
キャリアプランを考えていても、なかなか思いつかないときがあります。
将来のキャリアをイメージできないと、目標設定や行動計画を立てることが難しくなります。
キャリアプランが思いつかない原因を知り、解決策を見つけることが大切です。
本記事では、キャリアプランが思いつかないときの対処法をご紹介します。
目次
キャリアプランが思いつかない原因
キャリアプランが思いつかない原因には、いくつかのパターンがあります。
自分の状況を振り返り、どの原因に当てはまるのかを考えてみましょう。
将来の目標が明確に決まっていない
将来の目標が決まっていないと、キャリアプランを立てることが難しくなります。
最終的な到達目標となるゴールを定めておけば、どうすれば良いのかが明確になり、やるべきことも見えてきます。
最終的にどのような仕事をしたいのか、あるいはどのような暮らしをしたいのかなど、キャリアのゴールから考えてみると良いでしょう。
目標から現状までの逆算が不十分
ゴールが決まっていても、そこまでの道筋の逆算ができなければキャリアプランは立てられません。
例えば、最終的に小児看護のスペシャリストになりたいと考えていたとしても、そのためにどのようなロードマップを敷くべきかがわかっていない状態では、具体的な行動に移せません。
現時点から最終地点までの道のりを、細かく分解して考えることが必要です。
小児看護のスペシャリストをめざす場合の例であれば、以下のようなステップに分解できます。
- 小児科での経験を積み、知識とスキルを磨く
- さらなるスキルアップのため、小児看護関係の研修や学会、セミナー、勉強会に参加する
- 5年間の実務経験を積んだあと、看護系大学院修士課程で2年間学ぶ
- 専門看護師認定審査に合格し、小児看護の専門看護師になる
つまり、めざす診療科で看護師としての経験を積み、スキルと知識を深め続け、スペシャリストとしての資格を取得する必要があることがわかるでしょう。
目標が現実的ではない
自己分析が欠けており、理想が現実離れしているケースもあります。
現実味のない目標を掲げてしまうと、そこにたどり着くための具体的なアクションプランを思いつけません。
例えば、「起業して年収1億円を稼ぐ」という壮大な目標を掲げたとしても、そのために何をすべきなのか、すぐに思い浮かぶ人はいないでしょう。
行動計画も立てにくくなり、結局動き出せなくなってしまうこともあります。
自己分析を深めて、自分が本当にキャリアで望んでいることは何かを冷静に見極めることが必要です。
完璧をめざそうとしている
最初から完璧なキャリアプランを考えようとすると、思いつかなくなってしまいます。
将来のことは未確定な部分もあるため、完璧に詳細まで書くのは難しいものです。
あまりにも具体性を持った完璧な未来像を描こうとすると、途中でプランが行き詰まる可能性もあります。
まずは自分で考えられる範囲で将来の目標を書いて、そこから行動していくなかでキャリアプランをブラッシュアップしていくのが良いでしょう。
将来を過剰にマイナスにとらえている
将来起こるかもしれないライフイベントを、過剰にマイナスにとらえてしまっている場合もあります。
「ああなったらどうしよう……」「こうなったらどうしよう……」と考えすぎてしまうと、前向きに未来を見据えられず、プランを考えられなくなります。
まずは今の自分にできるかどうかを考えすぎずに、将来の理想を考えてみることも大切です。
キャリアプランが思いつかないときの4つのヒント
キャリアプランが思いつかないときには、いくつかの方法を試してみるのが良いでしょう。
ここでは、キャリアプランを考える際の4つのヒントをご紹介します。
具体例となる人物を参考にする
具体例となる人物を探して、参考にすると良いでしょう。
母校のOGやOB、身近な人などから、この人のようになりたいと思える人物を探すことで、目標に対する道筋が具体的にイメージしやすくなります。
その人にあって自分にはないものを考え、実現のために必要なことを一つずつ探してみると良いでしょう。
実際に会える人には会ってみて、直接話を聞くことでキャリアプランがより現実味のあるものになるかもしれません。
また、キャリアプランの例文を眺めてみるのもおすすめです。
まわりがどのようにキャリアプランを書いているかを参考にすれば、それに倣って自分も書きだしやすくなります。
企業のキャリアアップ制度に当てはめてみる
志望先企業が公開しているキャリアパスや、興味があるキャリアのロードマップを調べるのも良いでしょう。
そこから自分にマッチしそうなものを選べば、自分に合ったキャリアパスを探せます。
面接の際に、率直にどのようなキャリアパスの事例があるかを質問してみるのも良いかもしれません。
好きな分野を探してみる
興味のあることや好きなことで、やりたいと思える仕事がないか探してみましょう。
求人サイトなどから興味が持てそうな仕事を探してみると、どのような分野に興味があるのかが見えてきます。
できるかできないかは一度置いておき、その仕事に就くためにはどのようなスキルを今身につけるべきかなどを考えることが大切です。
興味のある仕事は、その仕事の先にありたい姿が見えるものです。
例えば、介護職であれば、「人が喜ぶ顔が見たい」「人のサポートをする仕事をしたい」などの思いが根底にあるかもしれません。
そうした自身の思いにも目を向けながら、成し遂げたいと思えるキャリアを考えてみましょう。
就活エージェントなどのプロに相談する
就活・転職エージェントや学校の就職相談室などのキャリアカウンセラーに相談する方法もあります。
専門家のアドバイスによって、自分のキャリアを明確にできるようになるでしょう。
これらの専門家は自己分析や目標設定などのノウハウを持っているので、積極的に活用し、サポートを受ければキャリアプランも見えてきます。
最新の業界動向や求人情報などの紹介も受けられ、より深いサポートも期待できるでしょう。
キャリアプランが思いつかない場合は視野を広げて考えよう
キャリアプランが思いつかない原因は、将来の目標が明確でなかったり、目標から現状までの逆算が不十分だったりすることがあります。
また、完璧をめざそうとし過ぎたり、将来を過剰にマイナスにとらえてしまったりすることも、キャリアプランを立てる際の障害となります。
こうした状況を打開するには、具体例となる人物を参考にしたり、志望先企業のキャリアアップ制度に当てはめたりすることが有効です。
興味のある分野を探してみるのも良いでしょう。
就活・転職エージェントなどの専門家に相談するのも一つの方法です。
キャリアプランが思いつかないときは、視野を広げて柔軟に考えてみることが大切です。