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再就職に有利な資格は?選び方やおすすめの資格を紹介

再就職を考えていても、なかなかうまくいかずに悩んでいる人もいるでしょう。
再就職を有利にするには、めざす職種に関連する資格を取得する方法があります。
とはいえ、資格は数多くあるため、何を選べば良いのか迷う人もいるかもしれません。

本記事では、再就職の際に資格があると有利な理由や役に立つ資格の選び方、おすすめの資格などを解説します。

再就職で資格があると有利な理由

再就職で資格があると有利な理由

ここではまず、再就職で資格があると有利な理由として以下の3つを紹介します。

  • 印象に残りやすくなる
  • 応募できる職種が増える
  • 年収がアップする可能性がある

印象に残りやすくなる

再就職で大切なのは、採用担当者に良い印象を与えることです。
書類選考の場合、採用担当者が履歴書に目を通すのは1分以内といわれており、印象に残る内容を記載するのはなかなか難しいでしょう。

しかし、資格を持っていれば、目を通したときに一瞬で資格保持者ということがわかります。

また、スキルがあることや経験を記載していても、どの程度の実力なのかは明確に伝わりません。
資格を持っていれば、しっかりした知識と技術を持っている証拠にもなるため、大きなアピールポイントになります。

応募できる職種が増える

再就職する際に資格を持っていると、応募できる職種の幅が広がります。
企業によっては無資格でも採用されますが、入社してから職務に必要な資格を取得させるよりも最初から資格を持っている人のほうが企業側にとってもメリットが大きくなります。
同じ状況の人が応募してきた場合、資格の有無が決め手になる可能性もあるでしょう。

また、企業によっては資格がないと応募できない職種もあり、資格を持っていないと応募することすらできません。
応募できる職種が増えれば採用される可能性も高まるため、資格を持っていることは有利といえるでしょう。

年収がアップする可能性がある

必ずしもすべて企業に当てはまるわけではありませんが、資格を持っていることで入社後の年収がアップする可能性があります。
資格の種類によっては資格手当を支給している企業もあり、毎月の給与にプラスされるのです。

また、資格を持っていることを面接でアピールできれば、年収交渉も可能となるでしょう。

再就職に役立つ資格の選び方

再就職に役立つ資格の選び方

次に、再就職に役立つ資格の選び方として以下の3つを紹介します。

  • 目的に合わせて選ぶ
  • 専門性・信頼性の高い資格を選ぶ
  • 資格取得までの時間・費用・難易度で選ぶ

目的に合わせて選ぶ

資格を取得する際は、目的に合わせて選ぶことが大切です。
資格をたくさん持っていても、再就職先の業務に活用できない資格では意味がありません。
採用担当者からしても「資格をたくさん持っていてすごいですね」というだけで終わってしまい、大きなアピールにはならないでしょう。

資格には業務に必要な専門技能を身につけることやキャリアアップ・スキルアップを目的にしたものから、生活向上や趣味を追求するものまでさまざまです。

資格を取得するには少なからず時間が必要なので、時間を無駄にしないように、目的を定めて再就職に有利になるものを選びましょう。

専門性・信頼性の高い資格を選ぶ

資格を選ぶ際には、まず資格の種類を知ることから始めましょう。
資格には国家資格と公的資格、民間資格の3種類があります。

国家資格は難易度が高いものが多い分、信頼性が高い資格です。
また、専門性の高い国家資格を取得していないと就業できない職業もあります。

公的資格は国ではなく、財団法人や社団法人によって認定されており、国家資格に次いで信頼性も高い資格と考えられています。

民間資格は民間団体や企業によって認定されている資格であり、資格によって信頼性が異なります。
なかには知名度が低く、再就職の際に有利ではない資格もあるため、しっかりと確認して取得することが大切です。

資格取得までの時間・費用・難易度で選ぶ

再就職に有利となる資格を選ぶとなると、合格率にこだわる人もいるかもしれません。

しかし、合格率だけではなく、資格取得にかかる時間や費用なども含めた難易度を考慮して選ぶ必要があります。

例えば、現時点で働きながら資格取得をめざす場合、仕事が終わったあとに勉強時間を確保しなければなりません。
多くの勉強時間が必要な資格は、挫折をする可能性があるでしょう。

また、仕事を中断して収入が途絶える場合、勉強期間が長引くと貯金がなくなるなど、生活に悪影響を及ぼす可能性も否めません。

資格によっては学校に通わなければならないものもあり、費用が高額になるケースもあります。
自分に無理のない範囲で用意できる時間と費用で取得できる資格を選ぶことが大切です。

再就職におすすめの資格7選

ここからは再就職におすすめの資格を7つ紹介します。
事務系、住宅・不動産系、医療・福祉系、その他に分けて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

事務系

事務系の仕事とは、一般事務や総務事務、営業事務、経理事務、人事事務など、さまざまな仕事を指します。
専門的な知識は不要なことも多いですが、ここでは即戦力として重宝される資格として「簿記検定」と「Excel・Word関連の検定」の資格を紹介します。

簿記検定

簿記とは経理や会計に活用できる資格であり、これを身につけることで、正しい帳簿をつけて経営状態を把握できるのが特徴です。

経理などの求人では、経理経験または簿記資格を求められる可能性が高いため、資格を取得しておくと良いアピールになるでしょう。

独学でも取得可能ですが、級が上がると難しくなるため、通信講座や専門学校を利用するのがおすすめです。

Excel・Word関連の検定

事務の仕事では書類や表の作成を行うため、企業によってはExcelやWord関連の資格は有利に働くでしょう。

パソコンの基本操作ができるようになるため、たとえExcelとWordを使っていない企業だとしても、パソコンが使えるアピールになります。

事務経験があれば独学でも取得できますが、経験がない場合はパソコン教室や通信講座、専門学校でも学べるでしょう。

住宅・不動産系

次に、住宅・不動産系の資格として「宅地建物取引士」の資格を紹介します。

宅地建物取引士

宅地建物取引士は、不動産売買および賃貸契約の際に、重要事項の説明や記名などを行います。
宅地建物取引士は国家資格であり、不動産業者には必要な人材となるため、常に需要が高いのが特徴です。

国家資格のため信頼性も高いですが、合格率が17.0%程度となっており、難易度も高いといえるでしょう。

医療・福祉系

ここでは医療・福祉系の資格として「介護福祉士」の資格を紹介します。

介護福祉士

介護福祉士とは、訪問介護員や社会福祉施設の介護職員として働く専門資格であり、国家資格です。

介護に携わるうえで必ずしも資格が必要なわけではありませんが、介護福祉士という職種で働く場合にはこの資格が必要になります。

最初は無資格で介護の仕事をはじめ、スキルアップのために資格を取得するケースもありますが、経験がなくても取得できるため、再就職前にとっておくと大きなアピールになるでしょう。

その他

最後に、キャリアアップやスキルアップにつながる資格として「中小企業診断士」「行政書士」「ファイナンシャルプランナー」を紹介します。

中小企業診断士

中小企業診断士とは、中小企業の経営課題について考え、診断やアドバイスを行うスペシャリストです。
診断士にはアドバイスをするための専門的知識が必要になり、適切な活用支援や活動をする必要があります。

中小企業診断士になるには、最初に第1次試験に合格する必要があります。
令和4年度の第1次試験の合格率は28.9%です。
また、第1次試験だけでは中小企業診断士にはなれず、第2次試験を受けて実習または従事するか、養成課程を修了しなければなりません。

難易度が高めのため、しっかりと目的を持って勉強する必要があります。

行政書士

行政書士は許認可申請書類の作成・提出や行政不服申し立て手続きの代理など、依頼を受けて官公庁における手続きを代行するための国家資格です。

令和3年度の行政書士試験の合格率は11.18%となっており、難易度の高い試験といえます。

再就職にも有利な行政書士ですが、独立開業することも可能です。

FP技能士

FP技能士とは、将来や目標に対して家計の面から悩みを解決に導き、アドバイスをするスペシャリストです。

1級から3級までの3等級に分かれており、学科試験と実技試験に合格する必要があります。
なお、日本FP協会と一般社団法人金融財政事情研究会で試験が行われていますが、日本FP協会では1級の学科試験は実施していません。

一般社団法人金融財政事情研究会が実施した令和4年9月の合格率は、1級の学科は12.28%、実技は84.59%、2級の学科は15.75%、実技は38.05%、3級の学科は43.41%、実技は49.46%となっています。
上記で紹介してきた資格の合格率のように、学科の難易度は高めといえますが、実技の難易度は比較的低めだといえるでしょう。

活躍の場は金融業界や不動産業界などです。

再就職の資格取得の勉強方法

再就職の資格取得の勉強方法

資格によって取得までの道のりは異なりますが、勉強方法には大きく分けて独学と通信、通学があります。

独学の場合は、市販のテキストや過去問を自分で選んで購入し、自分一人で勉強します。
テキストや受験料だけで資格取得をめざせるため、費用が軽減できるのがメリットです。
ただし、効率の良い勉強ができるかどうかは本人次第であり、めざす取得によっては挫折する可能性もあります。

通信教育は、自宅でインターネットやメディア教材を使って勉強する方法です。
自分でテキストを選ぶ必要がなく、合格のために効率良く考えられた教材が用意されます。
また、添削サービスなどでわからないところを教えてもらえるのが魅力です。
ただし、自分でしっかりと目標を立てて勉強を進める必要があります。

通学は専門学校などの養成講座に通って勉強する方法です。
一人で勉強するわけではないためモチベーションを保ちやすく、やる気に左右されないのがメリットです。
ただし、通学による拘束時間が発生し、費用も高額になるなどのデメリットもあります。

現在の自身の状況や資格の難易度を踏まえて、勉強方法を選ぶようにしましょう。

再就職の前に資格を取得して、転職を有利に進めよう

再就職に必ずしも資格は必要ではありませんが、自分の知識や技術の能力をアピールできるため、資格を持っていることは有利といえるでしょう。
ただし、やみくもに資格を取得しても活用できません。

自分に必要な資格をしっかりと見極め、難易度などを考慮して資格を選ぶことが大切です。
ぜひ有利な資格を取得して、満足のいく再就職を叶えましょう。

執筆者について

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