面接では、志望動機や自己PRなどの内容だけではなく、きちんとマナーが守られているかどうかも評価対象となります。
本記事では、面接におけるマナーのなかでも「座り方」に焦点を当て、正しい姿勢や座るタイミングなどを解説していきます。
これから面接に臨む方は参考にしてください。
目次
面接で椅子の座るときの正しい姿勢
面接時の座り方において、以下の5点は男女共通のポイントです。
- 背もたれからにぎり拳一つ分くらい開けた位置を目安に座る
- 背筋を伸ばして、顎を引く
- ひじかけは使用せず、脇は締める
- 椅子に座ったあと何度も座り直さない
- テーブルがある場合も足元の姿勢を崩さない
続いて、女性、男性それぞれのポイントについて見ていきましょう。
女性の座り方
面接時における、女性の座り方のポイントは以下の2点です。
- 膝と踵は揃えて、足はまっすぐ下ろす
- 手は太ももの上で重ねる
それぞれ見ていきましょう。
膝と踵は揃えて、足はまっすぐ下ろす
女性は膝と踵を揃えて、足を斜めに流さずにまっすぐ下ろします。
足を組んだり、膝が離れないように注意してください。
踵をつけて、つま先も離れないよう意識すると美しい姿勢になります。
手は太ももの上で重ねる
両手は太ももの上で重ねます。
手の重ね方は、右手を下にすることが基本的なマナーです。
指先までしっかり伸ばして揃えると、美しく見えます。
また立っているときも、手を重ね指を揃えておくと気品ある印象を持たれます。
男性の座り方
以下の2点が、男性が座る際に注意するポイントです。
- 足は肩幅を目安に開く
- 手は軽く握り、太ももの上にのせる
詳しく解説していきます。
足は肩幅を目安に開く
肩幅を目安に、足を軽く開いて座りましょう。
肩幅以上に開いてしまうと偉そうな態度に見え、悪い印象を持たれてしまいます。
足先は外に開かず膝と垂直にまっすぐ前に向けてください。
足は時間とともに膝が内に入ったり、外に開いたりしがちです。
そのため、足を床に対して垂直に、まっすぐ立てることを意識しておくと良いでしょう。
手は軽く握り、太ももの上にのせる
左右の手は軽く握りこぶしを作り、右手は右の太ももの上、左手は左の太ももの上に置きます。
腕や指を組んだり、足の間で手を握ったりしてはいけません。
また、手を膝に近い位置におくと、背中が丸まり猫背になってしまうため、背筋を伸ばして太ももの上に置きます。
面接時に気を付けたい座り方のマナー
面接時に気を付けなくてはならない座り方のマナーが3つあります。
- 入室後すぐに座らない
- 状況により座る位置が異なる
- コートやカバンなど荷物の置き場に気を付ける
これらについて、詳しく解説していきます。
入室後すぐに座らない
入室後、面接官から「どうぞお座りください」と勧められてから着席します。
そして椅子に腰をかける際には「失礼します」と挨拶し、一礼してから座りましょう。
面接官が来る前に担当者から面接室へ案内された場合にも、「お待ちください」と言われた際は座らずに立って待つほうがベターです。
「かけてお待ちください」と声をかけられた場合は座って良いですが、面接官が入室した際には、必ずすぐに立ち上がり「よろしくお願いいたします」と挨拶をします。
状況により座る位置が異なる
面接室に椅子が1つだけ用意されている場合は、用意された椅子に着席します。
しかし、複数の椅子が置いてある場合は、状況により座る位置が異なります。
担当者や面接官に、座席を指定された場合はそれに従って着席してください。
面接室に通され、座席を指定されなかった場合は、入口から一番近い下座に座ります。
上座は面接官が座る席であるため座ってはいけません。
面接室にある椅子がソファで、二人がけのソファと一人がけのソファがある場合には、二人がけのソファが上座、一人がけのソファが下座になります。
コートやカバンなど荷物の最適な置き場
コートやカバンなどの荷物がある際は、利き手側の足元に置きます。
利き手側のほうが書類などを出しやすいためです。
カバンは椅子の横に立てて置きましょう。
コートは畳んでカバンの上に置きます。
椅子に寄りかからせたり床に寝かせたりすることはマナー違反となります。
そのため、面接時には自立するカバンを持っていくようにしましょう。
面接時は座り方以外にも座る位置やタイミングにも注意することが大切
面接時の座り方には、男女共通、男女別のマナーの注意点があります。
受け答えの内容だけでなく、マナーも面接の結果を左右する重要な要素ですから、必ず身につけましょう。
面接本番は緊張するため、事前に何度も練習し、正しい座り方を体に刷り込んでおくのがおすすめです。