転職活動で面接を受ける場合、志望動機や自己PRといった、ある程度決まった質問を想像するでしょう。
しかし、それ以外にも予想していない質問をいくつか準備している企業もあります。
対策をせずに予想外の質問が来た場合、スムーズに回答できるでしょうか?
この記事では、予想外の質問に対応できるように例文や事前の対策、当日の対処法を紹介しています。
これから面接を受ける予定の人は、ぜひ参考にしてください。
目次
面接での予想外の質問は何を見られている?
企業が面接で予想外の質問をするのは、面接受験者の素を知るためです。
一般的な質問だけでは、面接受験者が回答を事前に用意している可能性があるため、本当の姿がわかりません。
そこで企業側は、予想外の質問をして面接受験者の反応をチェックしています。
予想外の質問がきて焦ったり、黙ったりしてしまうと、イレギュラーへの対応が苦手な人だと思われるかもしれません。
予想外の質問にも困らずに答えられるよう、事前対策を行いましょう。
面接の一般的な質問については、以下のページもご参照ください。
面接で聞かれる予想外の質問例
質問の内容は企業によって異なるため、紹介した質問例が必ずしも聞かれるわけではありません。
しかし、具体的な質問例を知っておくことで答えられる質問もでてくるでしょう。
あなたを〇〇にたとえると何ですか?
面接官は「あなたを〇〇にたとえると何ですか?」と質問をする場合があります。
〇〇のなかには動物や色、漢字などのさまざまなケースが考えられるでしょう。
この質問の意図は、面接受験者が自己分析できているかを把握するためです。
自分を何かにたとえる質問は、自分の性格や特徴を理解していなければ答えるのが難しい質問といえます。
普段から自己分析を行うことで、自分は何にたとえられるのか判断できるようになるでしょう。
将来どうなりたいですか?
「将来どうなりたいですか?」との質問は、面接受験者の意欲や入社後長期的に活躍してくれるのかを知るためです。
企業としては、入社意欲があり、仕事を通じて成長していけるような人材を求めています。
そのため、面接受験者が将来像を伝えられない場合は、なんとなくこの会社を選んだと思われるかもしれません。
企業に必要な人材だと思われるためには、企業を入念に調べて、入社してからどのように成長していくのかイメージしておくことが重要です。
何か質問はありますか?
予想外に「何か質問はありますか?」と逆質問をされる場合があります。
逆質問では、面接受験者の企業に対しての熱意を確かめる質問です。
事前に逆質問の内容を考えていなければ「特にないです」と答えてしまう人もいるのではないでしょうか?
逆質問がなければ、面接受験者は企業にあまり興味がないのではないかと思われるかもしれません。
逆質問が来たときのために、企業について入念に調べたうえで、質問をいくつか用意しておくことが大事です。
友人からはどのような人と言われますか?
「友人からはどのような人と言われますか?」との質問は、面接受験者と企業がマッチするのか判断するための質問です。
企業は、自社の雰囲気とマッチするのかを判断するために、面接受験者が周りの人とどのような接し方をしているのか知りたいでしょう。
自己PRだけでは、自分をよく見せるために性格を誇張していることも考えられます。
そこで、友人の意見も参考にして、周りとの接し方を判断するのが質問の意図です。
自己PRで伝えた内容と友人の意見がまったく違うことがないようにしましょう。
苦手なタイプの人はいますか?
苦手なタイプを聞く理由は、従業員との相性を知るためです。
意地悪な質問ですが、苦手なタイプが従業員にいる場合は、トラブルが起きないように関係性を気にしなければなりません。
また、「苦手な人とはどう付き合いますか?」という質問も同時にされるケースがあるでしょう。
仮に苦手な人がいる場合でも、仕事ではうまく付き合っていく必要があります。
苦手なタイプの人とどう付き合っていくのかも、回答を準備しておきましょう。
幼少期はどのような性格でしたか?
幼少期の性格について質問する理由は、面接受験者の性格を深くまで知るためです。
幼少期の性格や価値観は大人になっても影響するため、より深く性格を知るために過去の自分についての質問をします。
自己PRで伝えた性格と大きく異なる場合は、どのようなきっかけで性格が変わったのかという回答を準備しておくと良いでしょう。
面接前に子供の頃の自分を振り返っておくことが重要です。
面接での予想外な質問への対策
面接を受ける際は、予想外の質問がきても答えられるように対策する必要があります。
事前にできる対策と直前の対処法2つがあり、それぞれ準備しておくことで、予想外の質問が来ても焦らず対応できるでしょう。
事前の対策
以下4つの事前対策を行うことで、予想外の質問にもある程度対応ができます。
- 自己分析を行う
- 企業について詳しく調べる
- 予想外の質問例の回答を準備
- 面接に慣れる
自己分析、企業研究、予想外の質問例の回答を準備しておくことで答えられる質問の幅が大きく増えるでしょう。
それでも予想できない質問が来るケースも考えられます。
そういった場合に備えて、面接自体に慣れておく必要があるでしょう。
面接の流れや雰囲気に慣れていれば、想定していない質問にもスムーズに答えられるかもしれません。
ご家族や友人にお願いして面接のシミュレーションを行いましょう。
当日の対処法
事前の対策だけでは、予想外の質問に答えられない場合もあります。
かといって、質問に答えられず黙ってしまうと面接官は良い印象を受けないでしょう。
予想外の質問に答えられない場合は、以下の3つが重要です。
- 質問の意図を把握する
- 焦った姿を見せない
- 答えられないことを正直に伝える
はじめに、面接官に聞かれた質問の意図を把握しましょう。
面接官は意味もなく質問をするわけではありません。
質問の意図を把握することで、面接官が求める回答ができるかもしれません。
それでも答えられない場合は「焦った姿を見せない」「答えられないことを正直に伝える」といった行動が重要になります。
質問に答えられないからといって黙ってしまうのはなるべく避けましょう。
面接での予想外の質問にはしっかり備え焦らずに対応しよう
企業によっては、面接受験者をより深く知るために、想定外の質問を用意しているケースがあります。
そういった場面でも、焦らずにしっかりと対応することが大切です。
すべての質問に完璧に答えるのは困難ですが、事前の対策と直前の対処法を頭に入れて自信を持って面接に挑みましょう。