
インターンシップ中に質問をすべき理由と、効果的な質問の仕方について紹介します。
学生時代の貴重な社会経験の機会であるインターンシップを、有意義なものにするためには、積極的に質問をすることが大切です。
質問をすることで企業理解を深めることができ、選考や面談につなげるチャンスも生まれます。
質問をする際のコツやポイントも押さえておくと効果的です。
ぜひ参考にしてください。
目次
インターンシップ中は企業に質問をするべき?
インターンシップ中に企業に質問をすることには、大きく分けて3つのメリットがあります。
1つ目は、企業や業界の理解を深められることです。
ホームページや資料からは得られない、より具体的な情報を直接聞くことができます。
2つ目は、社員と接点を持つきっかけとなることです。
積極的に質問をすることで好印象を与えられ、今後の選考や面談のチャンスにつながる可能性があります。
3つ目は、自分の会社選びの軸を確認できることです。
業界の実態や社風、会社の制度などを対面で確認できるため、自分に合った会社を見極める判断材料となります。
以上のように、インターンシップ中に質問をすることは非常に重要だといえるでしょう。

インターンシップに参加した際するべき質問の例文
インターンシップに参加した際は、積極的に質問をすることが大切です。
ここでは、するべき質問を5つのカテゴリーに分けて紹介します。
事業内容や仕事の詳細、求められるスキルや人物像、会社の雰囲気など、知りたい情報に合わせて質問を選んでみてください。
ただし、質問する際は相手の状況に配慮したうえで、臨機応変に対応することも必要です。
事業や仕事内容を詳しく知りたい場合
事業や仕事内容について詳しく知りたい場合は、ホームページに記載されている情報をもとに、より深掘りした質問をしてみましょう。
具体的な業務の流れやその魅力、苦労話などを聞くことで、仕事のリアルなイメージをつかむことができます。
- 部署ごとの役割、具体的な1日の仕事の流れを教えてください
- 仕事をするなかで楽しかったことや達成感を感じたことなど、メリットは何ですか?
- 仕事をするなかで辛かったことや大変だったことなどは何ですか?
- 仕事で起きた苦難を乗り越えた方法を教えてください
- 部署ではどのような目標が掲げられていますか?
- 会社の改善点や課題点があれば教えてください
- 今後展開する可能性のある事業はありますか?
求められる人物像、スキル等を知りたい場合
自身の認識と会社の認識を擦り合わせるためにも、求められている人物像やスキルについて尋ねてみるのもおすすめです。
選考対策としても、有効な情報が得られるはずです。
- 新入社員に期待することは何ですか?
- どのような人が実際に会社で活躍していますか?
- 入社前に身につけておくべきスキル、身につけておいて良かったスキルは何ですか?
- 入社後にどのような能力を獲得する必要がありますか?
- 入社後に社員が個人的に業務で活用するために取得した資格等があれば教えてください
- 他の社員と一緒に働くうえで重視していることは何ですか?
- 今まで選考にエントリーした人のなかで印象的だった人はどのような人でしたか?
- 〇〇事業部の〇〇の職種に興味があるのですが、配属や異動はどのように決められるのでしょうか?
会社の雰囲気について知りたい場合
ホームページや会社の資料からは読み取りづらい、社風や雰囲気に関する情報も、ぜひ聞いてみたいポイントです。
自分がその会社で働くことをイメージしながら質問すると、より具体的な回答が得られるでしょう。
- 入社前と入社後で会社の印象は変わりましたか?
- 社内で開催されている交流イベント等があれば具体的な内容を教えてください
- 社員同士のプライベートな会話や交流は多いですか?
- どのような性格の人が多いですか?
- 上司や同僚との関わり方について教えてください
- 新入社員の意見は反映されやすいですか?
- ランチ会や飲み会等はどのくらいの頻度で行われますか?
- 他部署との交流はありますか?
働きやすさ、その会社に入って良かったことを知りたい場合
事前に会社の情報を仕入れたうえで、働きやすさや入社して良かったことについて質問してみましょう。
ただし、福利厚生のことばかり聞きすぎると、待遇や条件ばかりを気にしているように見えてしまう恐れがあるので注意が必要です。
- 会社独自の福利厚生はありますか?
- 今後追加される・追加したいと考えている制度があれば教えてください
- 資格取得やスキルアップのための制度や補助はありますか?
- 〇〇さんが御社に入社した理由は何ですか?
- 昇進・昇格等のキャリアアップはどのように決められますか?
- 有給の取得状況を教えてください
- 転勤や異動はどのくらいありますか?
- 繁忙期はいつ頃ですか?
- 産休や育休の取得率と、出産後の復職率を教えてください
プライベートについて知りたい場合
社員のプライベートについて尋ねるのも、会社の雰囲気を知るうえで参考になります。
ただし、プライベートを詮索されたくない人もいるかもしれないので、ある程度打ち解けられた社員に対してのみ聞いてみるのが無難でしょう。
- 休日はどのように過ごしていますか?
- 仕事のために勉強することはありますか?
- 休日に仕事仲間と会うことはありますか?
- 仕事でストレスが溜まったときはどう発散していますか?
- 長期休暇はどのように過ごしていますか?
インターンシップで質問をするための準備
インターンシップに参加する前には、質問をするための準備をしておくことが大切です。
事前の情報収集や自己分析をしておくことで、質問の精度を上げることができるでしょう。
ここでは、インターンシップで質問をする際の準備について、具体的に解説します。
会社のホームページ等で基本情報を調べる
質問をする前に、会社のホームページ等で基本情報を調べておきましょう。
事業内容や経営理念、求める人物像など、押さえておくべき情報を事前に頭に入れておくことで、聞き漏らしを防ぐことができます。
また、調べた情報をもとに質問をすることで、会社に対する理解度の高さをアピールすることにもつながります。
自己分析
事前に自己分析を行っておくことも、質問をするうえで非常に重要です。
自分の強みや弱み、価値観などを整理しておくことで、インターンや質問で得た情報と照らし合わせやすくなります。
自分がその会社に向いているかどうかの判断材料にもなるので、事前の自己分析は怠らないようにしましょう。
インターンシップ中に質問をする際のポイント
インターンシップ中は、質問をするチャンスが多く訪れます。
せっかく質問できる機会があるのに、質問内容を考えてこなかったり、タイミングが悪かったりすると、せっかくのチャンスを逃してしまうでしょう。
一方で、アピールのためにむやみに質問し続けたり、適切な敬語が使えていなかったりすると、かえって印象を悪くする恐れもあります。
ここでは、質問をする際のポイントについて解説しますので、参考にしてみてください。
質問するタイミング
インターンシップでは、さまざまなタイミングで質問をすることができます。
それぞれのタイミングにはメリット・デメリットがあるので、状況に合わせて臨機応変に質問をしていきましょう。
会社説明時
会社説明の際に、企業側が質問の場を設けてくれることは良くあります。
複数のインターン生が集まる場ですから、他の人の参考にもなるような質問をするのがおすすめです。
ただし時間は限られており、全体の前での質問になるため、社員個人に対する質問や、細かい質問は控えめにしておきましょう。
業務の合間
業務の合間は、近くに社員がいることが多いため、比較的質問がしやすいタイミングだといえます。
マンツーマンでの質問になることが多いので、全体の場では聞きづらいようなことを聞いてみるのも良いでしょう。
ただし、社員の方の業務の妨げにならないように、タイミングを見計らって声をかけるような配慮が必要です。
その際は、「お忙しいところ、失礼いたします。〇点質問したいことがあるのですが、今お時間よろしいでしょうか」などと一声かけて、許可を得るようにしましょう。
座談会
インターンシップ後に開かれることが多い座談会も、質問に適したタイミングです。
インターンシップで学んだことを振り返りながら、もっと詳しく知りたい点や、学び足りなかった部分について質問してみましょう。
社員との距離も近くなっているはずなので、打ち解けた雰囲気のなかで、さまざまなことを聞けるチャンスです。
面接
インターンシップの面接時に、「企業へ質問はありますか」「最後に言いたいことはありますか」などと聞かれることがあります。
そのタイミングを利用して、事前の自己分析で整理した内容をもとに、企業との相性を確認するような質問をしてみるのも効果的です。
自分のことをアピールしつつ、企業研究の成果を見せることができれば、好印象を与えられるでしょう。
質問内容・時間
質問内容については、ホームページや資料を見ればわかるような単純な事柄は避けましょう。
給与やボーナスなど、待遇面に関わる話題にも触れないようにします。
また、他の質問者の時間を奪ったり、社員の休憩時間を削ったりしないよう、自分の質問時間は短めに切り上げることを心がけてください。
質問態度
質問をする際は、ただ聞くだけにならないよう、メモを取りながら話を聞くことが大切です。
正しい敬語を使うことや、自己PRをしすぎないこと、お礼を述べることも忘れないようにしましょう。
真摯な態度で臨めば、好印象を与えられるはずです。
インターンシップではマナーを押さえて積極的に質問しよう
インターンシップに参加する際は、事前にホームページ等で基本情報を押さえ、自己分析で自身の軸を確認しておくことが重要です。
インターンシップ中は、会社説明時や業務の合間、座談会など、さまざまなタイミングで質問をするチャンスがあります。
マナーを意識しつつ、事業内容や仕事、求める人物像、社風など、知りたい情報に合わせて質問内容を工夫しながら、積極的に質問をすることを心がけましょう。
ただし、相手の時間を奪いすぎないよう配慮し、礼儀を忘れずに臨むことが大切です。