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自己分析を深める自分史の書き方・記入例・活用法を徹底解説

この記事の監修者
綿引亜衣
綿引 亜衣
【資格】
国家資格キャリアコンサルタント

【プロフィール】
総合人材サービス企業にて法人企業の採用支援、キャリアアドバイザー職に10年間携わる。名古屋での勤務経験があり、地域特性を踏まえた面接対策や、Uターン転職支援にも強みを持つ。これまで採用支援経験のある業界は広告・不動産・建設・消費財・通販業界など。その後求人サイトのマーケティング職を経て、現在は 総合人材サービス企業の広報業務に従事。

就職活動や転職活動を成功させるためのカギとなるのが「自己分析」です。
その方法の一つとして、自身の人生を振り返る「自分史」の作成が注目されています。

自分史とは、過去の経験を振り返り、自分の成長や価値観を再確認するためのものです。
この記事では、自分史がどのように自己分析に役立つのか、またその書き方や活用法について事例を交えながら詳しく解説します。
自分史を作成することで、自分に合った企業選びや面接対策に役立つ具体的な方法を学びましょう。

自己分析に役立つ自分史とは

自己分析に役立つ自分史とは

自分史とは、これまでの自分の人生を振り返り、その経験や出来事を時系列で整理したものです。
過去の出来事を客観的に見つめ直すことで、自己理解を深めるための貴重なツールとして、就職活動や転職活動で効果的に活用できます。

自分史を作成することによって、自己分析がより明確になります。
具体的には、自分の価値観や強み・弱みを把握でき、さらに過去の経験を通して学んだことを再確認することが可能です。
これにより、自己理解が深まり、どのような職場や職種が自分に合っているのか、より明確に見えてきます。

また、自分史は仕事選びをする際の指針にもなり、就活の書類作成や面接準備にも役立ちます。
自分のキャリアに対する自信が持てるようになり、より的確な選択ができるようになるでしょう。

自己分析のために自分史を作成する3つのメリット

自分史を作成して自己分析を行うことには、大きく分けて3つのメリットがあります。

自己理解を深められる

自分史を作成することで、自己理解が深まります。
過去の経験や出来事を振り返ることで、自分の価値観や行動パターンを再確認できます。
このプロセスを通じて、無意識に繰り返していた行動や思考の癖に気付き、自己理解を深めることができるのです。

自分史において、成功体験や失敗体験を深掘りすることは重要です。
例えば、成功体験からは自分の強みや得意分野を、失敗体験からは改善点や学びを見つけることができます。
このように、経験から得た学びを振り返ることで、自己分析の質が高まり、自己認識がよりクリアになります。

将来のキャリアビジョンが明確になる

自分史を作成する過程で、幼少期からの経験を振り返ることで、将来のキャリアビジョンが明確になります。
成功体験だけでなく、挫折や失敗の経験も重要です。
これらの経験から、自分がどのような職場環境や業務内容で力を発揮しやすいかを理解できるようになります。

例えば、どのような業務や役割で達成感を感じたか、逆にどのような環境で困難を感じたかを振り返ることで、自分に適した職業や働き方が見えてきます。
このように自分の強みや価値観に合ったキャリアを描くことで、将来進むべき道がより明確になり、転職や就職活動の方向性も定まるでしょう。

説得力のあるアピールができる

自分史を作成することで、過去の経験が整理され、エントリーシートや面接で説得力のあるアピールが可能となります。
具体的なエピソードを準備できるため、面接官からの質問に対して、より論理的かつ具体的に回答できるのです。

例えば、「これまでどのような課題に直面したか?それをどう乗り越えたか?」といった質問に対して、実際の経験をもとに具体的に説明することで、説得力が増します。
自身の魅力や強みを自信を持って伝えられるため、採用担当者に好印象を与える可能性が高くなるでしょう。
このように、自分史を通じて自分を的確にアピールできる準備が整います。

【テンプレ付き】自己分析できる自分史の書き方・記入例

では、実際に自分史を作成するには、どうすれば良いのでしょうか。
ここからは、自分史のテンプレートを活用した自分史の書き方の手順を紹介します。
自分史を作成する際は、以下の手順に従いながら、過去の経験を振り返り、自己分析を深めていきましょう。

   当時の性格・ポジション エピソード 当時の考え・悩み 経験から得た学び
幼少期            
小学生            
中学生            
高校生            
大学生            

1. 当時の性格を記載する

まず幼少期~学生時代の自分の性格や特徴を書き出します。
自分がどのような性格だったのか、またどのような行動や思考をしていたのかを記載することが重要です。
特に、組織やコミュニティに参加していた場合、そのなかでの役割(リーダー・サポート役など)を明記することがポイントです。

さらに、経験や環境の変化によって、自分の性格がどのように変わったのか、その転機となる出来事を振り返りながら記載しましょう。
自分がどのように成長してきたのかを明確にすることで、自己理解を深めることができます。

  • 幼少期:大人しいが負けず嫌い
  • 小学生:好奇心旺盛で、新しいことに挑戦するのが好き
  • 中学生:吹奏楽部の部長を務めるリーダータイプ
  • 高校生:人とのコミュニケーションが苦手だったが、仲間との関係作りに積極的になるよう努力した

このように、時期ごとの自分の性格を具体的に記載することで、過去の自分をより深く理解し、自己分析がより効果的に進むでしょう。

2. 思い出に残るエピソードを時系列で書き出す

次に、あなたにとって思い出に残っているエピソードを時系列で書き出しましょう。
できるだけ多くの出来事を思い出し、細かい内容まで詳しく書くことが重要です。
思い出に残っていることは大きな出来事だけでなく、些細な出来事でも構いません。
その時の感情や周囲の状況を思い出しながら、自由に記載してみてください。

以下に記載例を示しますので、参考にしてください。

  • 幼少期:
    双子の兄と毎日遊んでいた。
    折り紙を折るのが好きだった。
    おもちゃでの遊びや、家族との時間が楽しかった。
  • 小学生:
    近所の友達と虫取りをするのが好きだった。
    本を読むのも好きで、毎月図書館で新しい本を借りていた。
    夏休みには友達と一緒に冒険ごっこをして遊んだ。
  • 中学生:
    テニス部に入部し、毎日放課後は練習に励んでいた。
    休みの日も友達と一緒に練習し、楽しい時間を過ごした。
    2年生のとき、文化祭の実行委員を担当し、その時の仲間たちと仲良くなれた。
    文化祭の準備や当日の運営で得た達成感が大きかった。

3. 当時考えていたことを書き出す

エピソードごとに、その時期に考えていたことや悩んでいたことを具体的に書き出しましょう。
文章の体裁や表現にこだわらず、思っていたことや感じていたことをできるだけ詳細に記載することが大切です。

当時の自分の気持ちを振り返ることで、成長や変化が明確になり、今の自分とどう違うのかを考えることができます。
以下に記載例を示しますので、参考にしてください。

【記載例】

中学生

  • 親友が転校してしまい、入学当初は学校に行きたくないと思っていた。
  • 新しいクラスになかなか馴染めず、友達ができるか不安だった。
  • 学校には慣れてきたが、勉強が急に難しくなり、ついていけない教科があったことに悩んでいた。

高校生

  • アルバイトを始めたが、人見知りな性格でなかなか打ち解けられず、会話が続かないことに悩んでいた。
  • 他のアルバイト仲間との関係がうまくいかない自分に対して、どうしていくべきか迷っていた。

大学生

  • さまざまな考え方や価値観を持つ人と出会い、もっと視野を広げたいと考えていた。
  • 将来やりたいことがまったく見えておらず、将来の進路に悩んでいた。
  • 自分の強みや得意なことがわからず、就職活動に不安を感じていた。

このように、当時感じていた不安や悩み、考えをできるだけ具体的に書き出すことで、過去の自分がどのような状況でどのような思いを抱えていたのかがよくわかります。
今後のキャリアや人生の方向性を考えるうえで、大きなヒントとなるはずです。

4. 経験から得た学びを書き出す

それぞれの経験から得た学びや気付きを具体的に書き出しましょう。
この作業を通じて、過去の出来事がどのように自分の成長につながったのかを振り返ることができます。
学びや気付きは、成功体験だけでなく、失敗や苦しい経験からも得られるものですので、どのような経験でも大切に記録していきましょう。

以下に記載例を示しますので、参考にしてください。

【記載例】

幼少期

  • 公園で遊ぶ際にルールを守ることの重要性を学んだ。
  • 友達と遊ぶなかで、協力することや順番を守ることの大切さを実感した。

小学生

  • 運動会やマラソン大会で結果を出すことができた経験から、日々の練習や努力の積み重ねの大切さを学んだ。
  • また、応援してくれる人たちの存在が自分を支えていることに気付き、周囲のサポートが大切だと感じた。

中学生

  • 異なる学校や年代の生徒と交流することで、世の中には多様な価値観や考え方があることを学んだ。
  • 自分とは異なるバックグラウンドを持つ人たちと接することで、柔軟な思考の重要性を実感した。

このように、経験から得た学びを振り返ることで、自分がどのように成長してきたのかを具体的に理解できます。
学んだことは今後の人生や仕事に活かすことができる貴重な教訓となりますので、どのような経験でも大切に思い返してみてください。

モチベーショングラフを作成する

モチベーショングラフを作成する

自分のモチベーションが上がるポイントや、下がるきっかけを視覚化できます。過去に書き出したエピソードをもとに、モチベーショングラフを作成しましょう。
モチベーショングラフとは、あなたの過去の経験と、それに対するモチベーションや感情の波を視覚的に表現したものです。

このグラフを作成することで、どの時期にモチベーションが上がり、どの時期に下がったのかを一目で確認できます。
自分の感情の起伏を整理することで、どのような出来事が自分に影響を与えたのかをより深く理解できます。
【作成方法】

  1. 縦軸には「モチベーションの高さ」を設定します。
    モチベーションが高いほど上、低いほど下になります。
  2. 横軸には「時系列」を設定します。
    例えば、幼少期、小学生、中学生、高校生といった年齢ごとに分け、時間の流れに沿って並べます。
    その後、各時期で印象に残っている出来事を記入し、モチベーションの波を線でつなぎます。

【記載例】

  • 小学生:3年生で仲良しの友達と同じクラスになる → モチベーション:高
  • 中学生:親友が転校してしまう → モチベーション:低
  • 高校生:部活動で挫折 → モチベーション:低
    その後、大会に出場して成功 → モチベーション:高

このように、各時期でのモチベーションの変動をグラフとして表現すると、あなたの成長過程や感情の波が一目でわかりやすくなります。
自分自身のモチベーションに影響を与える要因を理解することで、今後の目標設定や行動計画にも役立てることができます。

自己分析のための自分史を作る際に押さえておきたいポイント

自己分析のための自分史を作る際に押さえておきたいポイント

自分史の作成は自己分析に役立つ非常に重要なツールですが、作成する際に押さえておきたいポイントがあります。
これらを意識して進めることで、自分をより深く理解し、今後のキャリアや人生設計に活かすことができます。

事実のみを記載する

自分史を書く際は、事実に基づいて記載することが非常に重要です。
自分を大きく見せたり、架空のエピソードを盛り込んだりすると、面接などで深く追求されたときに信頼を損なう可能性があります。
あるいは、あとで矛盾が生じたり、不自然に感じられることもあります。

したがって、事実に基づいて誠実に記載することが大切です。
嘘偽りなく記載することで、面接や書類選考時に一貫性を持たせることができ、あなたの誠実さや信頼性が伝わります。
また、過去の経験を正直に振り返ることが自己分析にもつながり、今後の成長に役立つ気付きが得られます。

特別なエピソードを探そうとしない

自分史を作成する際に、特別なエピソードを探そうとする必要はありません。
「これは書いても意味がない」と考えず、日常の些細な出来事でも気にせずに書き出すことが大切です。
一見、何でもないように思えるエピソードでも、そこから得られる学びや気付きには非常に価値があります。
些細な出来事が、実は自分の成長や考え方に大きな影響を与えていることもあります。

例えば、友人との遊びや喧嘩を通じて、感情のコントロールや相手の立場に立って考える大切さを学んだというような経験も、十分に意味がある内容です。
小さなエピソードから得た学びを記録することで、自分を深く理解する手助けになります。

自分史作成の最終的な目的を忘れない

自分史の作成における最終目的は、単に過去を振り返ることではなく、深く自分を理解し、仕事選びの方向性を定めることです。

自己分析や自分史の作成は時間がかかる作業であり、完成したことに満足してしまう場合があります。
しかし、就職活動や転職活動に活かすためには、その内容をさらに深めることが重要です。
過去の経験から得た学びや気付きを整理し、「振り返って今思うことは何か」「この経験を今後どう活かすか」といった視点を加えて、自分の考えや方向性を言語化しておきましょう。

これにより、自己理解が深まり、仕事選びやキャリアプランをより具体的に定めることができるようになります。

自分史で深めた自己分析を就活・転職で活用する方法

ここまで自分史の作成方法について解説してきましたが、ここからはその自分史をどのように就職活動や転職活動に活用できるかについて紹介します。

自己PR・志望動機に活用する

自分史に基づいて整理した内容は、自己PRや志望動機に活かすことができます。
過去の経験を具体的に振り返り、得た学びや強みを明確に伝えることで、面接官に強い印象を与えることができます。

例えば、自分史作成を通じて見つけた強み「継続力」を自己PRに盛り込む場合、以下のような例が考えられます。

【例:継続力の自己PR】

小学生から続けているピアノを通じて、コンクールで〇位に入賞した経験があります。
この経験から、毎日の練習の積み重ねが成果につながることを実感し、継続することの大切さを学びました。
この継続力を活かして、御社に入社後も業務に真摯に取り組み、長期的な視点で成長していきたいです。

このように、自分の強みを実際のエピソードを交えて説明することで、説得力が増し、具体的な人物像が浮かび上がります。
また、強みがどのように企業に貢献できるかを示すことで、志望動機にも一貫性を持たせることができます。

自分に合う企業を選ぶ際の指針にする

自分史を作成することで見つかった自分の価値観や目標は、企業選びの指針として活用できます。
自分の強みや価値観が明確になると、どの企業が自分に合っているのか、どの企業が自分の成長を促進してくれるかを判断するための基準ができます。

企業の理念や採用情報を確認し、自分の価値観や強みと重なる点を見つけることで、その企業が自分にとって理想的な職場であるかどうかを判断できるでしょう。
さらに、面接などで志望動機を述べる際には、企業の理念や業務内容と自分の過去の経験から得た学びを一致させ、具体的に説明することができます。
これにより、自分の考えが企業の求める人材像に合致していることを伝えることができます。

【例:留学経験を志望動機に活かす場合】

大学1年の時に興味を持った海外留学に思い切って参加しました。
アメリカでの1年間の経験を通して、語学力はもちろん、自信がなかったコミュニケーション能力も身につけることができました。
この経験と行動力を活かし、貴社の海外事業部門で活躍したいと考えています。

自分史を活用して、自分の価値観や目標に合った企業を選ぶことで、企業とのマッチングが深まり、長期的なキャリア形成につながる可能性が高まります。
自分に合った環境で働くことは、モチベーションの維持や成長を促進するためにも重要です。

面接対策に活かす

自分史は面接対策にも役立つツールです。
自分史をしっかりと作成しておくことで、さまざまな質問に自信を持って答えることができます。

例えば、「これまでで最も苦労した経験」と「それをどう乗り越えたか」という質問を受けた場合、自分史のなかからそのエピソードに合致するものを選び、詳細を交えて答えることができます。
自分史に記載した経験は、どのような困難に直面し、それをどう乗り越えたのかという点を明確にするための重要な材料となるのです。

また、面接でうまく回答できなかった場合でも、自分史にその質問項目に関連する内容を追加していくことができます。
次回の面接では、その追加した内容を活用し、より良い回答ができるようになるでしょう。
自分史は、振り返りながら成長するための道具でもあり、面接の準備においても役立つ非常に有効な手段です。

自分史を作成して自己分析をスムーズに進めよう

自分史は、自己理解を深め、将来のキャリアの方向性を見つけるための重要なツールです。
自分の過去の経験を振り返ることで、自己PRや志望動機を説得力のあるものにし、また自分に合った企業選びや面接対策にも役立てることができます。

日常の些細なエピソードや当時の思いを思い出しながら、自分の強みや得意分野を見出し、自己分析をスムーズに進めましょう。
自分史を作成することで、過去の経験がどのように自分の成長につながってきたのかを再確認でき、将来に向けた具体的なステップを考える手助けになります。

このように、自分史を作成することで、就活や転職活動をより有利に進められるようになります。
自己分析を深めることで、より自信を持って自分に合った道を選ぶことができるようになるでしょう。

執筆者について

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