「面接はどのようなメイクで受ければ良い?」
「普段と同じメイクで良いの?」
面接を受ける際のメイクについて、このような悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。
本記事では、面接官に好印象を与える「面接メイク」のコツを解説していきます。
対面面接とオンライン面接の違いや、業種ごとの違いなど、シチュエーションごとにふさわしいメイクを紹介しているため、これから面接を控えている人は参考にしてください。
目次
面接メイクで好印象を与えるポイント
対面の面接と、オンラインの面接では、メイクのポイントが異なります。
対面の面接ではメイクを直接見られますが、オンライン面接では部屋の照明やカメラの影響を考慮したメイクが必要です。
対面の面接メイクのポイント
対面面接のメイクは「清潔感」を意識した、ナチュラルメイクが基本です。
血色の良さと素肌感が伝わる、自然で健康的な仕上がりをめざしましょう。
ベースメイクは厚塗りをせず化粧崩れを防ぐ
ベースメイクは厚塗りをしないことがポイントです。
気になるシミなどは、コンシーラーを使ってカバーし、全体的に濃くなりすぎないようにしましょう。
下地は、ファンデーションの付きを良くしてくれるだけでなく、化粧崩れを防ぎ、汗などの皮脂を吸収して、サラサラな肌をキープしてくれる効果があるものもあります。
ファンデーションは、自分の肌に合った色を選び、首との境目ができないように注意しましょう。
崩れやすい額周りや鼻は薄めに塗り、きれいに見せたい頬などは重ねて塗るなど、顔のなかでもパーツによって塗り方を変えると、化粧崩れしにくく、きれいな仕上がりが続きます。
アイシャドウ・アイラインはナチュラルな色にする
面接メイクでのアイシャドウは、肌色に馴染むブラウン系のナチュラルな色を選びましょう。
ツヤを出したい場合は、上品なパール感のあるものがおすすめです。
ラメが強いものは避けた方が良いでしょう。
アイホール全体に塗る薄めの色と、アイラインに沿って塗る濃いめの色を、その中間色を使ってグラデーションにすると自然な仕上がりになります。
アイラインは、色は黒かブラウンを使い、目尻を長く伸ばしたり跳ね上げたりしないよう注意しましょう。
マスカラで自然なまつ毛にみせる
マスカラは、ダマにならないよう丁寧に塗りましょう。
黒やブラウン系を使い、自然なまつ毛に見せることがポイントです。
塗る前に、ブラシについているマスカラ液を調整すると、きれいに塗ることができます。
下まつ毛には塗らないほうが、ナチュラルな仕上がりになるでしょう。
また、つけまつ毛やカラーコンタクトの使用はNGです。
黒目を大きく見せるコンタクトレンズも控えましょう。
眉は髪色に合わせたナチュラルな色にする
アイブロウには、ペンシルやパウダー、リキッドタイプがあります。
自分の髪色に合うもののうち、使いやすいものを選ぶと良いでしょう。
眉の形は、角度を付けすぎるときつい印象になってしまいます。
細すぎる眉も個性的な印象になってしまうので、「太めの自然なアーチ型眉」を意識しましょう。
眉頭は薄めに仕上げ、毛の流れを整えます。
眉を描くのが苦手な人は、最初にパウダーで全体の形を作り、その後ペンシルなどで、眉毛のないところに毛並みを1本1本書いていくと、うまく形を作ることができます。
最後にパウダーやブラシでぼかすと、よりナチュラルな印象になるので、両方の眉のバランスなども見ながら調整しましょう。
チークはオレンジ系でナチュラルにのせる
チークは肌の色に合わせて、ナチュラルな色を選びましょう。
面接メイクでは、やわらかいピンク、オレンジ系またはベージュ系など肌色に馴染む自然な色がおすすめです。
明るすぎるピンク系は子どもっぽい印象を与えるので、避けたほうが無難です。
塗る際には、にっこりと笑ったときに、頬の一番高くなる位置にふんわりと楕円形を描くように乗せましょう。
また、化粧をした場所の照明や日のあたり具合により、思いのほか濃く塗ってしまっていたり、逆に色味が薄かったりと、チークの見え方が変わる場合があるので注意しましょう。
リップはナチュラルな色で健康的にみせる
面接メイクでのリップは、ベージュや薄いピンクのような血色の良さを出しつつ、肌馴染みの良い色がおすすめです。
あまりにも薄い色だと、何も塗っていないように見えてしまい、不健康で顔色が悪く見えてしまいます。
リップベースを塗って唇の荒れを防いだり、コンシーラーやリップペンシルを使ってリップラインを整えることで、よりきれいに仕上げることができます。
リップグロスを塗りすぎたり、ラメやニュアンスパールの強いものを使うと、派手になりすぎるため避けましょう。
オンライン面接のメイクのコツ
オンライン面接では、照明の具合やカメラを通すことで、メイクの色味が飛んでしまう可能性があります。
そのため、ノーメイクだと思われないよう色味にメリハリをつけることが大切です。
また、部屋の照明などによっても、メイクの色味や見え方が変わってしまうため、画面に映る自分のメイクを事前に確認しましょう。
ベースメイク・アイメイクで立体感を意識する
オンライン面接の場合、肌の細かい悩みは見えにくくなりますが、照明や部屋の明るさによって、顔色が悪く見えることがあります。
肌のくすみを抑える下地や、ハイライトを使用して、肌のツヤ感や顔色を良く見せながら、立体感のあるメイクを心がけましょう。
また、アイシャドウは濃く塗ってしまうと、目元が暗く映ってしまう可能性があります。
少し薄めに塗り、黒やブラウンのアイラインで締めて、目元にメリハリを付けましょう。
まつ毛はビューラーでしっかりカールし、根元からマスカラを塗ることで、目元に光が入り、明るい印象につながります。
オンラインでは、眉毛はぼやけて見えやすいため、普段よりも濃いめに描くようにしましょう。
チーク・リップで血色感を出す
チークとリップは、オンライン上でも顔色の良さを表現できるよう、血色感を出すことがポイントです。
チークは、オレンジと赤を混ぜたようなコーラル系の色味が良いでしょう。
リップは、赤みのある明るいものが、画面を通したときにしっかりと色づいて見えるためおすすめです。
また、画面上ではリップラインがぼやけやすいので、リップペンシルなどで輪郭をしっかり描くと良いでしょう。
カメラ映りとあわせて確認し、血色が良く見えるものを選びましょう。
面接メイクは業種で求められるイメージに合わせよう
健康的で清潔感のあるナチュラルメイクが面接メイクの基本です。
しかし、求められる雰囲気やイメージは業種によって異なります。
その業種のイメージにふさわしいメイクをすることで、面接官に与える印象を良くすることができるしょう。
眉毛をアーチ型にするか、角度を持たせてキリッとさせるかでも、印象は大きく変わります。
自分のめざす業種ではどのようなイメージの人材が好まれるのか、事前のリサーチが必要です。
ここでは、業界別に求められるイメージに合わせたメイクのポイントを紹介します。
清潔感が求められるイメージの業種
清潔感が特に求められる業種としては、医療・介護業界、食品工場、化学業界などがあります。
医療や食べ物にかかわる職業は、衛生的であることの重要性が他の職業よりも高いため、面接においても清潔感が重視される傾向です。
これらの業種では、清潔感のあるナチュラルメイクを意識して臨みましょう。
ファンデーションは薄く塗り、リップやチークは健康的かつ控えめな色が好まれます。
濃いアイシャドウやマスカラの盛りすぎ、つけまつ毛などは避けたほうが無難です。
親しみやすさが求められるイメージの職種
親しみやすいイメージが求められる職種には、営業・受付・オフィスワーク系などがあります。
営業職では、交渉などの場面もあるため、眉毛をキリッとさせたり顔色を明るくするなど、柔軟な社交性と意志の強さが表れるメイクがおすすめです。
受付やオフィスワーク系などは、社内だけでなく社外の人たちとも多く交流があるため、接しやすく社交的な印象を持たれるよう、やわらかい雰囲気のアイメイクがおすすめです。
ポイントメイクで肌に馴染むブラウン系を使い、眉をシャープに整えると、落ち着いた信頼感のある表情に仕上がります。
真面目さが求められるイメージの業種
真面目なイメージが求められる業種には、公務員や保険・金融系などがあります。
これらの業種では、眉はキリッとシャープに描き、「強さ」や「誠実さ」を表現すると良いでしょう。
控えめなメイクが良いですが、ノーメイクには見えないよう、ポイントを押さえる必要があります。
アイシャドウはブラウン系を使用し、チークは控えめがおすすめです。
リップは、ピンクベージュのような自然な色を選びます。
華やかさが求められるイメージの業種・職種
華やかなイメージが求められる業種や職種には、航空業界・アパレル・アナウンサーなどがあります。
チークやリップは明るい色合いのものが良いでしょう。
ピンクやパープルのアイシャドウもおすすめです。
すべてに明るい色を使うのではなく、全体のバランスをしっかり確認して調整しましょう。
ラメの強いものなどは避け、華やかでありながら上品にまとめることがポイントです。
面接でメイクや外見に気をつける理由
面接だけではなく、仕事をしていくなかでも、メイクや服装など、外見に気を使うことは重要です。
ここでは、外見を整えることが重要な理由として、2点紹介します。
第一印象が大切
メイクや服装などの外見は、面接官に与える第一印象を大きく左右します。
面接における評価対象は、受け答えの内容だけではありません。
面接官は、候補者の身だしなみや、表情、態度、声のトーンなど、さまざまな側面から「信頼できそうか」「一緒に働きたいか」といった判断をしていきます。
これらの判断は、面接官の主観によるところも大きいため、メイクや外見に気をつけて第一印象を良くすることは、内定を得るうえで非常に重要です。
社会人としてのマナー
相手に不快感を与えないための身だしなみは、社会人として守る必要のあるマナーです。
派手すぎるメイクやノーメイク、乱れた髪や汚れた服などは、「非常識」「不潔」「だらしない」などの不快感を与え、「一緒に働きたくない」と思わせてしまう要因になりかねません。
必要以上に自身を美しく見せたり、外見で個性を表現したりする必要はありませんが、不快感を与えるような要素はできるだけ排することがマナーです。
面接のメイクについて知り本番に備えよう
面接メイクで大切なことは、ナチュラルで血色の良い健康的な表情を作ることです。
対面の面接では顔を直接見られることを前提としたメイクを、オンライン面接ではカメラや照明を介することを想定して、ややメリハリのあるメイクをすると良いでしょう。
また、業種によっても求められるメイクが異なります。
希望する業種ではどのようなメイクが求められるのか、事前に確認したうえで面接に臨みましょう。