アルバイト応募の電話は入念に準備をしたうえで、担当者不在などのイレギュラーな状況にも対処できるようにしておくことが大切です。
アルバイト応募の電話で非常識な対応をしてしまうと、面接を受ける前から評価を下げる恐れがあります。
しかし、社会人経験のない高校生・大学生のなかには、戸惑ってしまう方もいるのではないでしょうか。
今回は、アルバイト応募の電話のかけ方を解説します。
目次
アルバイト応募で電話をかける前の準備
アルバイト応募の電話は、準備が大切です。
準備が万全であれば、電話が苦手な人でもスムーズに話しやすくなります。
アルバイト応募の電話で行っておきたい準備は、以下のとおりです。
- メモの用意をする
- 静かな場所へ移動する
- アルバイトの求人広告を手元に用意する
- 質問されそうな内容に関する回答を用意しておく
ここからは、アルバイト応募で電話をかける際の準備について解説します。
メモの用意をする
まずはメモ帳と筆記用具を用意しましょう。相手が話した内容を書き残せるからです。
メモにはこちらから伝えたい内容や応募先への質問を事前に記載しておくと良いでしょう。
メモ用紙に余白を作っておけば、電話をしながら話すべき内容を確認したり、話された内容を記録したりといった用途に使用可能です。
特に書きとめておきたいのは、面接の日程や当日に必要な持ち物などの重要事項です。
また、仕事内容や勤務地といったアルバイト開始前に質問しておきたい事項も、あらかじめメモに書き留めておくと良いでしょう。
電話では、急に話題が変わったり不意に質問されたりすると、意外と内容を忘れてしまうこともあります。
アルバイト応募の電話ではメモを活用しましょう。
静かな場所へ移動する
アルバイト応募の電話をかける際は、お互いの声が聞き取れる静かな場所へ移動しましょう。
周りに雑音がなければ、自分が会話の内容に集中しやすくなるうえに、相手の話す内容を聞き逃すことも減ります。
相手の声を聞き逃したときに聞き直すことは悪いことではありませんが、何度も聞き直すと印象が悪くなりかねません。
こちらの声が届きにくい場合も同様です。
アルバイト応募の電話を冷静に乗り切るためにも、落ち着いて電話できる静かな環境へ移動しましょう。
アルバイトの求人広告を手元に用意する
アルバイト応募の電話をする前に、求人情報が掲載されている広告や求人票などを手元に用意します。
電話をかける前に見返すことで、あらかじめ記載されている内容を重ねて質問することを防げたり、採用担当者の名前を確認したりすることが可能です。
求人は複数の媒体に掲載されている場合もあり、何を見て電話をかけたのかを相手に伝えることで、面接に関する話がスムーズに進みやすくなります。
求人によっては職種や雇用形態が多様な場合もあるため、どの求人を見たのかをすぐに答えられると相手の時間を余分に使わずに済みます。
質問されそうな内容に関する回答を用意しておく
アルバイト応募の電話で質問される可能性が高い内容は、スムーズに答えられるように回答を用意しましょう。
ここでは、アルバイト応募の電話で質問されやすい内容を紹介します。
面接の日程はいつにするのか
面接の日程は多くの場合で質問されます。そこで、アルバイト応募の電話をかける前にスケジュール帳を用意しておくと、相手を待たせずに済みます。
特にスマートフォンのアプリでスケジュールを管理しているのにスマートフォンから電話をかける場合は、あらかじめ都合の良い日時をピックアップし、メモに書いておくとスムーズです。
どの日程でも問題ない場合は「いつでも大丈夫です」と言ってしまいがちですが、正しい表現ではありません。
「何日でも差し支えございません」「どのような時間でも問題ございません」など、言葉遣いに注意しましょう。
反対に、面接に対応できない日程を聞かれる場合もあるため、スムーズに答えられるように準備しておくとさらに安心です。
【高校生限定】保護者や学校の許可がとれるのかどうか
18歳未満の高校生は、アルバイトをするにあたって保護者と学校の許可が必要です。
採用担当者としては、面接後に許可がとれなかったとなれば手間が無駄になってしまうため、高校生の場合は保護者や学校の許可がとれるのかどうかを電話口で確認される場合があります。
また、学業優先や風紀の乱れを理由にアルバイトを禁止している学校も少なくありません。
アルバイトの許可を取得するにしても、単にお小遣い稼ぎとして申請すると許可が下りない場合があります。
アルバイト応募の電話をする前に、保護者や学校から許可が取れるのかどうかを確認しましょう。
アルバイト応募の電話のかけ方
ここからは、アルバイト応募での電話のかけ方を紹介します。
電話をかける時間帯や一言目にふさわしい表現についても解説するため、ぜひ参考にしてください。
先方が忙しい時間帯を避けて電話する
求人広告に電話受付時間が記載されていない場合には、業種ごとの一般的な忙しい時間を想定して、避ける必要があります。
飲食店の場合は、店内が混雑して忙しくなるピーク時間を避けましょう。
ただし、飲食店の業種・業態によっても異なるため、臨機応変な対応が必要です。
例えばカフェだと、ランチタイムやティータイムの11~13時と15~17時に忙しくなりやすく、居酒屋だと18時以降に忙しくなる傾向にあります。
他にも、一般企業に電話をかける場合は、営業時間内に電話をすると良いでしょう。ただし、始業直後や業務終了間際の忙しい時間帯や昼食時間は避けたほうが無難です。
最初の一言目は「お忙しいところ失礼いたします」
電話の一言目を「お忙しいところ失礼いたします」で始めると好印象です。
「もしもし」は、ビジネスシーンでは印象が悪くなるため、気をつけましょう。
「お忙しいところ失礼いたします」のあとは、「アルバイト広告を拝見した〇〇(名前)と申します。恐れ入りますが、採用担当者の〇〇様はいらっしゃいますか?」と続けると、応募者であることを簡単に伝えられます。
採用担当者の名前がわからない場合は、「採用担当者様」で構いません。
自分の名前を名乗る
電話口では、しっかりとした口調で自分の名前を名乗りましょう。
電話ではお互いの顔が見えないため、わかりやすく伝える必要があります。
特に氏名が長い人の場合は、ゆっくりと丁寧に伝えることが大切です。
正しい敬語で話すのが難しい場合もあるかもしれません。
しかし、できるだけ丁寧に話すことを意識しましょう。
「です」「ます」「いたします」といった語尾に気をつけるだけでも、丁寧な印象になります。
アルバイトを募集しているか確認する
電話をかけた時点で求人が終了している可能性もあるため、自分の名前を名乗ったあとは、まだアルバイトを募集しているか確認するとスムーズです。そのうえで応募の意思を伝えます。
アルバイトが募集中であれば、採用担当者から採用条件に当てはまっているか確認ののち、面接日時が設定されます。日程が決まったら、当日の持ち物や服装、面接場所なども聞いておきましょう。最後に内容を復唱して確認すると、ぬけやもれがなく安心です。
会話が終わったら、かけたほうから電話を切るのが一般的なマナーです。しかしアルバイト応募の電話では、相手が電話を切ったのを確認してから切るようにしましょう。
会話が終了してお互いが切るのを待っている状態になった場合には、「失礼いたします」などと言って電話をかけた自分から静かに切ります。
アルバイトの折り返し電話がない・担当者不在などの対処法は?
ここでは、折り返しの電話がない場合や担当者が不在の場合といった、イレギュラーなパターンへの対処法を紹介します。
アルバイト応募の電話をトラブルなく乗り切るために、参考にしてください。
折り返しの電話がない場合
折り返すといわれた日の翌日まで待っても連絡がない場合は、再度電話をしましょう。
連絡がないと不安になりますが、連絡が来ない理由として、業務が忙しい可能性も考えられます。
忙しくてなかなか連絡ができない状態であれば、急かすように連絡をしてしまうと印象が悪くなりかねません。
一方で担当者に伝わっていない可能性もあるため、指定された日時から1日以上経過しても連絡がない場合は、かけ直してみましょう。
担当者が不在の場合
アルバイト応募の電話で担当者が不在と伝えられた場合には、戻る時間を確認してかけ直しましょう。
自分から電話をかけるなら、電話口の相手に負担をかけないうえに、伝え忘れが生じる可能性もありません。
戻ると言われた時間を少し過ぎてからかけ直すと、採用担当者と会話できる可能性が高まります。
担当者から折り返し連絡するといわれる場合もあります。その際は、自分のフルネームと電話番号を伝えるようにしましょう。「知らない番号からの電話に出ない」ということがないように、応募先の電話番号は登録しておくと安心です。
また、いつ戻るかわからないと回答される場合もあります。
そのような場合には「あらためてご連絡いたします」と言って会話を切り上げると、スムーズに電話を終えることが可能です。
少し時間をおいてから、あるいは翌日以降に再度電話してみましょう。
アルバイト応募の電話のかけ方をマスターしよう
今回は、アルバイト応募の電話のかけ方を解説しました。
アルバイト応募の電話で戸惑わないためには、準備と対策をしっかり行っておくことが大切です。
電話が苦手でもメモや求人広告を用意することで、落ち着いて伝えやすくなります。
また、担当者の不在など例外的なパターンへの対処法も知っておくことで、スマートな対応が可能です。
アルバイト応募の電話のかけ方をマスターして、アルバイト面接に臨みましょう。