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面接時の嘘はNG?最悪のケースや嘘をつかないための対策を解説

面接で意図的に嘘の内容を伝えたり、回答に焦ってつい嘘をついたりすると、内容によっては思った以上に悪い結果を招きます。
口にした本人は「ちょっと話を盛っただけなのに」と思っても、採用担当者に不快感を与える嘘は避けなければなりません。

面接で嘘をつかないためには、許容範囲を確認し、念入りな事前準備が大切です。
今回は、面接で口にしてはいけない嘘と、許される嘘の内容、面接で嘘をつかないための対策を詳しく解説します。

面接で嘘をつくのはあり?

面接で嘘をつくのはあり?

基本的に、面接で嘘の内容を伝えるのはNG行為です。
採用・不採用を左右する面接は、企業側と応募者の公的な会談と位置づけられます。
嘘の内容を伝えた=騙すつもりだったと判断され、詐欺・私文書偽造(履歴書の嘘)といった軽犯罪になりかねません。

罪に問われなかったとしても、嘘がバレた時点で印象は悪くなり、せっかく入社してもすぐ退社に追い込まれます。
企業側は、応募者からの情報をもとにマッチングするので、たとえ嘘がバレなくてもミスマッチが起こり、長続きしないでしょう。

採用担当者は、面接経験が豊富で、嘘や盛った話に気付く人も珍しくありません。
面接や履歴書で嘘の情報を伝える行為は、最初から避けましょう。

面接時の嘘で特にNGな内容は?

面接で嘘をつくこと自体良くありませんが、特にいけない嘘は次の3点です。

  • 応募企業で役立つスキルや資格の有無
  • 経歴・職歴
  • 違法行為の有無や解雇理由

以下で詳しく解説します。

仕事に関するスキル・資格

仕事に関連するスキル・資格を、持っていないのに持っていると嘘をつくのはNGです。
例えば、応募条件がTOEIC700点以上だったとします。
本当は700点にも満たないのに点数を誤魔化したり、そもそもTOEICを受けたこともないのに嘘をついたりすると、企業側にも応募者にもデメリットしかありません。

また、スキルや資格は証明書類を求められる場合もあり、嘘だとわかった時点で悪印象しか持たれないでしょう。
仕事に関連したスキル・資格は、誤魔化したり嘘をつかないようにしてください。

経歴・職歴

経歴・職歴も、特に嘘はいけない内容です。
企業側は、履歴書や職歴書を確認し、求めている人材かどうかを見極めます。
つまり、経歴・職歴で嘘をつくと、ミスマッチが発生するだけでなく、嘘をつく不誠実な人物と判断されるでしょう。

嘘の経歴・職歴で採用されても、入社後に「できません」「やったことがありません」は通用しません。
履歴書の選考や面接は、あくまで通過点です。
経歴・職歴を盛ったり嘘をついたりせず、正直な履歴を伝えましょう。

違法行為・解雇の理由

転職者が面接を受けたとき、前職をやめた理由を正直に伝えておかないと、たとえ入社できても解雇されてしまうことも考えられます。
特に、何かしらの違法行為を犯し解雇となった場合、経緯を偽らずに伝えなければなりません。

企業側には、従業員が企業秩序を乱した場合、解雇できる権利があります。
履歴書の詐称も該当し、重要な情報で嘘をついた場合は解雇の対象です。
もし、前職を解雇された理由がセクハラや横領などの違法行為なら、重要な情報を詐称したと判断され、入社しても同じように解雇となるでしょう。

嘘の退職理由を伝えても、企業同士のつながりからいずれバレる可能性があります。
面接で退職理由を尋ねられたら、正直に理由を伝えましょう。

面接の嘘が判明した場合の最悪のケース

面接や履歴書の嘘が判明した場合、次のケースが起こる恐れがあります。

  • 選考中に嘘がバレて不合格
  • 内定後に嘘がバレて内定取り消し
  • 入社後にバレて信用を失い低評価を受ける
  • 試用期間で解雇される

各ケースの詳細を、以下で解説します。

選考中にバレたら不合格

選考中に嘘がバレた場合、次の段階へ進めず不合格になるでしょう。
企業側は、誠実さや真面目さ・素直さを持つ人材を求めるケースが良く見られます。

面接中、話の前後に矛盾を感じたり、明らかな嘘だと判明したら、誠実・真面目・素直さとかけ離れた人物と思われるでしょう。
「一緒に働いてみたい人物」と思ってもらうためにも、嘘をつかないほうが賢明です。

内定後にバレたら内定取り消し

内定を受けたあとに嘘がバレたら、内定が取り消される恐れがあります。
特に問題視されるのは、経験やスキルに関する嘘です。

企業側は、過去の経験や身につけたスキルを入社後に活かしてもらいたいと考え、内定を出しています。
しかし、肝心の経験やスキルが嘘なら、入社しても貢献してもらえません。

経験やスキルの嘘は、面接で疑われなくても、内定後に証明書類の提出を求められればバレます。
内定欲しさに、履歴書や面接で嘘をつくのは避けましょう。

信用を失って低評価を受ける

実際に入社するまで嘘がバレなくても、入社後にバレれば避難を受け、仕事を頑張っても低評価しかされないことも考えられます。
「入社さえできればあとは頑張るだけ」と思う人もいますが、企業側から見ると「嘘をついて入社した信用できない人物」です。

どれだけ頑張っても、「本当に実力で成果を出したのか」と疑われ、低評価を受けてしまいます。
働きにくさから退職したり、解雇されたりするケースもあるので気をつけましょう。

試用期間で解雇される

試用期間中に、履歴書や面接での嘘がバレると、試用期間終了と同時に解雇されるケースもあります。
試用期間は、いうなれば企業側の確認期間。
採用した人材のスキルを確認し、納得できたら本採用へと進みます。

履歴書や面接で嘘をついている人は、試用期間で示すべき能力を発揮できないでしょう。
したがって、試用期間終了と同時に解雇されます。

面接時の嘘・盛った話が許されるケースもある?

面接での嘘は基本NGですが、次の項目に当てはまる内容であれば、話を盛ったとしても許容されやすい傾向にあります。

  • 今後のキャリアプラン
  • 働きたい理由
  • 応募企業の志望度

以下で詳しく解説します。

今後のキャリアプラン

入社後のキャリアプランは、誇張しすぎないのなら脚色しても問題ありません。
そもそもキャリアプランは、言い換えるなら個人の努力目標です。
ほほえましく理路整然としているなら、盛った内容でも採用担当者が見逃してくれるでしょう。

ただし、現実味が薄く夢物語に近い内容だと、面接で話す内容としてふさわしくありません。
応募する企業に合わせ、等身大のキャリアプランを伝えましょう。

働きたい理由

働きたい理由を盛るのも、誇張しすぎなければ許される範囲です。
例えば、「この会社で働きたい理由は?」と尋ねられ、「ライフワークバランスが取れると感じたから」と答えたとします。

本当の理由が給与面だったとしても、福利厚生の良さに魅力を感じたのは事実なので、嘘というより体裁を整えた意見、と理解してもらえるでしょう。
魅力を感じた根幹をずらさず、枝葉を伸ばした程度ならOKです。

企業の志望度

応募企業の志望度も、脚色した答えが許されます。
企業側が自社の志望度を尋ねるのは、複数の同業他社からなぜ自社を選んだか、という理由です。

つまり、企業側は第一志望か否かの質問を通じて、応募者の企業選びの基準を探っています。
したがって、面接で志望度を尋ねられたとき、本当は違っても「第一志望です」と答えるのは問題ありません。

ただし、同業他社との明確な理由が示せないと、回答に詰まるでしょう。
面接を受ける企業ごとに、特徴や魅力を伝えられるよう準備してください。

面接で嘘をつかないための対策

面接で嘘をつかない、採用担当者に嘘だと思われないためには、事前対策が必要です。
以下で具体的な対策例を紹介します。
面接対策や、履歴書作成の参考にしてください。

自己分析を徹底する

面接を受ける前は、徹底的に自己分析して、面接でスムーズに回答できるよう準備しましょう。
自己分析を深めると、自分の強みと弱み、過去の経歴がはっきりします。

あらかじめ答えが見つかっていれば、面接で焦ったり嘘で取り繕ったりしません。
徹底した自己分析で自分自身を見つめ直し、面接で伝えるべき内容をピックアップしましょう。

業界研究や企業研究を徹底する

応募する企業の業界研究や、企業研究の徹底も大切なポイントです。
各業界や企業は、それぞれに求める経験やスキルがあります。

自己分析の結果と、求められる経験・スキルをマッチングさせれば、ふさわしい回答が見えてくるでしょう。
同業界でも求められる経験やスキルは異なるため、応募企業ごとに求められる人物像を整理し、企業ごとの志望動機をまとめてください。

質問例に回答を用意しておく

自己分析と業界研究の結果をまとめたら、面接での質問を予想して回答を準備します。
面接で良く質問されるのは、次の内容です。

  • 弊社の志望度は?
  • 前職の退職理由は?
  • 他社の選考状況は?

各項目の解答例を、以下でご紹介します。

質問回答例1:弊社の志望度は?

面接で「弊社の志望度は?」と尋ねられたら、「第一志望と答えないと落とされる」と考える人もいるでしょう。
特に第一志望の会社が複数ある場合、第一志望だと答えることを心苦しく感じる人もいます。

もし面接を受ける企業が第一志望でないなら、無理に嘘をつく必要はありません。
「第一志望群の一つ」と答えれば、嘘にならない内容で印象良く回答できます。
上手に言葉を選んで、適切な回答を準備しましょう。

質問回答例2:前職の退職理由は?

転職者の場合、面接で前職の退職理由を問われるケースがよく見られます。

面接で前職の退職理由を聞かれるのは、入社後に同様の理由ですぐに転職してしまうのではないかという不安を払拭したいからです。
また、企業側は受け答えによって転職者の仕事に対する姿勢や責任感を見ています。

そのため、退職理由によっては企業側が合わないと判断することもあります。

面接で嘘をつくのは良くありませんが、ネガティブな理由だった場合、ありのまま伝えるのは印象が良くありません。

転職理由はネガティブな理由だったとしても「前職の不満だったこと」にフォーカスするのではなく、「自分の理想のキャリアプランにそぐわなかったこと」を理由に話を展開しましょう。
そうすることで、自然と前向きな言葉を使うことができ、面接官に好印象を持たれやすくなります。

質問回答例3:他社の選考状況は?

面接で他社の選考状況を質問されたら、本当の状況を答えましょう。
質問をした企業は、応募者が何を基準に企業を選んでいるかを確認しています。
選考状況を伝えるときは、同業他社・同職種で、一貫性を持たせた回答をしてください。

例えば、介護施設の介護職員をめざしているなら、応募先以外の介護施設名と職種を答えます。
一貫性のある転職活動をアピールすれば、主軸がブレず目標へ向かって頑張っていると認識され、好印象を与えられるでしょう。

面接で嘘をつく必要がなくなるように準備しよう

面接の質問に嘘の内容で回答すると、最悪の場合、選考から外されたり、内定取り消しや解雇されたりする恐れがあります。
特に、仕事に関連する経歴やスキル・資格で嘘をつくと、入社できても周囲の信用を得られず、低評価を受けて追い詰められてしまいます。

面接を受ける前に、自己分析や企業研究でポイントをつかみ、質問内容を想定して答えを用意すれば、面接で嘘をつく必要はありません。
話を盛っても良い質問と悪い質問を理解し、念入りな事前準備をして面接を受けましょう。

執筆者について

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