新卒で就職活動を始めたばかりの頃は「面接では何を聞かれるのだろう」「どのように答えたら良いのだろう」と不安になる方も多いでしょう。
この記事では、新卒の面接でよくある質問と回答のポイント、回答事例などを紹介します。
目次
新卒の面接でよくある質問と回答ポイント・回答事例
面接で聞かれることが多い下記の定番の質問に対して、それぞれの回答のポイントと回答事例を紹介します。
- 自己紹介をしてください
- 志望動機を教えてください
- 学生時代に頑張ったことはなんですか?
- 入社してから挑戦したいことはありますか?
- 最後に質問はありますか?
一つずつ見ていきましょう。
自己紹介をしてください
面接の冒頭では、「自己紹介をしてください」と聞かれることが多くあります。
回答のポイントと回答事例を見ていきましょう。
回答のポイント
自己紹介を求められた際には、下記の項目について答えられるよう準備しておきましょう。
- 名前
- 学校名
- 学部名
- 学生時代に力を入れたこと
- あいさつ
学生時代に力を入れたこととしては、ゼミやサークル、アルバイト、課外活動などがあります。
あいさつは、面接の機会を与えてくれたことに対する感謝の言葉を簡単に伝えられると好印象です。
内容は要点だけを押えた簡潔なものにとどめ、すべての項目を30秒~1分程度 でまとめられると良いでしょう。
回答事例
〇大学△学部◇学科□専攻の××です。
大学では服飾・被服史のゼミに所属し、時代とともに変化する服装とその背景や歴史の研究を行っていました。
その結果、学内で行われる研究発表大会で最優秀賞を取ることができました。
また、学生時代は、アパレルのアルバイトに力を入れて取り組んでいました。
大学1年生から現在まで取り組んでおり、お客様がお買い物しやすいように、また喜んでいただけるように尽力しました。
本日は面接の機会をいただき、ありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
志望動機を教えてください
志望動機は必ず聞かれる質問です。
ポイントと回答事例を見ていきましょう。
回答のポイント
志望動機を考える際のポイントは、自分の軸、つまり、自分が働くうえで何を大切にしたいのかを定めることです。
次に、志望先の企業が自分の軸とマッチするのかどうかを考えましょう。
回答事例
私は幼少期からファッションが好きで、自分の服だけでなく、ほかの人の服を選び喜んでもらうことに楽しさを感じていました。
学生時代はアパレルのアルバイトを通して、創意工夫してお客様への貢献をより追求しながら取り組みました。
御社を志望した理由は、有名デザイナーとのコラボ商品を展開したり、ネットショッピングの利便性向上の取り組みをしたりなど、お客様への貢献として新たな取り組みを続けている姿勢に感銘を受けたことです。
アパレルでのアルバイト経験を活かして、お客様に楽しんでもらえるようなさまざまな取り組みに関わりたいです。
学生時代に頑張ったことはなんですか?
学生時代に頑張ったことに関する質問は、困難にぶつかったとき、どのようにして乗り越えるのかを推し量る目的で聞かれることがあります。
回答のポイント
学生時代に頑張ったことを尋ねられたときには、どのような困難があり、どのように解決したのかを、具体的なエピソードをまじえながら伝えると効果的です。
回答事例
私は、初対面の人と話すことに苦手意識がありましたが、それを克服するために、接客業務が必要なアパレルでアルバイトをしていました。
はじめは戸惑うことも多かったのですが、とにかくたくさんの声かけをしようと心がけて接客するうちに、お客様から「どれが似合う?」「この服に合う服を教えてほしい」などと、逆に声をかけてもらえる機会が多くなっていきました。
気付いたら、初対面の人と話すのが楽しいと感じるようになっていました。
この経験から、苦手だと思っていることでも、克服したいと取り組めば克服できることを学びました。
入社してから挑戦したいことはありますか?
入社してからしてみたいことに関する質問も、新卒の面接では定番です。
この質問には、応募者が企業の事業内容や理念を理解しているかを確認する意図があります。
回答のポイント
この質問に対しては、応募企業の事業内容や理念を交えて回答すると良いでしょう。
自分の強みが、どう活かせるのかという視点も重要です。
回答事例
私は営業職として、相手の立場になって物事を考え、商品を提案したいです。
御社の「相手の意見や考えを理解し尊重する」という理念に強く惹かれました。
また、御社の〇〇は、業界3位のシェアを誇っていると認識しております。
私自身〇〇を利用した経験がありますが、△△という点が素晴らしいと感じました。
そんなすばらしい商品を、必要としている多くの人に届けたいと思っています。
学生時代にしていたアパレルのアルバイトで培った、お客様の視点を常に意識することを活かして、入社後は活躍していきたいです。
最後に質問はありますか?
面接の最後には、「最後に質問はありますか?」と、逆質問を促されます。
応募者にとっては、疑問を解消できると同時に、企業に対してアピールできる場面です。
回答のポイント
逆質問を促された際のポイントは、調べればわかるようなことは聞かないという点です。
例えば、企業理念や年間売上などは企業のホームページを確認すればすぐにわかるため、ここで質問するのは適切ではありません。
また、面接官の立場に合うような質問をすることも大切です。
例えば、社長との面接では企業の今後の展望を、現場で働いている社員なら仕事のやりがいなどを聞くと良いでしょう。
回答事例
「10年後のビジョンを教えてください」
「今後の経営戦略を教えてください」
「会社が求めている人材は具体的にどのような人ですか?」
「会社の課題は何ですか?」
「仕事のやりがいを教えてください」
「仕事で大変だったときのエピソードを教えてください」
「仕事をしているなかでこれまで一番うれしかったことは何ですか?」
面接で聞かれる逆質問に関して詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
面接の質問に対して新卒が気をつけたいこと
面接の質問に対して、新卒が気をつけたいこととして、次の3点を紹介します。
- 笑顔でハキハキとした態度を心がける
- 敬語は基本を押さえておけば大丈夫
- 成長意欲を見せる
それぞれ見ていきましょう。
笑顔でハキハキとした態度を心がける
新卒の面接では、笑顔でハキハキとした態度で臨むことが重要です。
第一印象が大切なので、特に入室してすぐのあいさつは、元気に笑顔ですると良いでしょう。
また、面接では話すときに面接官の目を見ると好印象です。
新卒の面接は緊張し、暗い表情になってしまいがちですが、元気の良さを意識するだけで面接官に与える印象はずっと良くなります。
敬語は基本を押さえておけば大丈夫
面接で使う敬語は、基本的なものを押さえておけば過度に心配する必要はないでしょう。
面接で覚えておきたい敬語の一例は、次のとおりです。
尊敬語 | 謙譲語 | |
見る | ご覧になる | 拝見する |
行く | いらっしゃる | 伺う |
言う | 仰る | 申す |
もらう | お受け取りになる | いただく |
知る | ご存じ | 存じ上げる |
面接の場で志望企業のことを指すときは、「御社(おんしゃ)」と言いましょう。
銀行の場合は「御行(おんこう)」、病院の場合は「御院(おんいん)」となります。
成長意欲を見せる
新卒の採用はポテンシャルを重視する傾向があるため、面接では成長意欲を見せることが重要です。
入社後に成長し、活躍する姿をイメージさせるような回答を意識しましょう。
新卒の面接は、自分の軸を定めて質問に備えよう
新卒の面接は、誰しも少なからず緊張するものです。
しかし、面接でよく聞かれる質問を把握し、自分なりの回答を事前に用意しておけば、緊張していても堂々とした受け答えができるでしょう。
面接の答え方をより詳しく知りたい方は、以下の記事も参照してください。