「面接のお礼状は送ったほうが良いの?」
「面接のお礼状の送り方がわからない」
「面接のお礼状には、どのような内容を書けば良いの?」
このような疑問や不安はありませんか。
この記事では、面接へのお礼状は必ずしも出す必要がないことや、お礼状を出す際の記載内容などを詳しく解説しています。
他にもお礼状の例文も紹介しています。
ぜひ最後まで読んでください。
目次
面接のお礼状は書いたほうが良い?
面接のお礼状は必ずしも送る必要はなく、送ったからといって合否が変わることもほとんどありません。
企業とのやりとりはメールが基本ですので、郵送でのお礼状は間に合わない可能性が高いでしょう。
とはいえ、なかにはお礼状が有効な場合もあります。
採否が微妙で他の候補者と僅差の場合は、有利になる可能性もあるでしょう。
他に同条件の候補者が多数いる場合も、お礼状を送ることで差別化が図れます。
お礼状を送付しなくても基本的には合否に関係ないですが、上記のような場合は有効なこともあるでしょう。
お礼状を書くことによって、熱意や礼儀をしっかりと伝えられ、好印象を与えることができます。
面接のお礼状の例文・書き方
お礼状の例文と書き方を2つ紹介します。
- 便箋・はがきで送る場合
- メールで送る場合
便箋・はがきとメールでは書き方が異なるので注意しましょう。
便箋・ハガキで送る場合
お礼状を送る場合は、基本的には無地の便箋やはがきを使いましょう。
便箋は罫線が入っているものでも問題ありません。
面接のお礼状の書き方としては縦書きのほうが礼儀正しい印象がありますが、横書きでも問題ないでしょう。
ただし、縦書きと横書きでは書き方が異なるので注意が必要です。
以下に、便箋やはがきで病院の採用面接へのお礼状を送る際の例文を紹介します。
拝啓
貴院ますますご清栄のことと心からお喜び申し上げます。
先日はお忙しいなか面接のために時間を取っていただき、誠にありがとうございました。
面接を通じて、貴院の理念や特色を一層深く理解できました。
この経験によって、私の入職への意欲は一段と強まりました。
もしご採用の機会をいただけたならば、私は看護師としてのスキルを向上させながら、スタッフの皆様や患者様に貢献していきたいと考えております。
この素晴らしい機会を与えていただいたことに対し、改めて深く感謝しております。
貴院の益々のご発展をお祈り申し上げます。
今後ともよろしくお願いいたします。
敬具
令和〇〇年〇月〇日
(氏名)
医療法人〇〇会 〇〇病院 人事部〇〇様
1. 頭語
頭語とは、手紙の冒頭にくる挨拶のことです。
文章は頭語から始まり結語で結ぶのが正しい書き方になります。
頭語の種類は「拝啓」「拝呈」「啓上」などの表現があります。
一般的にお礼状では「拝啓」を使うのが良いでしょう。
2. 時候の挨拶
頭語の次に時候の挨拶を書きましょう。
一般的に、時候の挨拶には季節感を表す言葉を入れます。
ビジネスシーンでは季節を問わない「貴院ますますご清栄のことと心からお喜び申し上げます。」のような表現がおすすめです。
3. 主文
頭語と時候の挨拶の次は主文を書きます。
主文では、まずは自分のために時間を取ってもらったことへの感謝の気持ちを伝えましょう。
次に、面接で印象に残ったことや興味を持ったことなどを記載します。
さらに、面接を通して感じた志望度の高さを伝えましょう。
最後にもう一度お礼の言葉を記載すると、より丁寧な印象を与えるお礼状になります。
4. 結びの挨拶
手紙を書く際は、最後に結びの挨拶を記載するのが正しい書き方です。
企業に対するお礼状の場合は「貴社の益々の発展をお祈り申し上げます」のような先方の繁栄と発展を願う言葉を入れることが一般的でしょう。
5. 結語
上記でも触れましたが、結語は頭語に対応して入れる言葉です。
頭語が「拝啓」であれば結語は「敬具」で締めくくりましょう。
6. 日付・署名
最後に「令和〇〇年〇月〇日」と記載し、自分の氏名を書きましょう。
日付は書いた日ではなく、投函する日付にします。
面接のお礼状では、封筒の裏にも投函する日付を記載するのを忘れないようにしましょう。
お礼状の場合は自分の住所や連絡先は不要です。
7. 宛名
お礼状の場合は、最後に宛先の会社名や部署名などを記載します。
メールのように、最初に宛先を記載しないよう注意しましょう。
宛名は採用担当者とし、「〇〇株式会社 人事採用ご担当 〇〇様」のように記載するのが一般的です。
メールで送る場合
メールでお礼状を送ることで、ビジネスマナーやパソコンスキルを伝えることができます。
さらにメールは届くのが早いので、自分の印象が残っている状態で採用担当者に良い印象を与えることができるでしょう。
スピード感を重視する外資系やベンチャー企業などの場合は、手紙よりメールでのお礼状が向いています。
しかし、メールで送るお礼状は、手紙と比べると丁寧な印象が弱いので注意しましょう。
以下では、メールにて病院の面接へのお礼状を送る際の例文を紹介します。
件名:面接のお礼(氏名)
本文:
医療法人〇〇会 〇〇病院
採用ご担当者様
本日面接を受けさせていただきました、(氏名)です。
お忙しいなか、貴重なお時間を割いていただき心から感謝申し上げます。
面接において、看護部の組織体制や貴院の理念を詳しく伺い、ますます貴院での勤務を熱望する気持ちが強まりました。
採用していただければ、私はこれまで培ってきた看護師としての経験を最大限に活用し、貴院に貢献したいと強く願っております。
急ぎではございますが、面接のお礼を申し上げるためにご連絡させていただきました。
お返事は必要ございません。
最後に、貴院のますますの発展を心からお祈りいたします。
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氏名
電話番号
メールアドレス
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面接のお礼状を送る際のポイント
面接のお礼状を送る際のポイントを紹介します。
- なるべく面接当日に出す
- 宛先は採用担当者
- 複数回の面接ごとに出しても良い
- 正しい敬語表現を使う
上記のポイントを理解してお礼状を正しく送りましょう。
なるべく面接当日に出す
お礼状の郵送は、基本的に面接当日中に投函するのがおすすめです。
当日中が難しい場合は、遅くとも翌日までに投函しましょう。
早ければ早いほどマナー的に好ましいとされるため、お礼状の送付は迅速に行うべきです。
時間が経つと面接官の印象が薄れたり、合否が決まったりすることがあるかもしれません。
合否が決まる前に見てもらう意味でもなるべく早く送るほうが良いので、基本は当日、遅くとも翌日までには投函しましょう。
宛先は採用担当者
面接官が採用担当者以外でも、お礼状は採用担当者宛てに送るのが一般的です。
お礼状の主な目的は、面接に対する感謝の気持ちを表現することです。
手紙では、「面接には数多くの方々がご同席し、皆様から貴重なお話を伺う機会を与えていただき、心から感謝申し上げます。」のように、面接担当者全体へ向けた感謝をまとめて伝えましょう。
お礼状は一人ひとりに宛てて書く必要はなく、全体に向けて感謝をまとめて伝えます。
複数回の面接ごとに出しても良い
面接が複数回ある場合には、それぞれの面接ごとにお礼状を送っても問題ありません。
ただし、形式的な文章を毎回送るとくどい印象を与えてしまいます。
感謝の気持ちやそれぞれの面接で感じたことを端的に伝えるだけでも、印象が良くなります。
お礼状は、感謝の気持ちと将来への意欲を伝える目的で送付しましょう。
正しい敬語表現を使う
相手によって敬語表現が異なるので、事前に確認しておきましょう。
ビジネスマナーをきちんと守って正しい日本語を使うことが大切です。
お礼状によく用いられる敬称一覧
お礼状の相手先 | 正しい敬語表現 |
企業(株式会社、有限会社など) | 貴社 |
銀行 | 貴行 |
団体(NPO法人含む) | 貴団体、貴法人 |
各種事務所 | 貴事務所 |
市役所、区役所 | 貴役所 |
官公庁 | 貴庁、貴省 |
病院・医院・クリニック | 貴院 |
各種施設(福祉施設、介護施設ほか) | 貴施設 |
各種店舗(お店、ショップ) | 貴店 |
相手によって正しい敬称が異なるので、注意して使いわけましょう。
誤字脱字に注意する
お礼状の誤字脱字があると、印象が悪くなるだけでなく信用を失う可能性があります。
間違えてしまった場合は、決して修正液や修正テープは使わず、必ず新しい便箋やはがきを使って書き直しましょう。
特に、企業名や採用担当者の名前など間違えてはいけない部分は、何度も確認する必要があります。
面接のお礼状を出すならマナーを守って感謝の気持ちを伝えよう
面接のお礼状は出さなくても問題ありません。
基本的には、お礼状を出したからといって合否に影響はないでしょう。
ただし、合否が微妙な場合や同条件の候補者が多数いる場合などは、お礼状が有効なこともあります。
お礼状の目的は、面接に時間を割いてもらったことに対する感謝の気持ちを伝えることです。
面接のお礼状を出す際は、感謝の気持ちや熱意を伝えることを意識し、基本的には当日中に投函しましょう。