような服装がふさわしいのか、どこまで話して良いのかなど、さまざまな疑問を持つ人も見られます。
ここでは、転職エージェントの面談でよくある質問と、その答えをご紹介します。

面談時はスーツを着るべき?

転職エージェントとの面談は、ビジネスシーンではあるものの選考面接ではないため、スーツ着用の義務はありません。
ただし、キャリアアドバイザーに好印象を持ってもらえるよう、清潔感のある服装が良いでしょう。

オフィスカジュアル・ビジネスカジュアルを基本にすると、服を選びやすく清潔感もアピールできます。
どうしても不安を感じるときは、事前に転職エージェントへ相談しましょう。

転職エージェントの面談で聞くべき相談内容は?

転職エージェントの面談では、転職に関することならなんでも相談できます。
例えば、今後のキャリアプランがわからない人は、キャリアアドバイザーに相談すればアドバイスをもらえるでしょう。

自分の強みや向いている職種・業種を相談すれば、アピールポイントを一緒に探してくれます。
転職に関する疑問や不安がある人は、相談してみましょう。
なお、質問したいことは事前にメモをしておくと、当日はスムーズに面談を進められます。

転職理由はネガティブだが伝えても良い?

転職エージェントとの面談の内容は、求人企業には伝わりません。
何より、転職エージェントは、立場的には利用者の味方です。
つまり、ネガティブな転職理由でも知っていたほうが、より利用者にマッチした転職先を探せます。

例えば、残業が多すぎて退職したことを隠していると、キャリアアドバイザーは正しい理由を知らないため、同じように残業の多い企業を紹介してしまうかもしれません。
むしろ話しづらい転職理由でも共有することで、プロの視点から有益なアドバイスをもらえる可能性があります。
選考の面接ではないので、ネガティブな理由による転職でも、キャリアアドバイザーには正直に理由を伝えましょう。

転職エージェントとの面談のコツを理解してスムーズに活動を進めよう

転職エージェントとの面談は、本格的な仕事探しをするための大切なステップです。
転職エージェントが何を知りたいのかを理解し、キャリアアドバイザーと良好な関係を築ければ、転職活動もスムーズに進むでしょう。
大切なのは、キャリアアドバイザーに見栄を張ったり嘘をついたりせず、自分の本音や事実を素直に話すことです。
少しでも不安や疑問を感じたら、信頼できるキャリアアドバイザーに相談して、希望に沿った転職を成功させましょう。

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