面接準備は服装を始め、マナーや立ち振る舞い、ルールについても確認しておく必要があります。
面接官が気にしている身だしなみのチェックポイントを押さえ、好印象を与える身だしなみの準備をしておきましょう。
また、来社時の立ち振る舞いや礼儀、マナーを知っておくことで、落ち着いて面接を受けられることにつながります。
事前準備としてマナーを確認しておきましょう。
目次
面接前後のマナー6つ
面接や面談が始まるまで、面接中、面接終了後のマナーをチェックしておきましょう。
当日の流れを把握しておくとともに、そのときどきで気を付けるべきポイントを知ることは、面接時に好印象を与えつつ自分が安心できることにもつながります。
正社員だけでなく、パート・アルバイトでも同じポイントが見られているので、一つずつ見ていきましょう。
当日の身だしなみ
企業の採用担当者や面接官がチェックしているマナーのなかには身だしなみが含まれています。
株式会社マンダムが行なった採用担当者へのアンケートでも、約9割が身だしなみは選考に影響するという回答になっています。
身だしなみがすべてではありませんが、最初に見られる身だしなみ、服装、髪型はマナーを守って清潔感があるようにしましょう。
面接時は、視覚的な印象も重要です。
服装や髪型だけでなく、カバンなどの小物類といった細かい部分まで気にしてみましょう。
スーツはしわや汚れがないかチェックし、かばんや靴も汚れや傷がないか目視で確認してください。
髪型は目に髪の毛がかからないようにセットし、髪の毛が肩につく場合はゴムで縛りましょう。
会場への到着時間
会場への到着時間と聞くと、「遅刻してはいけない」というイメージが強いかもしれません。もちろん遅刻してはいけませんが、早く到着してしまうことにも気を付けてください。
なぜ早く到着してはいけないのか、これは面接の担当者や会社の社員の予定が狂ってしまったり、対応の手間を増やしてしまったりするからです。
遅刻しないように余裕を持って動くことも重要ですが、早く着きすぎることにも注意しましょう。
早く付いてしまった場合はカフェなどで時間調整することをおすすめします。
もし遅刻しそうな場合は、事前に一報入れておくことで面接のスケジュール調整が可能な場合もあるので、かならず連絡しましょう。
面接の際の会場到着時間については、以下を参考にしてください。
受付や控え室での態度
受付時は、来社の要件、自分の名前、面接担当者への取次ぎをお願いしましょう。
この時点でも対応スキルをチェックされている場合があるため、気を引き締めておく必要があります。
来社前に携帯電話の電源を切っておくことも重要です。
受付後は控室などで待機する場合もあります。
控室では、案内された席へ姿勢よく座って待ちましょう。
控室内だからといって携帯電話を触っていたり、挙動不審な態度をとっていたり、きょろきょろと他の面接者を観察することは避けてください。
入室時の流れ
入室時はノックを3回し、面接官に「どうぞ」と言われてから入りましょう。
「失礼します」と言ってから入室し、ドアを閉めたら面接官へ「よろしくお願いいたします」と挨拶、一礼します。
面接者用の椅子が用意されているので椅子の横へ移動し、面接官から「どうぞ」と言われたら座ります。
先に自己紹介を求められた場合は出身大学、名前、そして「本日はよろしくお願いいたします」と言ったあと、一礼しましょう
入室時の挨拶や自己紹介のときは、元気に、そして端的に喋ることがポイントです。
第一印象ともいえる挨拶や自己紹介は、特に気を付けてみましょう。
また、挨拶や自己紹介後に一礼する際は、言葉と一礼が一緒にならないよう注意してください。
かならず言い終わってから、落ち着いて一礼します。
焦る必要はないため心を落ち着ける意味も含めて、気持ちゆっくりめにお辞儀しましょう。
面接時の詳しい入室方法については以下を参考にしてください。
初めの挨拶
初めの挨拶は、自己紹介をするケースがほとんどです。
自己紹介は、大学名、名前、そして「面接のお時間をいただきありがとうございます」「本日はよろしくお願いいたします」などと言いましょう。
転職時の場合は、名前と「面接のお時間をいただきありがとうございます」「本日はよろしくお願いいたします」の言葉だけで構いません。
名前はフルネームを、面接担当者が聞き取りやすいようハキハキと言いましょう。
緊張していると早口になってしまうため、気持ちゆっくりめに話すことを心がけてください。
また、挨拶のあとは一礼が必須です。
言葉を言い終わってから落ち着いて一礼しましょう。
退室時の作法
退出時は、椅子の横に立ってお礼の言葉を言い、一礼をしましょう。
お礼の言葉は、「本日はお忙しいなか、ありがとうございました」など当日の面接に対する感謝を伝えてください。
このときは45度程度の深めのお辞儀をします。
また、ドアから退出するときも「失礼いたします」と一言添え、一礼してから退室しましょう。
一礼が終わってからドアを開けることや、細かい部分ですがドアの開け閉めを静かに行うことなど、退出の最後まで気を抜かないようにしなければなりません。
面接中のマナー4つ
ここからは、面接中に気を付けるべきマナーについて紹介していきます。
姿勢や目線、言葉遣いなど、細かい部分に感じるかもしれませんが、面接官にチェックされているポイントです。
気を付けるポイント4つを見ていきましょう。
座ったときの姿勢
入室後に椅子の横に立ちます。
もし椅子が複数個並んでいる場合は、入室した扉から一番近い下座の椅子の横に立ちましょう。
面接担当者の指示や「どうぞ」と声かけがあってから座るため、自己判断で勝手に座らないよう気を付けてください。
また、面接中は椅子に座っている時間が長くなります。
椅子に座るときは、深く座りすぎず、背もたれにもたれかかることがないよう姿勢よく座りましょう。
女性の場合は膝を揃えて手を重ね、男性の場合は拳一つ分膝を開けて、手は軽く握って太ももの上に置きます。
ただし、姿勢に気を取られすぎて思うように話せない、姿勢ばかり気にして面接官の目を見て話せないということがないようにしましょう。
面接官との目線
面接官から質問を受けて自分が話すときや、面接官が話しているときは、かならず目線を合わせましょう。
目を合わせて話すことで、面接に対する熱意や気持ちが伝わるとともに、入社に対して意欲的な印象が与えられます。
面接での印象を良くするためという理由もありますが、対面にいる相手の目を見て話すことは仕事を進めていくなかでも基本中の基本です。
社会人として円滑にコミュニケーションがとれるか、コミュニケーションをとるために意欲的に行動できるかなどの気持ちや姿勢の部分を見られています。
目をそらしたり関係ない場所ばかり見ることは止めて、目線を合わせることを意識しましょう。
話し方や言葉遣い
面接時は話し方や言葉遣いもチェックされています。
敬語を使うことはもちろん、聞きやすい話し方ができるか、話す内容はまとめられているか、わかりやすく話ができるかがポイントです。
面接時は緊張してしまうことから早口になりがちです。
またマスクをしていると聞き取りづらくなりやすいため、ゆっくりと話すことを意識すると、面接担当者が聞き取りやすくなるでしょう。
また、話すときの第一声は結論から述べ、そのあと詳細や説明、自分の経験などを話します。
たくさん話すことが良いやり方というわけではなく、ポイントをおさえつつ内容が充実した話しが求められているため、結論や話のポイントから伝えることを覚えておきましょう。
面接中のメモ
面接で聞いた内容をメモに取りたい場面も想定されます。
また、事前に伝えたい内容をまとめたメモを見ながら話したいと思うこともあるでしょう。
しかし、基本的には面接中にメモを取ったり見たりすることは避け、面接官との対話に集中することが無難です。
メモを見ながらの応答は、自分の言葉で話していない印象を与えてしまうこともあります。
伝えたい内容は事前に頭に入れておき、メモに頼らず質問に応えられるように準備しておきましょう。
面接時に聞いた就労条件や就業規則など、忘れたくない内容をメモに残しておきたい時には、必ずメモを取っても良いかを事前に確認してからにしましょう。
また、承認を得てメモを取る際にも、面接官の発言中は避け、時間をかけすぎないように素早く行うのが鉄則です。
面接ではマナーに気を付けて第一印象を良くしよう
面接時は、受付から入室、面接中の姿勢や言葉遣い、そして退出の細部までマナーに気を遣う必要があり、面接担当者と話すときだけ気を付ければ良いものではありません。
姿勢が悪いと受からないわけではありませんが、マイナスな印象を与えてしまうことにつながります。
面接前の準備としてマナーのポイントもぜひチェックしておきましょう。