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面接で趣味を聞かれた場合の答え方は?回答例も紹介

「面接で趣味を聞かれたときの答え方がわからない」
「どのような趣味が面接での回答に適しているのか教えてほしい」

面接で趣味を聞かれて、変な趣味を答えたら不合格になるのではないかと不安な方もいるのではないでしょうか?
面接での回答内容自体で即不合格になる可能性は高くありません。
面接官は趣味の内容自体を知りたいのではなく、別の目的があって質問をしているからです。

今回は趣味を聞く理由や答え方、回答例、よくある疑問を紹介しています。
面接を控えている方は参考にしてください。

面接で趣味を聞く理由は?

面接で趣味を聞く理由は?

面接官は何かしらの意図を持って趣味を尋ねています。
採用面接で面接官が趣味を聞く理由は大きく以下の4つです。

  • 人間性や人柄を知るため
  • 企業とのマッチ度をはかるため
  • モチベーションを確認するため
  • アイスブレイクのため

面接官の意図を理解して質問に答えられるよう、準備しておきましょう。
順番に説明していきます。

人間性や人柄を知るため

面接で趣味を聞く理由の一つは、人間性や人柄を知るためです。
人間性や人柄は、志望動機や自己PRだけでは十分に推し量れません。
そのため、趣味を尋ねて求職者がどのような人物なのか、どのようなことに興味を抱くのかを知ろうとするのです。

人間性や人柄がわかれば、一緒に働く上でコミュニケーションが取りやすくなります。
面接で趣味を聞かれた際は、嘘や大げさな話はせず、自分が楽しんでいる趣味について正直に話しましょう。
マイナスイメージにつながる可能性のある趣味でも、良い印象を与える答え方を後半で紹介しているので参考にしてください。

企業とのマッチ度をはかるため

面接官は受験者の答えた趣味の内容で、自社とのマッチ度をはかります。
趣味がスポーツで、野球やサッカー・バレーボールなどの集団競技の経験があれば、人とのコミュニケーションに問題はなく、チームで働く部門にマッチすると判断できます。

趣味の内容だけで受験者のコミュニケーション能力を見極めることはできません。
しかし一人で行う趣味を答えてしまうと、企業によっては入社後に社員とうまくコミュニケーションを取れるか、不安視する場合もあります。
趣味を答える際は、それを通して身につけた能力や自分の適正などを、入社後どのように活かすかを付け加えると良いでしょう。

モチベーションを確認するため

仕事を行っていると大小さまざまなストレスを感じます。
ストレスを抱えたままでは仕事へのモチベーションが下がってしまうので、気分転換・ストレス解消ができる趣味を持っているか確認するために面接で聞く可能性もあります。

長時間没頭できる趣味を持っている人は、集中力があり継続して物事に取り組める点を、ともにアピールしましょう。
ストレスの処理がうまくできず退職してしまう人は少なくないので、ストレス解消法を身につけていると伝えられれば、面接官から一定の評価を得られます。

アイスブレイクのため

面接官は受験者の緊張をほぐすために趣味を聞く場合があります。
緊張した状態で面接を行っても普段の受験者の姿は見えません。
志望者の緊張をほぐすために投げかけられる質問を、アイスブレイクと呼びます。

アイスブレイクを行い、リラックスした状態で質疑応答ができれば、志望者の人柄や適性がわかり、ミスマッチを防げます。
趣味の質問に対する答えだけで不合格が決まる確率は極めて低いので、自分の緊張をほぐすチャンスだと考えて気負わずに答えましょう。

面接で趣味を聞かれた場合の答え方

面接で趣味を聞かれた場合の答え方

面接で趣味を問う質問に答える際は、以下の3つに気を付けましょう。

  • 嘘をつかず正直に答える
  • 結論から話し簡潔にまとめる
  • 仕事に活かしづらい趣味はプラスイメージを与えられるように伝える

趣味の答え方を間違えると、面接官の印象が悪くなることもあり得ます。
趣味の内容で合否は決まりませんが、答え方が悪いとコミュニケーション能力に問題ありと思われるかもしれません。
順番に説明していくので内容を理解して面接に臨んでください。

嘘をつかず正直に答える

面接では受けがよくない趣味だからといって、面接用に趣味を作るのはやめましょう。
面接では自分の答えた趣味の内容について面接官から質問されます。
即席で考えた趣味では返答に詰まってしまい、嘘を付いているのがばれてしまいます。

嘘がばれると、「この人は嘘をつく人間だ」と思われ、悪い評価が付いて合格するのは厳しくなるでしょう。
自分の趣味が面接に向いていないと考えられる場合には、伝え方を工夫しましょう。
回答例はあとで紹介します。

結論から話し簡潔にまとめる

趣味を答える際は以下の順番で話しましょう。

  1. 結論
  2. エピソード
  3. 入社後の活かし方

結論ファーストで回答すると、面接官は話の全体像をイメージしやすいです。
聞き手が理解しやすい話し方を心がけると、面接官に話し上手だとアピールでき、良い印象を与えられます。

また、趣味を答える際には、特に話し過ぎないように注意しましょう。
自分の好きな話をするときは、夢中になり細かい部分まで伝えようと話し過ぎてしまう傾向があります。
人柄が伝わる程度に簡潔にまとめるようにしましょう。

仕事に活かしづらい趣味はプラスイメージを与えられるように伝える

自分の趣味が仕事に活かしづらいと感じる人は、面接官にプラスイメージを与えられるように伝え方を工夫しましょう。
仕事に活かしづらいと考えられる趣味の例としては以下が挙げられます。

  • ゲーム
  • アイドル
  • アニメ
  • 漫画

上記に挙げた趣味でも、伝え方によっては面接でも十分に使用できます。
例えば、「ゲームの攻略法を考える過程で論理的な思考が身についた」や「アニメの時間を1日1時間と決めて生活することで時間管理スキルが身についた」などと伝えれば、悪い面だけではなく、趣味を通じて得られた良い面もアピールできます。
趣味だけを伝えるのではなく、自分にとってプラスになる一言を添えて回答しましょう。

面接で趣味を聞かれた場合の回答例

面接で趣味を聞かれた場合の回答例

面接で趣味を聞かれた際の回答例を紹介します。
例に挙げる趣味は以下の9種類です。

  • スポーツ
  • 音楽鑑賞
  • 読書
  • ゲーム
  • 旅行
  • アニメ
  • アイドル
  • 料理
  • アウトドア

趣味の答え方がわからない方は、自分の趣味と近いものを参考にしてみてください。

スポーツ

スポーツは多くの方が学生時代などに経験しており、面接で回答されるケースも多い趣味です。
小学校や中学校から始めていれば5~10年程度続けているため、継続力や体力を強調でき、団体スポーツなら協調性やコミュニケーション能力の高さもアピールできます。

私は中学生からバレーボールを始め、現在まで10年以上継続しています。
高校では公式試合で一度も勝てなかったチームを成長させ、自分たちの代で県ベスト4入賞まで成し遂げました。
団体競技であるバレーボールは、常にチームにとって必要なプレーを全員で共有する必要があります。
競技を通して、高いコミュニケーション能力が身につきました。

音楽鑑賞

音楽鑑賞を趣味として伝える際は、入社後に活かせるポイントをどこにするのか決めることが重要です。

  • 音楽を聴き身につけた気持ちの切り替え方
  • 欠かさずライブに参加する実行力
  • 作詞者の意図を読み解く力

上記は一例ですが、同じ音楽鑑賞でも見方を変えれば、さまざまなアピール方法が見つけられます。
音楽鑑賞から得られたものを探してみましょう。

私の趣味は音楽鑑賞です。
特にJ-POPはアーティストのライブに行きやすいため、普段はJ-POPを中心に聴いています。
私は好きになったアーティストのライブには、可能な限り駆けつけて応援するようにしています。
音楽鑑賞で身につけた行動力は、御社の営業活動にも役立てられると考えています。

読書

読書は集中力や読解力、情報収集力をアピールできます。
1ヵ月単位や1週間単位で本を何冊読んでいるのか、具体的な数を盛り込むと説得力が増します。

私は小さい頃から読書が好きで、少なくとも1週間に1冊は読むようにしており、今まで読んだ本は3,000冊を超えます。
中学、高校、大学と進級するにつれて部活やアルバイト、友人との付き合いで読書の時間は減ってしまいました。
しかし、読書する時間が減る分、短時間で集中して読む癖が付き、物事に対する集中力が身につきました。
この集中力は、仕事をする際に大いに役立ってくれると考えています。

ゲーム

ゲームは、面接ではアピールしにくい趣味だと思われがちですが、ゲームをすること自体ではなくゲームから得られたスキルや、私生活のなかでどのようにゲームを取り入れているかを伝えると、好印象を与えられます。
ゲームが趣味の場合にアピールしやすいのは、時間管理能力、問題解決力、情報収集力などです。

私の趣味はゲームです。
特にオンラインゲームが好きで、世界中の方とゲームのなかで知り合い、チームを組んで遊んでいます。
ゲームは楽しく夢中になっているといつまでも遊んでしまうため、1日2時間までと自分で決めています。
ゲームと生活のバランスを保つことで、時間管理能力が身につきました。

旅行

旅行でアピールできるスキルは計画性、行動力などです。
旅行が趣味になったいきさつや、実際に訪れた場所の詳細を盛り込むと具体的な内容になり、説得力が増します。

私の趣味は旅行です。
きっかけは小学生のときの修学旅行がとても楽しかったからです。
大学生になってからは、限られた資金のなかでいかに自分のやりたいことをし、行きたいところへ行けるか、事前に綿密な調査を行って充実した旅行を楽しんでいます。
旅行を通じて計画性が培われました。

アニメ

趣味をアニメと答える際には、好きなアニメのタイトルと、どの程度没頭しているのかを含めましょう。
アニメから学んだ、仕事にも活かせる内容を伝えると良いです。

私はアニメの○○が好きで、歴代の作品をひととおり見ています。
○○シリーズは主人公だけでなく、敵役の感情や置かれている状況も詳細に描写されています。
アニメを通じて、自分の主張が必ずしも正しいとは限らないことを知り、立ち位置を変えて考えることの大切さを学びました。
御社に入社後は営業として商品を売るだけでなく、お客様の立場で考え行動していきたいです。

アイドル

アイドルが趣味の方がアピールできるのは、行動力や計画性、情報収集力です。
複数のアイドルが好きな方も、面接で話す際には1グループに絞って例を挙げ、趣味から得られた内容について説明しましょう。

私の趣味はアイドルで、特に△△が好きです。
私のモチベーションアップや気分転換の方法は、彼女たちの頑張っている姿を見たり、歌を聴いたりすることです。
可能な限りイベントに参加し、テレビ出演を見逃さないように、普段からSNSやグループチャットなどを駆使し、情報収集をしています。
仕事でもこうした情報収集は欠かせないと思うので、趣味を通じて得た情報収集力を仕事でも役立てたいと思います。

料理

料理が趣味の方がアピールできるスキルは、マルチタスクの管理能力や継続力、問題解決能力です。
得意料理やいつから料理を始めたのかを盛り込むと説得力が増します。

私の趣味は料理で、中学生のときから9年以上続けています。
得意料理はお好み焼きです。
地元が広島なので、家で作る機会も多く、家族でよく作っていました。

ホットプレートの準備や、お好み焼きを焼いている間に次の具材の準備、使い終わった道具の片付けなど、効率よく調理するためには同時に複数の作業を行う必要があります。
料理を長年続けていることで、マルチタスク能力が身につきました。
仕事においても同時に作業できる能力は重要だと考えています。

アウトドア

アウトドアが趣味の方は行動力やコミュニケーション能力、対処能力をアピールできます。
単に複数人で集まって遊ぶのが好きなだけと思われないように、伝え方には注意が必要です。
キャンプや登山、スキーなど、経験したジャンルと学んだ内容を伝えると具体的で良いでしょう。

私の趣味はアウトドアです。
大学生になってからの4年間で、キャンプとスキーを合わせて10回以上行っています。
アウトドアは日常から離れた自然のなかで過ごせるため、気分転換には最適です。

しかし、トラブルがつきもので、万全ではない状態でも、臨機応変に対処する必要があります。
アウトドアを通じて臨機応変に対処できる能力が培われました。

面接で趣味を回答する際によくある質問

面接で趣味を回答する際によくある質問

面接で趣味を答える際によくある疑問にお答えします。
よくある疑問は以下の2つです。

  • 答えてはいけない趣味はある?
  • 趣味がない場合は?

順番に説明していきます。

答えてはいけない趣味はある?

面接では答えてはいけない趣味があります。

  • ギャンブル
  • 政治
  • 宗教
  • 思想

上記に挙げた4つは、面接で趣味として答えるのはやめましょう。
ギャンブルは金遣いの荒さや依存性、違法性の観点から、業務に支障があると判断される可能性があります。

政治・宗教・思想などの個人の信条に関わるものは、趣味としてプライベートで行うには問題ありませんが、面接で伝えるのはおすすめしません。
企業は特定の宗教や思想団体に偏るのを避けるため、面接で政治・宗教・思想をアピールすることで、マイナスイメージを持たれるかもしれないからです。

また、入社後に社員同士のトラブルのもとになると思われ、採用を見送られるかもしれません。
純粋に宗教活動や政治活動を行っているとしても、面接では他の趣味をアピールしましょう。

趣味がない場合は?

面接で趣味はないと言い切ってしまうのは、非常にもったいないことです。
面接官とのやりとりは自分をアピールするチャンスなので、趣味がないのひと言で終わらせてしまうと、せっかくのチャンスを無駄にしてしまいます。

趣味がない方は、自分で気付いていないだけかもしれません。
「スポーツ」や「音楽鑑賞」など、定番のジャンル以外でも趣味ととらえられるものはあります。
一例を挙げてみましょう。

  • 散歩
  • 掃除
  • 整理整頓
  • 食べ歩き
  • 家庭菜園

趣味の見つけ方がわからない場合は以下の方法を試してください。

  • 紙に好きなことを書く
  • 以前没頭していたことを思い出す
  • 休日の過ごし方を振り返る
  • 長時間やり続けられることを見直す

上記4点を参考に自分の趣味を探してみましょう。

どのような趣味でも面接でアピールできるよう答え方を準備しておこう

面接で趣味を聞く目的は、受験者の緊張をほぐすためや、人柄・人間性を確認することです。
趣味の内容で合否が決まることはありませんが、以下の4つは受け答えの内容として不適切なため、避けましょう。

  • ギャンブル
  • 政治
  • 宗教
  • 思想

上記以外であれば、自分の趣味を正直に答えれば大丈夫です。
記事前半で紹介した以下の答え方のポイントを参考に、面接官にアピールしましょう。

  • 嘘をつかず正直に答える
  • 結論から話し簡潔にまとめる
  • 仕事に活かしづらい趣味はプラスイメージを与えられるように伝える

どのような趣味でも伝え方を工夫すれば、面接でのアピール材料になります。
しっかりと答え方を準備して臨みましょう。

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執筆者について

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