正社員とパートは違います。
違いを知っておかないと、働き始めてからこんなはずではなかったということになるかもしれません。
正社員やパートには、それぞれのメリットやデメリットがあります。
自分の状況に合う働き方を選びたいのではないでしょうか。
この記事では、正社員とパートの違いを紹介します。
あわせて、それぞれの働き方のメリットやデメリットも紹介するので、参考にしてください。
目次
正社員とパートの違い
正社員とパートの違いは、どういったことでしょうか。
ここでは、それぞれの主な違いを紹介します。
正社員とパートの社会保険や雇用保険の違い
正社員とパートでは、社会保険や雇用保険が違います。
正社員は社会保険や雇用保険の加入が前提ですが、パートはそうではありません。
パートは、1日もしくは1週間の労働時間と1ヵ月の所定労働日数が、通常の労働者の4分の3以上であれば、社会保険に加入できます。
そして、1週間の所定労働時間が20時間以上で、31日以上雇用される見込みであれば、雇用保険にも加入できます。
正社員とパートの契約上の違い
正社員とパートでは、契約の面でも違いがあります。
正社員は契約期間が決まっていない無期雇用契約が前提ですが、パートは契約期間が決まっている有期雇用契約が多く、無期雇用パートを雇用している企業の割合は産業や企業規模によって異なりますが、全体の平均でも約5割にとどまっています。パートの契約期間には3ヵ月や半年、1年などがあり、上限は原則3年です。
正社員とパートの労働時間の違い
正社員とパートは、労働時間が違います。
正社員は1日8時間、1週間に40時間など労働基準法で定められた範囲内で勤務しますが、パートは比較的短い時間で働くことが多いです。
1日8時間、1週間40時間も働けない方は、パートを選びましょう。
正社員とパートの仕事内容の違い
正社員とパートでは、仕事内容も違います。
パートは正社員よりも、単純作業を担当することが多い傾向にあります。
なぜなら、正社員の指示でパートが働くという関係になっているケースが多いからです。
正社員のほうが、パートよりも責任がある仕事内容を任されるのが一般的です。
正社員・パートのメリット
正社員やパートのメリットは、どのようなことでしょうか。
ここでは、それぞれのメリットを紹介します。
正社員として働くメリット
正社員のメリットは、安定収入が得られることと、裁量の大きい仕事ができることです。
安定した収入が得られる
社会生活を送るためには、安定収入が欠かせません。
正社員には毎月一定の給与が支給され、安定した生活を送るのに大きく役立ちます。
仕事量や稼働時間に関わらず、毎月決められた金額の給与が保証されるのが正社員のメリットです。
裁量の大きい仕事ができる
裁量の大きい仕事ができるのも、正社員のメリットといえるでしょう。
会社が正社員で雇う場合には、将来を担ってほしいという期待を寄せていると考えられます。
つまり、会社の将来を担うために、裁量の大きい仕事を任される可能性が高くなるのです。
自身の成長やキャリアアップのチャンスが多くなるでしょう。
パートとして働くメリット
パートのメリットは、以下です。
働く時間を決められる
パートのメリットは、働く時間を決められることです。
パートの場合、シフトが組まれることが多いです。
働く時間帯や曜日、休日などの希望をもとにシフトが組まれるため、自分の生活スタイルに合わせて働けます。
そのため、学生や子育て中の主婦など、空いた時間に収入を得たい方に向いています。
求人数が多い
求人数が多いことも、パートのメリットです。
未経験でも応募可能な案件、求人募集が種類も豊富にあります。
短期だけでなく長期の仕事や、オフィスワーク、人と接する仕事など、雇用期間や職種なども選択肢が幅広いです。
正社員の募集がない会社でも、パートから勤務して、経験を積んでから正社員となる方法もあります。
正社員・パートのデメリット
正社員やパートのデメリットは、どのようなことでしょうか。
ここでは、それぞれのデメリットを紹介します。
正社員として働くデメリット
正社員のデメリットは、以下です。
労働時間が長い
正社員のデメリットは、労働時間が長いことです。
1日8時間週5日など、契約により定められた時間はフルに働かなくてはなりません。
また、正社員には責任がある仕事を任せられることが多く、仕事の進捗によっては残業をしなければならないこともあります。
繁忙期がある業界では、休日出勤が求められるケースもあります。
異動や転勤となる場合がある
異動や転勤となる場合があることも、正社員のデメリットです。
正社員には、職種や勤務地が限定された契約でない限り、異動や転勤の可能性があります。
会社から異動や転勤を命じられると、特別な事情以外は基本的に断れません。
異動により担当する仕事が変わったり、転勤を命じられて生活環境が変わったりするのを避けたい方は、勤務地が限られている求人を選びましょう。
パートとして働くデメリット
パートのデメリットは、以下です。
雇用が安定しない
パートのデメリットは、雇用が安定しないことです。
パートの場合、会社の業績によって仕事量が調整されることもよくあります。
契約期間が決まっているケースでは、更新されずに終了となり、解雇されることも避けられません。
そのため、安定して長期で働きたい方には向いていないでしょう。
給与が低い
給与が低いことも、パートのデメリットです。
パートは、正社員よりも給与水準が比較的低くなっています。
大都市では、時給が高いケースもあります。
とはいえ、地域によって格差があり、各地で定められた最低賃金とほぼ同じ時給に設定されていることが多いです。
正社員 | パート | |
メリット | ・安定した収入が得られる ・裁量の大きい仕事ができる |
・働く時間を決められる ・求人数が多い |
デメリット | ・労働時間が長い ・異動や転勤となる場合がある |
・雇用が安定しない ・給与が低い |
正社員とパートの違いをおさえて応募しよう
正社員とパートは、保険上の扱いや契約、労働条件など、さまざまな面で違います。
正社員とパートの違いをおさえておかないと、働き始めてから後悔するかもしれません。
正社員は、安定収入が得られることなどがメリットですが、労働時間が長いなどのデメリットもあります。
一方パートは、働く時間を決められることがメリットですが、雇用が安定しないことなどがデメリットです。
この記事を参考にして、どちらの働き方を選ぶべきか判断してください。