面接に遅刻しそうなときは、誰でも焦りを感じるものです。
特に志望度の高い企業のときは、なおさら慌てるかもしれません。
しかし、パニックになったり諦めたりするのではなく、落ち着いて対応することが重要です。
本記事では、遅刻しそうなときの対処法や企業へ連絡する際のポイントを解説します。
挽回するコツや理由別の伝え方の例文も紹介しています。
遅刻しそうで慌てているときは、ぜひ参考にしてください。
目次
面接に遅刻したら不採用になるのか
面接に遅刻しても、即不採用が確定するわけではありません。
理由次第では仕方がないと許されることもあります。
ただし、不利になる可能性は高いでしょう。
理由をそれぞれ解説します。
即不採用になるとは限らない
面接に遅刻しても、即不採用になるとは限りません。
たしかに遅刻自体はマイナスなイメージを与えますが、遅刻したときの対応を見て判断する企業もあります。
例えば、事前に連絡をするかどうか、会場に到着したらきちんと謝罪できるかどうかなどで、印象は大きく変わります。
対応次第では挽回できる可能性もあるでしょう。
遅刻しないことはもちろん重要ですが、どうしても避けられない場合も連絡なしに遅刻することだけは絶対に避けるべきです。
不利になる可能性は高い
遅刻をしながらも無事面接を受けられたとしても、選考で不利になることは十分に考えられます。
なぜなら、遅刻とは相手の時間を奪い迷惑をかける行為であり、基本的には厳禁だからです。
理由によっては、時間に余裕を持って行動していれば間に合っていたというケースもあるでしょう。
面接に対する姿勢の甘さを問われても仕方がありません。
理由次第では許されることも
遅刻理由が自然災害や交通機関の乱れの場合は、防ぎようがありません。
こうしたやむを得ないケースでは、選考に影響しない可能性も十分に考えられます。
ただし、企業側もスケジュールがあるため、やむを得ない事情でも事前の連絡や謝罪は必要です。
予定時間を迎える前に連絡を入れて、遅れる理由をきちんと説明しましょう。
面接に遅刻しそうなときにするべき対処
面接に遅刻しそうなときは以下の行動をしましょう。
- すぐに電話で連絡する
- 遅刻しても面接をしてもらえるか確認する
電話で確認するべきことや、連絡時の注意点を解説します。
すぐに電話で連絡する
遅刻が確定した時点で、すぐに電話で連絡しましょう。
メールでは担当者がすぐに確認できないケースもあるので、緊急の連絡は電話で行うのが基本です。
ただし、バスや電車に乗っていて通話ができないときなどは、まずはメールで連絡をして降りてからすぐに電話をしましょう。
事前に採用担当者や会社の連絡先を登録しておくと安心です。
遅刻しても面接をしてもらえるか確認する
数分の遅刻であれば当日に面接を実施してもらえるかもしれませんが、大幅な遅刻の場合はキャンセルとなったり、別日に変更となったりする可能性もあります。
他の志望者の面接が立てこんでいたり、担当者に別の用事があったりするケースが考えられるからです。
遅刻の連絡をするときは、当日に面接をしてもらえるかも忘れずに確認してください。
遅刻をした時点で面接を実施しないという企業も考えられます。
時間を遅らせて実施してもらえるときや、別日に振り替えてもらったときには、感謝の気持ちを伝えましょう。
面接に遅刻するときの電話連絡のポイント
面接に遅刻するときは、以下のポイントに注意して電話しましょう。
- 静かな場所を選ぶ
- まずは謝罪をする
- 言い訳をしない
- 確実に到着できる時刻を伝える
謝罪の仕方や伝えるべきことを中心に解説します。
静かな場所を選ぶ
電話は周囲の音を拾いやすいため、静かな場所を選びましょう。
騒がしいなかで通話をしても互いの声が聴き取りづらく、むしろ非常識だと思われる恐れがあります。
また、電車やバスのなかで電話をかけることはマナー違反です。
乗り物からは降車し、できる限り静かな場所に移動してから連絡をしましょう。
まずは謝罪をする
遅刻はどのような事情であれ、相手に迷惑をかけてしまいます。
まずは誠意を持って謝罪しましょう。
電話がつながったら最初に氏名や大学名、用件などを伝えたあとに、遅れてしまう旨を伝えて丁寧に謝罪します。
慌てていると伝えるべき用件を忘れてしまう場合もあるので、気持ちを落ち着かせてから電話してください。
言い訳をしない
電話の際、遅れる原因を長々と話すと言い訳のように聞こえてしまいます。
言い訳をすると反省していないと思われ、さらに印象が悪くなります。
電車の遅延のため、体調不良のためなど、遅刻する原因を端的に伝えましょう。
遅刻する理由は一言述べる程度にしておき、どうすれば良いか先方の指示を仰ぎましょう。
確実に到着できる時刻を伝える
到着予定時刻によっては当日の面接が難しくなる場合もあるので、いつ頃会場に到着できそうかを具体的に伝えましょう。
このとき、余裕を持って確実に到着できる時刻を伝えることがポイントです。
ギリギリの時刻を伝えて、もしも間に合わなければ再度連絡する必要があります。
二度手間になるだけでなく、再調整した時刻にも遅れるとさらに印象が悪くなるかもしれません。
確実に着く時間を伝えて、会場には少し早めに着けるように行動しましょう。
【理由別】面接に遅刻するときの伝え方
遅刻するときの伝え方を、理由別に解説します。
具体的な伝え方や電話するときの確認事項と、例文も併せて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
交通機関の遅延
交通機関の遅延の場合、大幅に遅れる可能性があります。
仕方がないケースもあるため大目に見てもらえるかもしれませんが、遅れてしまうことへの謝罪はしましょう。
もしも到着時刻の目処がたたないときは、その旨を伝えて指示を仰ぎます。
また、遅延証明書が必要かどうかも確認しておくと良いでしょう。
本日〇時より面接の約束をしておりました、〇〇と申します。
人身事故の影響により電車が止まっているため、予定時刻に間に合いそうにありません。
誠に申し訳ありません。
会場に着く時刻は〇時頃の予定ですが、選考は受けさせていただけますでしょうか。
体調不良
体調不良の場合、当日中に会場に向かえるかどうかで変わります。
少し休んで回復しそうなときは、到着予定時刻を伝えましょう。
病院に行くときや休むほどの場合は、日程を振り替えてもらえるか確認する必要があります。
体調不良は仕方がありませんが、社会人になると体調管理も重要です。
避けられない急な体調不良で遅刻する場合も、謝罪は忘れずにしましょう。
本日〇時より面接の約束をしておりました、〇〇と申します。
大変申し訳ありません。
急に気分が悪くなったため、駅で少しだけ休んでから伺ってもよろしいでしょうか。
〇分ほど遅れてしまう可能性があります。
寝坊
寝坊した場合は正直に言うか、体調不良や家の都合などと嘘をつくか迷うかもしれません。
しかし、嘘はつかずに正直に謝罪するべきだといえます。
嘘をついてその場はしのいでも、のちに発覚してしまうと取り返しがつきません。
面接官に嘘を見抜かれる可能性を考えたら、正直に事実を伝え、誠意を持って謝罪するほうが良いでしょう。
いずれにしても遅刻をしてしまう事実は変わりないので、正直に話すことをおすすめします。
本日〇時より面接の約束をしておりました、〇〇と申します。
大変申し訳ございません。
本日寝坊をしてしまい、面接開始時刻の〇分後に到着する予定です。
大変ご迷惑をおかけいたしますが、面接していただくことは可能でしょうか。
道に迷った
道のりが複雑なケースや初めて行く場所では、迷ってしまうケースもあります。
もちろん遅刻しないように、早めに家を出たり事前に下見をしたりなどの対策を講じることは重要です。
とはいえ、比較的よくあることなので、道に迷ったときは正直に「迷ってしまった」と伝えましょう。
遅刻しないに越したことはありませんが、嘘をつくよりは良いでしょう。
今どこにいるのか、どのくらいで到着できそうかも合わせて伝えてください。
本日〇時より面接の約束をしておりました、〇〇と申します。
申し訳ありませんが、向かう途中で道に迷ってしまい〇時に到着する予定です。
ご迷惑をおかけし申し訳ございません。
このまま伺ってもよろしいでしょうか。
面接に遅刻しても合格率を高める挽回のコツ
面接に遅刻しても、会場到着後の対応次第では挽回できるかもしれません。
- 気持ちを切り替えて面接に臨む
- あくまで冷静・適切に対応する
- 面接後に謝罪のメールを送る
合格率を高める挽回のコツを紹介します。
気持ちを切り替えて面接に臨む
反省するのは大切ですが、過ぎたことをずっと気にかけているのは良くありません。
失敗を引きずって面接で十分にアピールできないと、過小評価にもつながります。
謝罪の言葉を述べたあと、熱意を持って面接に挑むと、採用担当者に好印象を与えられるかもしれません。
面接には気持ちを切り替えて堂々とした態度で臨みましょう。
あくまで冷静・適切に対応する
遅刻自体はマイナス評価ですが、そのあとの行動で挽回できるチャンスはあります。
予想外のトラブルが発生したときの対応力を見ている企業も、なかにはあるでしょう。
諦めずに会場に向かっただけでも志望度の高さをアピールできます。
会場に到着したらまずは謝罪と感謝を述べて、冷静・適切に対応しましょう。
面接後に謝罪のメールを送る
面接を終えたらなるべく早めに謝罪のメールを送りましょう。
謝罪だけでなく、予定を変更してもらったことへの感謝も忘れずに伝えてください。
あくまでも誠意を伝えるためで、遅刻した理由を詳細に送る必要はありません。
謝罪と感謝の気持ちを送りましょう。
面接に遅刻しそうなときでも慌てずに対処しよう
遅刻は基本的にマナー違反です。
相手の時間を奪い迷惑をかけてしまう行為だからです。
しかし、電車遅延や自然災害などの理由による避けられない遅刻は、大目に見てもらえるケースもあるでしょう。
また、遅刻への対応次第では印象が覆るかもしれません。
遅刻が確定しそうな時点で企業に電話をして謝罪し、判断を仰ぎましょう。
電話をかける際は静かな場所を選んでください。
会場に到着したあとは、いつまでも引きずらずに気持ちを切り替えて面接に臨むことが重要です。
遅刻しそうになっても慌てずに対処しましょう。