履歴書を書く際、学歴は中学から書くのか高校から書くのか迷ったことはありませんか?
この記事では履歴書の学歴欄について、基本的な書き方や浪人や転校といった事情がある場合の書き方などを紹介していきます。
目次
履歴書の学歴欄の基本的な書き方
ここでは履歴書の学歴欄の、基本的な書き方について説明します。
履歴書を受け取る側からすると、正確に書くことができている人のほうが好印象なのは間違いありません。
年 | 月 | 学歴・職歴 | ||
2003年 | 4月 | ○○県立○○高等学校入学 | ||
2006年 | 3月 | ○○県立○○高等学校卒業 | ||
2006年 | 4月 | ○○大学○○学部○○学科入学 | ||
2010年 | 3月 | ○○大学○○学部○○学科卒業 | ||
職歴 | ||||
なし | ||||
以上 |
西暦か和暦か表記を統一する
年の表記については、履歴書全体で西暦か元号か表記を統一するようにしましょう。
なお、履歴書は横書きになるため、一般的には漢数字ではなくアラビア数字を使用します。元号を使用する際は、「R=令和」などと略さずに「平成」「令和」と記載します。
入学卒業年度を記入する際には間違いのないよう、インターネット上の和暦西暦早見表で調べ、正確な年月を記載するようにしましょう。
高校入学から記載する
一般的に学歴はどこから書くのか決められてはいませんが、基本的には義務教育は書く必要がなく、高校入学から記載します。
また入学した高校と同じ学校を卒業した場合でも「同校卒業」ではなく、「○○高等学校卒業」と記入します。
高校名・大学の学部名・専攻名などは省略しない
学校名や学部名は「○○高校」と省略せず、「○立○○高等学校」などの正式名称を記載しましょう。
「国公立」や「私立」なども、略すことなく正確に記載してください。
また高校の場合、「全日制」は特に記載の必要はありませんが、「通信制」「定時制」で通っていた場合は明記する必要があります。
さらに高校が「普通科」ではなかったときは、何科に通っていたのかを記載します。
大学院卒業の場合、研究テーマが就職希望の企業に関連する場合であれば採用に有利に働くこともあるため具体的に記入します。
また、大学院を経ている場合は「卒業」ではなく「修了」と記載します。
虚偽の学歴を記載しない
当たり前のことですが、嘘の学歴を記載してはいけません。
学歴詐称とは、事実とは異なる学歴や経歴を履歴書に書いたり、企業側に伝えたりすることを指します。
最近では、学歴詐称は入社後に提出する卒業証明書やSNSのアカウントからも判明することがあります。
学歴詐称は、内定取り消しや懲戒解雇にとどまらず、詐欺罪に問われる可能性もあるため、絶対に行ってはいけない行為です。
こんなときはどうする?履歴書の学歴欄の書き方
ここでは、学歴や経歴において、浪人や転校といった事情がある場合の履歴書の書き方についてご紹介します。
新卒・在学中の場合
大学在学中で、新卒として就活している学生の場合、最終学歴はまだ決定していないため、履歴書の学歴欄には「卒業見込み」と記載します。
同じような意味で「卒業予定」という言葉もありますが、「卒業見込み」よりも曖昧で確信度が低いため、使用しないようにしましょう。
大学1、2年生の段階で企業への応募のため履歴書を書く際は、卒業が決定していることは考えにくいため「在学中」と記載します。
転校・中退歴がある場合
転校したことがある場合は、履歴書の学歴欄に高校は「転入学」、大学は「編入学」という言葉を用いて記載します。
高校において、次の高校に入学するまで期間が空いている場合は書き方が異なります。
下記に期間が空いている場合の書き方を示します。
年 | 学歴 |
20××年○月 | ○○県立○○高等学校 入学 |
20××年○月 | ○○県立○○高等学校 中途退学 |
20××年○月 | 私立○○高等学校 編入学 |
20××年○月 | 私立○○高等学校 卒業 |
また、中途退学において何かやむを得ない事情がある場合は、マイナスな印象を避けるためにも学歴欄の中途退学の下の行に簡単に理由を添えると良いでしょう。
浪人した場合
高校から大学に入学するまでに浪人した方は、学歴欄に空白の期間ができるため予備校を記載するかどうか迷われるかもしれません。
しかし、予備校や語学スクール、資格学校などは正規の教育機関ではないため記載は不要です。
履歴書に空白の期間があった場合でも、浪人であれば、書かずとも企業側はそれを察してくれます。
浪人して大学に入学することはさほど珍しいことでもないので、それが就活にマイナスに働くこともありません。
履歴書の学歴は、入学・卒業など正しい書き方を覚えて記載しよう
履歴書の学歴欄の書き方について解説しました。
企業にとって履歴書は、応募者に対する第一印象につながります。
正確に記入されていれば「常識がある人だ」という印象を与えられるため、適切な書き方で記載するようにしましょう。