社会人が守るべきマナーの一つとして、早めの行動があげられます。
就職活動や転職活動における面接でも同じことがいえます。
面接会場にはいつ到着するのが良いのでしょうか。
また早く着きすぎた場合や、遅刻してしまいそうな場合の対処法とは?
面接前の行動について、具体的に解説します。
目次
【対面】面接当日の到着時間の目安は?受付会場に集合すべきタイミング
まず、対面での面接の場合に到着する時間の目安について解説します。
面接会場付近には15〜30分前には到着しておく
面接開始予定時刻の15~30分前に、面接会場付近へ到着することをめざしましょう。
面接会場付近とは、訪問先のオフィスやビルが見えるエリア、ビルの入口付近をさします。
面接会場に入るには早すぎますし、会場近辺でうろうろしてしまうと先方から声をかけられてしまうこともあるかもしれません。
オフィスやビルの付近で落ち着ける場所を見つけ、時間を潰しながら 待機しましょう。
面接時間の5〜10分前までに受付を完了する
面接開始予定時刻の5~10分前になったら、受付を済ませます。
15分前では早すぎ、かといって残り時間5分を切ってからの受付はギリギリで、先方に悪い印象を与えかねません。
予定時刻まで10分を切った頃に受付へ向かうのがベストなタイミングで す。
ただし、他にもたくさんの志望者がいる場合などはこの限りではありません。
また、面接会場がビルの高層階にある場合、混雑するエレベーターで向かうのに時間がかかるケースも想定されます。
状況をみて、臨機応変に対応しましょう。
面接会場に早く着いた場合の過ごし方
面接会場付近には15分~30分前に到着するのがベストであるものの、交通機関の事情などにより、さらに早く到着するケースもあるでしょう。
ここからは、面接会場付近に早く到着した場合の過ごし方を具体的にご紹介します。
周辺のカフェなどで過ごす
早く到着した場合は、面接会場付近のカフェや公園で待機するのがおすすめです。
その際、オフィス内やビル内にあるカフェなどは、社員が過ごすことを目的に設けられているので、避けることをおすすめします。
待機中もどこかで関係者が見ているかもしれません。
学生や社会人としてふさわしい、節度のある行動を心がけましょう。
エントリーシートや志望動機を確認する
面接受付時間までの待機時間は、エントリーシートや志望動機などの最終確認や、想定される質問とその答えのシミュレーションなどに有効活用しましょう。
面接の待機室や控室でも最終確認を行える場合もありますが、直前になって必死に内容を頭に入れようと努める姿は、面接担当者や関係者に悪い印象を与える可能性もあります。
できれば会場に入る前に、最終確認まで済ませておきたいものです。
身だしなみを整える
面接会場入りする前には、必ず身だしなみを整えておきましょう。
自宅で身だしなみを整えたつもりでも、会場へ向かう途中に汗をかいたり、雨風に打たれて髪型が乱れたりしてしまっていることもあります。
お手洗いなどの大きな鏡を見て、清潔感のあるさわやかな身だしなみに整えましょう。
受付方法を確認する
早く到着して時間に余裕があるなら、受付時間や受付場所も確認しておきましょう。
受付ではどのような手続きが必要なのか、どの部署の誰をどのように呼び出すのか、ビルのどこに面接会場があるのかなど、細かく確認してください。
せっかく早く会場に着いても、それらの確認を怠ってしまうと時間ギリギリになって慌ててしまう可能性もあります。
さらに時間に余裕がある場合は、受付の際に担当者に伝えておくことを整理しておきましょう。
具体的には、以下の内容となります。
- 訪問した目的(「面接で伺いました」)
- 氏名
- 約束の時間
- 担当者の名前
オンライン面接は何分前にスタンバイするべき?
コロナ禍ということもあり、最近はオンライン面接を採用している企業もあります。
ここからは、オンライン面接を受けるにあたって望ましい待機時間や待機方法を解説していきます。
面接開始10分前にはログインして待機する
オンライン面接の場合、面接開始予定時刻の10分前には、先方に指定されたアプリなどにログインした状態でスタンバイしておきましょう。
また、環境を整えておくことも重要です。
雑音が入らない静かな場所で待機し、インターネット接続も確認しておきましょう。
面接開始時刻に、企業にチャットやメッセージを送信する
面接開始時刻に先方から何らかのアクションがあればその指示に従いますが、アクションがない場合でも 、自分から通話を開始 するのは控えた方が無難です。
準備ができている旨をチャットやメッセージにて先方に知らせ、落ち着いて待機するようにしましょう。
面接に遅刻しそうなときや訪問できない場合の対処法
面接当日は時間に余裕を持って行動すべきであり、遅刻は本来厳禁です。
しかし、電車の遅延や災害、急な体調不良などでやむを得ない理由で遅刻してしまうケースもあることでしょう。
ここでは、面接に遅刻してしまいそうな場合や、訪問できなくなった場合に取るべき対応を解説します。
対面の面接でもオンラインでの面接でも対応方法に違いはありません。
面接に遅刻しそうな時の具体的な対処方法
面接に遅刻してしまいそうなときは、判断に迷う場合でも一度、先方に連絡を入れましょう。
遅れそうだとわかったタイミングで、できるだけ早く連絡するのがポイントです。
連絡の際に伝えるべきことは以下の通りです。
- 遅刻してしまうことに対する謝罪の気持ち
- 遅刻してしまう具体的な理由
- 到着予定時刻
- 時間をずらしての対応が可能かどうかの確認
大切な面接に遅れてしまいそうな場面では、焦りや不安で気が動転していることも想定されます。
一度深呼吸をして、上記4つのポイントを先方にわかりやすく伝えましょう。
不安が勝って伝えるべきことが不明瞭になってしまったり、誠意が伝わらない内容になってしまったりしないよう注意が必要です。
遅刻しそうな場合の電話連絡例文
面接に遅刻してしまいそうなときの電話連絡で使用できる例文をご紹介します。
本日〇時に面接のお約束をしております、〇〇〇〇(フルネーム)と申します。
大変申し訳ないのですが、急激な腹痛により電車を途中下車してしまい、予定時刻に間に合わなくなってしまいました。
現在体調は落ち着きましたが、今から向かいますと〇時〇分頃の到着となってしまう見込みです。
その時間から面接をしていただくことは可能でしょうか?
伝えるべきことを伝えられたら、あとは先方の指示に従います。
当日のうちに面接してもらえそうならそのまま会場へ向かい、難しいようであれば日程の再調整を依頼してみましょう。
面接に訪問できない場合の対処法
面接当日の遅刻や欠席ではなく前日までに訪問できないことがわかった場合は、遅くとも前日の先方の営業時間内までに連絡を入れておくべきです。
当日のキャンセルは印象が悪くなり、今後の採用状況にも関わってきます。
面接当日の流れを把握して、転職活動を成功させよう
今回は、就職活動や転職活動で重要となる面接前の対応について、詳しく解説しました。
対面の面接では開始予定時刻の10分前に受付を、オンライン面接の場合でも開始時刻の10分前にはデバイスへのログインを済ませておきましょう。
予定より早く着いた場合は、近所のカフェなどで面接対策の最終確認や身だしなみをチェックして待機することをおすすめします。
また、やむを得ず遅刻や欠席をしてしまいそうな場合にも、誠意ある対応を心がけることが大切です。
すべての行動や態度が採用状況に関わることを意識し、良い状態で面接を迎えられるように、万全に準備しておきましょう。