派遣社員として働く人のなかには、「自分は何歳まで派遣で働けるのだろうか」と不安になっている人もいるでしょう。
この記事では、派遣社員の定年や年齢制限について解説します。
長く働き続けるために必要な経験やスキルも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
派遣社員は何歳まででも働ける
派遣社員は、何歳まででも働き続けることが可能です。
ここでは、派遣社員の年齢制限や派遣として働く人の多い年代を紹介します。
派遣社員に年齢制限はない
求人の募集や採用における年齢制限は、雇用対策法によって禁止されています。
派遣会社も、年齢を理由に登録を断ることはできません。
そのため、派遣社員には年齢制限がなく、何歳からでも働き始めることができます。
派遣労働者で最も多いのは40代
平成29年度に実施された厚生労働省の調査によると、派遣労働者のなかで最も多い年代は40~44歳です。
また、60歳以上も10.5%を占めており、高齢で活躍している人も多いことがわかります。
年齢階級 | 総数(%) |
15~19歳 | 0.2 |
20~24歳 | 6.2 |
25~29歳 | 11.3 |
30~34歳 | 13.1 |
35~39歳 | 13.6 |
40~44歳 | 16.7 |
45~49歳 | 13.1 |
50~54歳 | 9.4 |
55~59歳 | 5.6 |
60~64歳 | 4.6 |
65歳以上 | 5.9 |
(出典:派遣労働者調査|厚生労働省)
60歳以上は期間制限ルールが適用されない
60歳以上の人が派遣社員として働く場合、同じ職場で長期的に働けるというメリットがあります。
派遣社員には期間制限ルールがあり、基本的には同じ職場で最大3年間しか働くことができません。
しかし、60歳以上の派遣社員には、期間制限ルールが適用されないため、派遣先と派遣社員の双方が同意していれば、3年を超えても同じ職場で働き続けることが可能です。
派遣社員をいつまでも続けるためには?
派遣社員は何歳からでも採用されるチャンスがあります。
しかし、経験やスキルがなければ年齢に関わらず、継続的に働くことは難しいでしょう。
ここでは、年齢を重ねても働き続けるために必要なスキルや経験を解説します。
スキルを磨き経験を積む
年齢を重ねても活躍し続けるためには、自分のスキルを磨き続けることが必要です。
過去のキャリアで培ったスキルや経験を活かしつつ、時代に即してアップデートを重ねることができれば、高齢になっても必要とされる人材になれるでしょう。
希望条件を緩める
派遣会社に登録したものの、なかなか派遣先が決まらない場合は、希望条件を緩めることを検討してみましょう。
勤務日数や時間、場所などを限定しすぎてしまうと、条件に合う仕事が見つけにくくなります。
まずは条件を緩めて、働ける窓口を広く持つことで、応募できる案件の数も多くなり、採用される可能性も高くなるはずです。
ヒューマンスキルを高める
派遣として長期的に働くには、コミュニケーション能力などのヒューマンスキルも重要です。
特に高齢の人が派遣社員として働く場合、年下の人が上司になるケースも珍しくありません。
相手の年齢に関わらず、良好な関係を築きながら仕事を進められる能力も求められます。
また未経験職種に挑戦する場合は、わからないことを上司に聞くなど、周りに助けを求めながら仕事を進めることも大切です。
ヒューマンスキルを高めて、さまざまな立場や年齢の人とコミュニケーションを取れるようにしておきましょう。
派遣社員は何歳まででもできる!働き方を自由に選ぼう
派遣社員は年齢に関わらず、何歳まででも働き続けられます。
働く意欲がある人なら、年齢を気にせずに挑戦することが可能です。
ただし、年齢制限がないとはいえ、スキルや経験が乏しい場合は派遣先を見つけにくくなります。
これまでの経験を活かしつつ、新たな知識やスキルも取り入れていく柔軟性や積極性が必要です。