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志望動機は「地元に貢献したい」でも良い?例文や注意点を解説

志望動機で「地元に貢献したい」と伝える際には、工夫して志望動機を組み立てることが重要です。
工夫せずありのままを伝えると、志望動機として真剣さが見えず、採用に至らない可能性があるからです。

この記事では、志望先で働くことで地元に貢献したいという思いを印象強く伝えるために、注意点や例文を使って解説します。
地元で就職したい方や地域貢献したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

「地元に貢献したい」は志望動機になる?

「地元に貢献したい」は志望動機になる?

「地元に貢献したい」と伝えるのは、志望動機になります。
生まれ育った地域やゆかりのある土地に思い入れがあり、地元に貢献したい思いを持つ方もいるのではないでしょうか。
働くことで地元に貢献ができれば、幸福感も増すことでしょう。

しかし、伝え方に注意をしないと、ただ地元が好きなだけととらえられ、地元で就職できるならどこでも良いのではないかと思われる可能性もあります。
今回は、地元に貢献したい思いを軸にした志望動機の組み立て方を、看護師を例に解説します。

「地元に貢献したい」を志望動機にする3ステップ

「地元に貢献したい」を志望動機にする3ステップ

地元に貢献したい思いを志望動機にするためには、以下の3つの手順が必要です。

  1. 志望先を選んだ理由を考える
  2. 地元と志望先に関連があるか調べる
  3. 入職後どのように志望先へ貢献できるかを考える

ステップごとにポイントを解説していきます。

1.志望先を選んだ理由を考える

まず、地元に貢献したいかどうかよりも、採用担当者が知りたいのは自院を志望した理由です。
志望先として選んだ確たる理由がないと、ここでなくても良いのではと採用を見送られてしまう可能性もあります。

地元に貢献したい気持ちをいったん置いて、志望先に焦点を当て、数ある候補のなかから選んだ理由を書き出してみましょう。
些細なことでも良いのでたくさん書き出すことで、志望先を選んだ理由を深掘りしていきましょう。

仮に、明確で根拠のある理由を思いつかない場合は、志望先のホームページを見てみることをおすすめします。
ホームページには、志望先のことを知るためのさまざまな情報が載っています。
新たな発見ができる可能性があり、そこから志望先に関する興味や関心を膨らませ、志望理由に落とし込むことができるでしょう。

2.地元と志望先に関連があるか調べる

続いて、地元と志望先との関連を調べてみましょう。

志望先が地元との間に持っている縁や、業務を通して地元自治体や地元住人のメリットとなっていることに注目します。
さらに、地元と志望先に直接の関連があるかをホームページなどを見て調べてみてください。

関連性があれば、志望先を選んだ理由に自身の地元に貢献したい思いを結びつけていくと、より志望動機が深くなります。

一方で、志望先もたまたま土地が空いていたからなど、土地や地域に特に強い理由がない場合も考えられます。
医療関係では地域連携や地域包括など、地域を中心に医療を行うところも珍しくはありません。
こういった観点で関連性があるかを調べるのもおすすめです。

3.入職後どのように志望先へ貢献できるかを考える

3つのステップで特に意識したいことは、地元に貢献する以前に、志望先に貢献できるのかどうかです。

地元に貢献したいと思うのは素敵なことですが、それよりも、採用側はあなたを採用するメリットを知りたがっています。
「地元に貢献したい」「経験を活かして頑張りたい」「成長したい」と漠然とした志望動機では、なかなか採用したあとのイメージが浮かびにくく、さらに深く掘り下げる必要があります。

自分を採用するとどういうメリットがあり、どのような明るい未来が待っているのかを、過去のエピソードも交えて具体的に伝えましょう。
加えて地元に貢献したい意志を伝えることで、より深く、筋の通った志望動機となるでしょう。

「地元に貢献したい」を志望動機にした例文

「地元に貢献したい」を志望動機にした例文

上記の3ステップを踏まえて、看護師を例に志望動機の例文を紹介します。
今回は、新卒・転職の2パターンでご紹介するので、状況に合わせて参考にしてみてください。

新卒の回答例

私は、看護実習で看護師の方に「地元を救うのは地元の人」と言われた言葉がとても心に残っています。
身近な人や地域の役に立つために、退院後も切れ目のない医療を提供できるよう、入院中から地域施設と連携を図り、地域の中核となっている御院のお力になりたいと考え、御院を志望しました。

私は医療行為はもちろん、患者さんの心に寄り添った看護を提供します。
そのために日頃から、相手が求めていることは何か、患者さんは今どういった気持ちでいるのだろうか、と意識して行動しています。
実習中、患者さんの病室へ訪室するとき、何か一言でも声かけすることを意識して取り組みました。
患者さんから、「いつも話しかけてくれてありがとう、あなたのおかげで良くなったよ」と言われ、とてもうれしかったです。

忙しくても、医療行為も心のケアも大事にし、少しでも地域の方々に貢献できる看護師をめざしたいと思います。

転職の回答例

私はこれまで総合病院でさまざまな年齢層の患者さんの看護をし、特に高齢者の看護にやりがいを感じました。
身体だけでなく、心のケアも必要な患者さんが、治療やリハビリに励み、ご家族との時間を楽しみにイキイキとされている姿に、とても勇気付けられました。

私は医師の指示を待つ看護ではなく、私自身も患者さんへより良い医療が提供できるよう、看護の観点から先手を打って行動します。
それを意識することでスムーズで安全な医療を提供でき、患者さんの気持ちに寄り添った看護ができます。

そして、高齢者が多いこの地域のお力になりたいと思い、地域の中核にあり高齢者に必要な医療設備が整っている御院で医療に貢献したいと考え、志望しました。

「地元に貢献したい」を志望動機にする際の注意点

「地元に貢献したい」を志望動機にする際の注意点

志望動機で「地元に貢献したい」と伝えるには、注意が必要です。
志望先への真剣さが伝わりにくく、別の意図があるのではととらえられてしまうことも考えられるためです。
それでも、以下の注意点を押さえれば、地元に貢献したいという志望理由は志望動機として充分に通用するでしょう。

地元が楽だからと思われないようにする

「地元に貢献したい」は、場合によっては「地元が楽だから」と思われてしまうことも考えられます。
たしかに、慣れ親しんだ環境や人間関係は心地良いでしょう。
しかし、「楽だから地元が良い」のような志望理由では、本当に仕事を任せられるのだろうかと疑問を持たれてしまいます。

また、子育てや介護との両立のため、地元で働きたいケースもあるかもしれません。
しかし、これも志望動機としては避けたほうがよいでしょう。
なぜなら、前述したように、採用側が知りたいのはあなた自身の都合ではなく、あなたが志望先でどういった貢献をしてくれるのかだからです。
勤務の時間や曜日など、働き方で伝えたいことがあれば、志望動機のメインに据えるのではなく、質問や確認といった補足程度にしましょう。

地元以外についてネガティブな発言をしない

例えば、転職理由が「都会は人が多く自分には合わない」や「都会で働くのは疲れた」などでは、マイナスな印象を与えてしまいます。
さらに、継続できず投げ出してしまう人と印象付けられてしまう可能性もあるので注意が必要です。
また、その土地を好んでいる採用者であれば、あまり良い気分にはならないでしょう。

しかし、嘘をつくと採用者に見抜かれる可能性もあります。
志望理由がもしネガティブなことに起因しているなら、そのエピソードを言い換える工夫をします。
「さまざまな人と関わり、自分の仕事に対する軸を考え、改めることができた」など、少しでもポジティブな変換ができるよう心がけましょう。

「地元に貢献したい」という志望動機を組み立てよう

今回は「地元に貢献したい」という志望動機について解説しました。
地元に貢献したい思いは志望理由になりますが、それだけでは真剣さに欠けてしまう可能性もあるので、なぜその志望先が良いのかを深く追求して、確かな志望動機にまとめる必要があります。

  • 志望先を選んだ理由
  • 地元と志望先の関連性
  • 入職後、志望先へどのような貢献ができるのか

以上の3点を掘り下げて、地元に貢献したい思いとともに組み立てましょう。
また、ネガティブな転職理由の場合は、ポジティブな表現に言い換える工夫が必要です。
志望先へ自分の意志や真剣さが伝わるように準備をしましょう。

執筆者について

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