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大学受験の「志望動機」の書き方は?内容やポイントを押さえよう

学校推薦型選抜や総合型選抜で大学を受験するとき、志望理由書を提出するケースがあります。
志望理由書は、なぜその大学に入りたいのかを表すもので、内容を吟味して書くことが大切です。

しかし、いざ志望理由を文章にしてみるとまとまらなかったり、うまく表現できなかったりと悩む人もいることでしょう。
大学受験で提出する志望動機は、書く前の事前準備や書き方のポイントを知っておくと、スムーズにまとまります。

今回は、大学受験で提出する志望動機の書き方をくわしく解説します。

大学入学における志望動機の重要性

受験する大学を決めるとき、何を基準にするかは人それぞれです。
学校の成績で決める人もいますし、家庭の事情で受験する大学を絞るケースもあります。

しかし、受け入れる大学側が重要視しているのは、「なぜこの大学・学部に入りたいと思ったのか」という志望動機です。
志望理由書の提出がない場合でも、面接時に志望動機をたずねられることもあります。

大学側は、入学後も真摯に講義を受け、熱意を持って学ぶ学生を求めています。
「目標を持って学べるか」「充実した学生生活を送れるか」の判断材料になるのが、志望理由書や面接の質疑応答でたずねられる志望動機なのです。

一般選抜においても、明確な志望動機は欠かせません。
「〇〇大学で〇〇を学びたい」などの明確な理由があれば、退学・転学もなく卒業を迎えられることでしょう。
大学の志望動機は、受験だけではなく入学後の学生生活においても重要です。

大学に入る志望動機を考える前の準備

大学に入る志望動機を考える前の準備

大学受験のための志望動機を考えるときは、事前に次の準備を行うことが重要です。

  • 過去の経験を振り返る
  • 志望大学・学部を調べる
  • 志望大学と自分の関係性を探す

以下でくわしく解説します。

過去の経験を振り返る

自分の過去を振り返り、経験したこと・感動したことなどを整理しましょう。
過去の経験や感情の分析は、将来の展望へ結びつきます。

例えば、自分の過去を振り返ったとき、祖父母の介護を手伝った経験があるとします。
介護を喜んでもらえた経験や、うまくいかなかったときの悔しさなどを箇条書きにしていくと、志望大学や将来の目標が見えてくるでしょう。

実体験から生まれた志望動機には、信ぴょう性も加味されます。
書き出す作業自体が過去の見つめ直しになるので、些細な気付きも書き留めてみましょう。

志望大学・学部を調べる

次に行うのが、志望大学と学部について調べる作業です。
志望大学が公表している情報を集め、志望動機の作成に役立ててみましょう。

例えば、志望大学のカリキュラムを調べたとき、ほかの大学にはないコースがあるとします。
独自性のあるカリキュラムに魅力を感じたなら、立派な志望動機になるでしょう。

志望大学の情報は、パンフレットや公式ホームページ、オープンキャンパスなどで集められます。
志望大学に通っている先輩の話を聞くのも良い方法です。
可能な限り情報を集めて志望動機に盛り込み、入学したい意思をアピールしましょう。

志望大学と自分の関係を探す

過去の振り返りと志望大学の情報集めが終わったら、自分と志望大学で関係がある点を探します。
関係でピンとこない方は、マッチングと考えるとわかりやすいでしょう。

例えば、「将来はものづくりエンジニアになりたい」と考えているとします。
志望大学が、その方面で企業と共同研究をしているなら、実践的な技術を学びたい自分と共同研究をしている大学の間に関係する点が生まれます。

自己分析の結果と志望大学の情報をよく照らし合わせ、関係する点を見つけて志望動機を作成しましょう。

大学受験の志望動機:書き方の基本

大学受験の志望動機:書き方の基本

大学受験の志望動機は、基本ルールと書くべき内容を理解してから書くことが大切です。
どちらも細かな注意点があるので、以下でくわしく確認してみましょう。

基本ルール

大学受験の志望動機は、志望理由書に記載します。
文字数の制限はないですが、大学側から文字数が指定されたらそれに合わせて書きましょう。
良くみられる文字数は、400文字から800文字ほどです。

文字数の指定の有無に関わらず、守ったほうが良い基本ルールは以下のとおりです。

  • 文章の長さは指定文字数の8割〜9割が好ましい
    (400文字なら320文字以上、800文字なら640文字以上)
  • 文字数制限がなくても、極端に短かったり長かったりする文字数は避ける
  • 文末の表現をそろえる
    (「です・ます」ならすべての文末を「です・ます」にする)
  • 「普段の会話のような言葉」や「ら抜き言葉」を使わない
  • 志望理由書にふさわしい適切な表現を使う

内容

大学側は、志望動機の内容からあなたの意思を確認するので、適切な内容で書くことも重要です。
大学側が知りたいのは、主に次の2点です。

  • 志望大学を受験したいと思った理由(エピソード)
  • 志望大学で何を勉強したいか

上記2項目をさらに細かくわけ、書くべき順番に並べると次の流れになります。

  1. 志望大学を選んで受験した理由(学びたいカリキュラムがあるなどの理由)
  2. 志望大学を希望したきっかけ(過去のエピソード)
  3. 志望した大学で何を学びたいか
  4. 将来の展望

知りたい内容がきちんと書かれていれば、大学側にもあなたの意思が伝わるでしょう。

大学受験の志望動機:書き方の具体的ポイント

大学受験の志望動機:書き方の具体的ポイント

大学受験の志望動機を書くときは、次のポイントを押さえておくと上手にまとまります。

  • エピソードを具体的に記す
  • 自己分析を入念に行う
  • ポイントを絞る
  • 一文を簡潔にまとめる

それぞれの項目を、以下でくわしく解説します。

Point1.エピソードを具体的に記す

志望動機で書くエピソードは、志望大学を希望したきっかけや理由です。
具体的に記すことで、なぜ志望大学・学部を選んだのかがより明確になり、大学側にも入学の意思をアピールできます。

例えば、大学の公式ホームページやパンフレットに書いてある内容だけを並べても、自分の個性が表現しにくく、全体的に印象が薄くなります。
自分だけのエピソードには真実味があるので、大学側にも強い印象を残せることでしょう。

ただし、エピソードを長くしすぎると話の内容に集中してしまい、入学の意思がうまく伝わりません。
具体的なエピソードは適度な長さにまとめ、入学後に学びたいことに重点を置きましょう。

Point2.自己分析を入念に行う

自己分析は、自分が今まで積み重ねてきた経験や、特技・趣味・興味を深く知る作業です。
失敗したエピソードやくやしさといった負の感情も、志望動機には必要な要素になります。
あなたならではのエピソードを書くことで、志望動機が真実味を増すからです。

自己分析が甘いと、エピソードの表面を撫でるような文章になり、大学側の心に響きません。
過去の経験から何を学んだか、これから何を学びたいか、掘り下げることが大切です。
自己分析を入念に行い、印象に残る志望動機を書きましょう。

Point3.ポイントを絞る

志望動機の内容は、ポイントを絞るとアピールしやすくなります。
事前準備で自己分析や情報集めを頑張り、あれもこれもと志望動機に書いたとしても、複数の情報が混在した志望動機では、わかりにくく印象に残りません。

逆に、これはと思うアピールポイントを絞り、際立たせるような文章にすると、印象に残る志望動機ができます。
志望動機は、アピールポイントを絞って考えましょう。

Point4.一文を簡潔にまとめる

志望動機は、読みやすく簡潔な文章が好まれます。
たとえ内容がすぐれていても、100文字近い文章が途切れなく続いていると、内容の本質を取り逃がしてしまうでしょう。

長い文章は50文字程度を目安に「。」で区切ると、内容も伝わりやすくなります。
志望動機は読みやすさを考え、簡潔な文章でまとめましょう。

大学の志望動機は、事前準備を整えて文章を考えよう

大学受験の志望動機は、志望大学に入りたいと願う自分の気持ちを伝えるためのものです。
大学側も、受験者の志望動機から学ぶ姿勢や熱意を感じ取り、合否の判断材料にします。

志望動機は、内容を考える前に自己分析をしたり、志望大学の情報を集めたりして事前準備をしておけば、文章もまとまりやすくなります。
基本ルールとポイントを押さえ、自分らしいエピソードを盛り込んだ志望動機を考えましょう。

執筆者について

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