仕事において、やりがいとお金のどちらを優先すべきかという問題は、就職や転職をする際に一度は考えたことがあるテーマではないでしょうか。
もちろん、生活をしていくためにはある程度の収入が必要ですが、仕事は生活の一部であるため、やりがいがなければ続けることが難しくなる場合もあるでしょう。
こちらの記事では、やりがいのある仕事 かお金を稼げる仕事か、どちらを選ぶべきかについて解説します。
目次
仕事をやりがいで選ぶ理由
まずは、やりがいを優先して仕事を選択したい理由を考えていきます。
やりがいとは、仕事をすることで得られる充足感や満足感のことで、精神的な安定や仕事への動機づけになるものです。
では、どういった場合にやりがいを優先して仕事を選ぶべきなのか、以下で詳しくみていきましょう。
夢中になれるほどその仕事が好き
例えば、自分が長く夢見た世界で活躍できる仕事をしたいと考えている場合は、やりがいを優先して仕事を選ぶのが良いでしょう。
夢をかなえることが大切である人は、収入にフォーカスしすぎると、目的がブレてしまうことがあります。
「仕事こそ自分の人生である」と思うほどに夢中になれるのであれば、必然的に得られる満足感も高くなります。
また、好きな仕事であれば、困難なことや辛いことがあっても、課題に向き合い成長していくことができるでしょう。
最初のうちは給料に満足がいかないとしても、能力給や残業代を含めて、しっかりと収入を得られるようになる可能性もあります。
人生の充実度を高めたい
仕事は、日常生活のなかで大きな時間を占めます。
長い時間お金のためだけに働くのは、モチベーションが上がらないという方もいるでしょう。
給料だけで仕事を選んだ場合、お金への満足感が乏しいと、結局仕事を続けられなくなる可能性もあります。
仕事をしている時間を楽しみ、モチベーション高く働きたいと考えるのであれば、やりがいで仕事を選ぶのも一手です。
仕事の時間を自己成長や、会社・社会への貢献というポジティブなものにとらえられれば、人生の充実度も高まっていくでしょう。
人に感謝されたい
お金以上に、人から感謝されることが精神的な安定につながる人もいます。
人の役に立ちたい、人のためになる仕事がしたいと考えるのであれば、お金だけでは満足できない可能性があるでしょう。
ただし、注意しなければならないのは、感謝ははっきりと目で見えるものではない ということです。
本人の感じ方による部分であり、仕事によっても得られる感謝の形は変わるでしょう。
自分が求めるものが得られるのはどういった職種なのかを良く考えて、仕事を選ぶことが大切です。
仕事をお金で選ぶ理由
次に、仕事をお金で選ぶほうが良いケースについて解説します。
お金で仕事を選ぶことは決して悪いことではなく、職業選択において大切な要素であることを覚えておきましょう。
給料が高いと転職時に役立つ
仕事でステップアップを考えているのなら、現職の給料が将来的な転職に影響を与える可能性があります。
給料は、その人が会社から受けている評価ととらえることができ、市場価値にもつながる指標です。
あまり給料が得られない仕事に就いてしまうと、次の転職先で希望の条件での採用が難しくなるケースも考えられるでしょう。
また、現職を辞めてから転職活動をする場合には当面のお金がかかりますし、経験を積んで開業する計画があるのならそのための資金が必要です。
将来的な目標がある場合には、我慢の時期と考えて、やりがいより給料で仕事を選んだほうが良い場合もあります。
給料が高いと満足感が得られる
給料が高いことは、自分自身の価値を認められているという実感につながります。
また、昇給は自分の仕事が会社に評価された証拠です。
こうした承認欲求がお金という形で満たされることで、仕事を続けるモチベーションにもなります。
人からの感謝は目に見えないものですが、給料や報酬は目に見える対価です。
はじめは仕事自体にやりがいを感じなかった人も、満足のいくお金がもらえることがやりがいに変わっていくことも考えられるでしょう。
仕事以外でもやりがいは得られる
仕事ではないプライベートな部分で、お金を投資したい趣味や勉強などを持っている方もいるでしょう。
その場合は、お金を目的として仕事を選ぶのも一つの方法です。
プライベートでやりがいを見つけられれば、仕事以外の部分で人生が充実していきます。
また、多く稼ぐことで趣味が拡大しより大きな満足感を得られるのなら、それがモチベーションとなり仕事も続けやすくなります。
ただし、仕事の業務量によっては、忙しくてプライベートの時間が取れなくなってしまうケースもあるため注意が必要です。
お金に不自由しなくても、趣味や勉強に時間を割けないことがストレスとなってしまうため、仕事を選ぶ際には時間的・身体的な負担も加味しましょう。
やりがいのある仕事を選ぶかお金で選ぶか悩んだら
「そうはいっても、はっきりとやりがいか給料かで仕事を選べない」という方もいらっしゃるでしょう。
その場合、以下にあげるポイントをあらためて考えてみてください。
他に優先させることはないかどうか考えてみる
仕事選びの要素は、やりがいとお金だけではありません。
いったんそこから離れて、他に優先させたいことがないかを考えてみましょう。
例えば、以下のような希望を持つ場合には、それに応じた仕事の選び方が必要です。
- 自由時間を多く確保したい:フレキシブルタイムを採用している会社や、残業がない仕事を探す
- 家庭的な事情で自宅でできる仕事を選びたい:リモートワークを選択できる会社を探す
- 将来のために学びたい:自分の学びたいことに直結する仕事を探す
やりがい・お金だけにとらわれず、多角的な視点で仕事について考えてみてください。
仕事の目的を再確認する
なぜ仕事をするのかという、根本的 な目的を再確認しましょう。
特に、転職を考えている方は、慎重にこの目的を再確認する必要があります。
例えば、給与が下がることは、生活レベルに影響を与えますし、今まで描いてきた将来設計も変わってくるでしょう。
やりがいを重視する場合は、年収が下がってもやりたい仕事をする覚悟があるのかどうかを考え、仕事を選びます。
生活をするためという気持ちが大きいのなら、お金を重視した仕事選びも選択肢です。
また、今の感情だけではなく、将来の自分を想像し後悔のない仕事選びができるよう、冷静な視点を持つことが大切です。
仕事の選び方に迷ったら自分がどうしたいかを考えよう
仕事を選ぶうえで、やりがい・お金のどちらを優先すべきかについて解説しました。
仕事選びは人生における重要な選択であるため、迷いが生まれるのは当然のことです。
やりがい・お金・人間関係など、重視したいことをはっきりさせて選択することで、将来の後悔も少なくなります。
まずは自分がどうしたいかを、冷静にしっかり考える時間を設けることが大切です。
こちらの記事でご紹介した考え方を参考に、仕事選びについて熟考してみてください。