就職活動や転職活動の面接では、どう答えれば良いかわからないような、難しい質問をされることもあります。
そういった際には、パニックにならず冷静に対応することが大切です。
本記事では、回答に困るような質問をされたときの対応として、好印象なものや悪印象を与えるもの、面接官の意図などを紹介していきます。
これから面接に臨む方はぜひ参考にしてください。
目次
面接でわからないときの答え方
面接に臨む際、志望動機や自己PRなどのよく聞かれる質問については、あらかじめ答える内容を決めておく人が多いでしょう。
しかし、すべての質問内容を予測し、事前に解答を準備することはできません。
予想外の質問や難しい質問を向けられ、すぐには答えられないこともあるでしょう。
そういった場面に遭遇したときのポイントは、以下の3点です。
- まずは考える
- 素直にわからないことを伝える
- 質問の意味や意図を聞き返してみる
一つずつ見ていきましょう。
まずは考える
質問に対してなんと答えれば良いかわからなくなっても、すぐに「わかりません」と伝えるのではなく、時間をもらい冷静になって、自分の頭で考えてください。
そのとき面接官には、「申しわけありませんが、少々考える時間をいただけますか」と一言伝えます。
面接官に少し考えさせて欲しいという旨を伝えないと、質問に対して黙ってしまう人という、マイナスの印象を与えてしまいます。
ただし、そもそも知識がない質問については考えても答えがわからないため、はじめから「申しわけありません。自分の知識不足でわかりません」と伝えましょう。
なお、考える時間の目安は30秒~1分程度です。
1分を超えても答えられない場合は、次に紹介する方法で対応しましょう。
素直にわからないことを伝える
考えても答えが出てこない場合や、知識がなく答えられない質問に対しては「わかりません」と素直に伝えましょう。
知ったかぶりをしたり出まかせを言ったりすると、むしろ印象が悪くなってしまいます。
わからないことを伝えたあとに「帰宅後すぐに調べます」と一言添えると、今後成長していける人材と思ってもらえます。
質問の意味や意図を聞き返してみる
質問自体がわからなかったり理解できない言葉があったりした場合は、聞き返してください。
質問の意味を理解できないまま、質問の趣旨と異なる回答をすることは避けましょう。
質問を聞き返すときは、「申し訳ございませんが、もう一度おっしゃっていただいても良いですか」と丁寧に言います。
質問の意図を汲み取れているか不安なときには、「恐れ入りますが、〇〇ということでよろしいでしょうか」と確認をしっかり行うことも重要です。
面接でわからないことを聞かれたときの対応NG例
面接時の質問に、何と答えれば良いかわからなくなったときの良くない対応例としては、以下の3つがあります。
- 何も答えずに黙る
- 嘘をついたり知ったかぶりをする
- 曖昧な表現をする
これらは面接官からのイメージダウンにつながる行動の例です。
詳しく説明していきます。
何も答えずに黙る
何と答えれば良いかわからないからといって、黙り込んでしまうとマイナス評価の対象になります。
前述のとおり、時間をかければ答えられそうな場合は考える時間がほしい旨を、答えられそうもない場合はわからない旨をそれぞれ伝えてください。
とにかく、断りなく沈黙してしまうことは避けるようにしましょう。
嘘をついたり知ったかぶりをする
難しい質問に対して何かしら答えなければいけないと焦り、とっさに嘘をついたり知ったかぶりをしてはいけません。
一度嘘をついてしまうと、そのあとの面接でも辻褄合わせの嘘を重ねる必要があるため、自分の首を絞めることとなります。
そして選考が進めば、たいていの嘘はどこかで看破されるものです。
嘘が明らかになればそれが小さなことであっても、信用を失ってしまうことはいうまでもありません。
決して嘘や知ったかぶりなど、でたらめな回答はしないようにしましょう。
曖昧な表現をする
何と答えれば良いかわからない状態で無理に何かを言おうとすると、自信のなさから「たぶん」「おそらく」といった曖昧な表現が多くなりがちですが、これもNGです。
曖昧な表現を多用すると、自信のなさを見透かされたりはっきりしない人だと思われたりして、悪い印象を与えてしまいます。
わからない質問をしてくる面接官の意図
面接官は、就活生や転職希望者に対して、わざと難しくて簡単には答えられない質問をしてくることがあります。
そこにある意図は以下のようなものです。
- 対応力をみるため
- 人間性をみるため
- プレッシャーに強いかをみるため
対応力をみるため
誰もが困るような質問を投げかけられたときにどのような対応をするのか、力試しをしているケースです。
ビジネスシーンでは難しい問題にぶつかっても、とっさに適切な対応をしなければいけない場面があります。
そのため、難しい質問に対しても落ち着いて適切に対処する能力を、面接のなかで測っているのです。
人間性をみるため
わからないことを「わかりません」と、素直に認められる性格かどうかを見極めるために、わざと答えにくい質問をしている場合もあります。
自分の知識不足を認め謙虚に学ぶ姿勢は、どのような仕事においても重要だからです。
また、志望動機や自己PRといった事前に解答を準備できる質問だけでなく、その場で考えなければ答えられない質問も併せて投げかけることで、より素に近い応募者の姿を見たいという狙いもあるでしょう。
プレッシャーに強いかどうかをみるため
面接中という場面で、何を答えれば良いかわからない状況に陥ると、多くの人はプレッシャーを感じてしまうものです。
面接官は、わざと難しい質問を投げかけることで、目の前の就活生や転職希望者がプレッシャーに強いかどうかを見る場合があります。
そのため、難しい質問をされても動揺した素振りを見せず、堂々と構えて対応することが大切です。
面接で答え方がわからないときでもあせらず対応しよう
面接で答えがわからない質問をされた際には、パニックにならず冷静に対処することが重要です。
質問に答えられなかったからといって不採用になるとは限りません。
それどころか、答えられない前提で質問されている場合さえあります。
想定外の質問に対しても考える時間がほしい旨を伝えたうえで、自分の考えをしっかりとまとめられるよう、日頃から練習しておくと良いでしょう。