面接で避けて通れないのが、仕事のやりがいについての質問です。
自分の思いを面接官にきちんと伝えて、仕事に対する姿勢をアピールすることが大切となります。
心に伝わる回答を準備しておきたいものです。
こちらの記事では、面接で「仕事のやりがいを感じるときはいつか」と聞かれたときの、回答の例文を紹介します。
さらに、避けたほうが良い回答や、この質問をする企業の意図なども見ていきましょう。
目次
【例文で解説】仕事のやりがい・喜びは何ですか?に対する的確な答え方
仕事のやりがいについて聞かれた際の例文について、やりがいを感じる場面別に、4種類紹介します。
ここであげる文章をテンプレとして使いながら、自分なりの回答を考えましょう。
感謝されるときにやりがいを感じる
お客様や同僚など、仕事で関わった方から感謝されることにやりがいを感じる方もいるでしょう。
この場合、接客のアルバイトやボランティアなどで、人と関わった体験に触れながら話すと伝わりやすくなります。
お客様からありがとうといわれると、苦労したけど頑張ってよかったと心から思えます。
学生時代は、ショッピングモールでアルバイトをしていました。
お客様からクレームや、困難な要求が出ることもありました。
ただ、誠心誠意対応し、できないことも心を込めて説明したのです。
そこでお客様から理解をいただき、最後にはありがとうと感謝の言葉をもらえることもありました。
お客様の役に立ち、喜んでもらえることは大きなモチベーションになりました。
入社後もお客様と心を通わせられるような、丁寧な対応を心がけます。
多くの感謝をいただけるように、がんばりたいと思っています。
評価されたときにやりがいを感じる
仕事に対する評価をもらえたときに、やりがいを感じる場合もあるでしょう。
自分が成果をあげることを何より優先するのではなく、成果を残すことで会社に貢献したいという文脈で述べましょう。
会社への思いも一緒に伝えるようにするのがおすすめです。
学生時代のインターンシップで、プログラミングの手伝いをしていました。
その際に、Webアプリ制作の一部を任せてもらえました。
プログラミングの知識はもちろんありますが、実践はほとんど初めてです。
戸惑う部分も大きかったのですが、試行錯誤しながらなんとか完成させました。
恐る恐る報告しましたが、予想以上のできだったといいます。
同僚や責任者の方から褒めていただき、新しい仕事も任せてもらえました。
入社後も自分の仕事を全力でこなし成果をあげることで、会社に貢献していきたいと思います。
目標を達成できたときにやりがいを感じる
ノルマや目標を達成できたときに、喜びとやりがいを感じることもあるでしょう。
その場合の例文はこちらです。
前職では営業職でしたが、特に入社後すぐは不慣れな面もあり、なかなか売上目標を達成できませんでした。
先輩や上司からのアドバイスを参考にしながらがむしゃらに外回りを続け、徐々に契約が取れるようになったのです。
はじめて月の目標を達成できたときには、これまでの苦労がすべて報われたような、大きな喜びを感じられました。
それ以降は自分の営業スタイルもつかめ、目標達成できることのほうが多くなりました。
しかし、売上がノルマを超えたときの充実感は、ずっと変わりません。
もし御社に入社できれば、営業目標を達成することで、会社の売り上げに寄与していきたいと思っています。
貢献できたときにやりがいを感じる
自分が前に出るより、他の人への貢献やサポートをすることに喜びを感じる場合は、以下のように説明できるでしょう。
学生時代、個別指導の塾で講師のアルバイトをしていました。
塾の集団授業で、学校での成績が下がり気味の生徒を担当することがよくあったのです。
勉強に対して自信を失い、そのせいでなかなかやる気が出ない生徒もいました。
しかし、信頼関係を築きながら、自作のプリントを作るなど授業で工夫をしました。
何とか勉強に対する意欲を取り戻してもらえるよう、努力しました。
その甲斐あって、指導した生徒のなかには、当初の志望校より高い偏差値の学校に合格する子も出たのです。
喜ぶ生徒の顔を見ていると、こちらまでうれしくなってしまいました。
人の役に立てたと感じることは、わたしにとって大きな喜びです。
もし御社に入社できれば、仕事で関わるすべての方に貢献できるよう、業務に励みたいと思います。
仕事のやりがいについて面接時に避けるべき回答
仕事のやりがいに関する質問で避けたほうが良い回答を知ることで、より答え方を考えやすくなります。
就職の面接では、仕事に生かせるようなやりがいをあげる必要があることを覚えておいてください。
仕事に活かせない
やりがいには、仕事で感じるものもあれば、プライベートな人生に関するものもあります。
なかには、趣味に没頭したり好きなゲームを攻略することで、やりがいや充実を感じる方もいるでしょう。
自分の人生を豊かにするやりがいがあるのは良いことです。
しかし、面接で聞かれているのは、あくまでも仕事に対するやりがいです。
転職の面接の場合は、前職の経験から考えることで回答を作りやすいでしょう。
新卒で就業経験がなくとも、ボランティアや部活などの例をあげてやりがいを語るときも同様です。
それを仕事にどう生かしていくつもりなのかも、一緒に伝えるようにしましょう。
面接の担当官に、その企業で働いている自分の姿を想像してもらうことが大切です。
作文のような内容で具体性がない
仕事のやりがいを語るときは、具体的な体験を交えると、信憑性や説得力を持たせられます。
一般論だけに終始する抽象的な表現は避けましょう。
どういった体験をしてそう感じるようになったのか、エピソードも交えるようにしてください。
また、面接で答えるときは、丁寧な言葉づかいで答えることが必須です。
しかし、あまりにも硬い表現だと、小論文や作文をただ読んでいるように相手に感じさせてしまうでしょう。
あらかじめ想定される質問に対する答えを、単にメモして暗記するのではなく、自然な口調で語ることができるように心がけてください。
「仕事でやりがいを感じるとき」という質問の意図
企業面接での質問には意図があります。
その人が、企業の社風や配属予定の仕事に合っているかどうかを確かめるために質問がされます。
こうした意図をつかむことで、求められている答えを想像しやすくなるでしょう。
頭に入れたうえで、回答を準備してみてください。
どのような価値観を持っているか確認するため
どのようなときにやりがいを感じるかを聞くことで、その人の仕事に対する価値観を 把握できます。
少しでも条件や給与の良い会社に就職したいと考えるのは、おかしなことではありません。
しかし、ただ生活費さえ稼げれば良い人と、人や会社の役に立ち仕事を通して自分を成長させたいと考える人では、入社後の仕事に対する姿勢に変化が出るととらえられます。
回答では、仕事をすることをどれだけポジティブに考えていて、真摯に取り組んでいけるかをアピールしましょう。
自社の雰囲気や業務と相性が良いか確認するため
面接官は、やりがいに関する質問で、その人が会社の雰囲気や業務の内容と相性が良いかを確認できます。
例えば、目標を達成したときにやりがいを感じる人が、総務や経理など成果が数字で表れにくい部署に配属されてしまうと、やりがいを感じる機会が思ったより少なく、モチベーションが維持できないというケースも考えられます。
企業は、仕事のミスマッチを避けて、長く会社で活躍してもらえる人材を採用することをめざしています。
回答の内容が求人の職種に合っているかどうかにも、気を付けるようにしてください。
仕事にやりがいが感じられないと悩んでいる方は、以下の記事もチェックしてみましょう。
仕事のやりがいを的確に答えて好印象を与えよう
新卒の方の場合、まだ自分にとっての仕事のやりがいが何かはっきりわからないという思いがあるかもしれません。
しかし、面接官に好印象を与えるためには、具体的な例をあげて的確に答える必要があります。
できるだけ、業務内容に生かせるようなエピソードを考えましょう。
自分はその業務で、どう会社に貢献できるかを伝えることが大切です。