面接の対策では志望動機や自己PRにばかり力を入れるかもしれませんが、内容だけでなく事前準備やマナー、振る舞いに気をつけることも重要です。
意識すべきポイントを対策しておくことで面接官に好印象を与え、合格に近づくことができるかもしれません。
この記事では、面接で気をつけることを時系列に沿って解説します。
就活を成功させたい求職者の方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
面接で気をつけること【事前準備】
事前準備をしっかりと行っておくことで、面接当日を万全の状態で迎えられます。
ここでは、面接の前日までの準備で気をつけておきたいことをご紹介します。
応募書類に目を通す
面接前は、応募書類に再度目を通しましょう。
受ける企業によってアプローチの内容を変えるのが一般的ですが、さまざまな企業を受けていると、いったいどのような内容で応募したか忘れてしまうことがあります。
志望動機や自己PRを再確認して、書類と発言の整合性が保てるよう気をつけましょう。
面接では、内容を深掘りする質問も飛んできます。
どのような質問が来ても大丈夫なように、自己分析や企業分析の結果もあわせて回答を考えておくのがおすすめです。
面接の練習をする
面接の練習は、入念に行いましょう。
たとえ面接を何回も受けていたとしても、本番では緊張するものです。
落ち着いて面接を受けるためにも、積極的に面接の練習を繰り返してください。
面接は、どのような質問が来るかある程度流れが決まっているため、事前に伝えたいことをまとめておくと良いでしょう。
また話し方や、質問に適切に回答できているか、姿勢が乱れていないかなどもチェックします。
第三者にチェックしてもらうのが良いですが、一人で対策する場合は録画や録音を活用して客観的な視点で確認しましょう。
面接の終盤では、面接官に質問できる逆質問の時間が設けられているのが一般的です。
逆質問も想定して練習すると、好印象を与えられる可能性が高まります。
こちらの記事では、逆質問の回答例や意識したいポイントを解説しています。
会場までの道のりを確認する
会場までの道のりも、事前に確認しておきましょう。
公共交通機関によるルートと移動時間は、前日までに確認します。
また、地図アプリなどを使って面接会場をチェックするのも忘れないようにしましょう。
余裕があれば、会場を下見するのも良いでしょう。
持ち物をチェックする
必要な持ち物は、前日までに準備しておくと面接当日に焦らずに済みます。
面接で必須となる持ち物は、次のとおりです。
- A4サイズの資料が折らずに入るかばん
- 携帯電話
- 財布
- ハンカチやティッシュ
- 筆記用具・メモ帳
- 書類訂正用の印鑑
- 腕時計
- 提出書類
必須ではありませんが、折り畳み傘や携帯用靴磨き、女性の場合はストッキングの予備なども用意しておくと、安心して面接に臨むことができます。
面接で気をつけること【面接前】
面接前には次の2つのポイントに気をつけると、面接官に好印象を与えられるでしょう。
身だしなみを再度チェック
面接の直前には、身だしなみを再度チェックしましょう。
就職活動では、第一印象を良くすることがとても大切です。
第一印象が悪いと、面接のなかで印象を回復するのは難しいでしょう。
身だしなみは、第一印象を大きく左右します。
スーツやシャツにしわがないか、移動中に髪型が乱れていないか、かばんや靴が汚れていないかなどを、あらためてチェックしておきましょう。
夏場は、においのエチケットにも気をつけてください。
面接で好印象を与えるマナーは、こちらで詳しく解説しています。
到着時間は10分前
10分前を目安に面接会場に到着しましょう。
到着が早すぎると、面接担当者の仕事を中断させることになり、気を遣わせてしまいます。
求職者のなかには、好印象をもたれようとして、30分前に会場に到着する人もいます。
しかし、到着時間がいくら早くても、決してやる気のアピールにはつながりません。
早めについた場合は、先に面接場所を確認して、近場でちょうど良い時間まで過ごしましょう。
面接当日は早めに会場の近くに行って、近くのカフェなどで過ごしてから会場に向かうのもおすすめです。
直前に応募内容を確認できる時間がとれるため、万全の状態で面接に臨めるでしょう。
到着が早すぎるのもNGですが、もちろん遅刻は厳禁です。
公共交通機関の影響など、自分が原因ではない遅刻だとしても、担当者は時間どおりに面接を開始できるように準備しています。
万一遅刻しそうになったら、すぐに電話で連絡を入れましょう。
面接で気をつけること【面接中】
準備をしっかり行ったら、いよいよ面接本番です。
受け答えの内容だけでなく、言動や仕草も合否に影響します。
ここでは面接官に良い印象を与えながら、スムーズにコミュニケーションをとるために気をつけたいことを、6つご紹介します。
元気に挨拶をする
面接のはじめには、元気に挨拶をしましょう。
挨拶次第で、第一印象は大きく変わります。
緊張しているからといって下を向きながら小さな声で挨拶をすると、面接官に聞こえず、悪い印象を持たれるかもしれません。
挨拶は、入社後にコミュニケーションを円滑に行うための重要な要素です。
笑顔で元気よく挨拶をすることで、取引先や職場での人間関係を構築できる人材であると評価してもらえるでしょう。
面接官の目を見ながらはっきりした声で、「○○と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします」と元気に挨拶をしましょう。
相手の目を見て喋る
面接中、目線をどこに向けたら良いか迷う方もいるかもしれません。
基本的に、面接官の目を見て話すのが好印象を与えるポイントです。
アイコンタクトは、言葉に出ていない気持ちを伝えられます。
特に新卒や第二新卒など社会経験が少ない場合、熱意をしっかりと伝えることが重要です。
熱意ややる気をアピールする場面では、しっかり面接官の目を見て話してください。
ただし、目線を合わせ続けると息苦しさを感じて、面接官にマイナスのイメージを持たれることもあります。
2〜3秒に1回程度は目線を外して、極端に見つめすぎないように注意しましょう。
面接官が複数いる場合は、できるだけ全員にまんべんなく視線を向けるようにします。
面接官全員とコミュニケーションをとっているという意識を持ち、適度に視線を向けながらアピールしましょう。
言葉遣いや姿勢を正す
言葉遣いや姿勢も、印象を大きく左右します。
面接中は、間違った言葉遣いや乱れた姿勢にならないように、注意してください。
着席したら、背筋を伸ばして姿勢を正します。
男性は足を肩幅に開き、手を軽く握って太ももの上に置きましょう。
女性は両足をそろえて座り、右手を下にして手を太ももの上で重ねるようにします。
また、正しい敬語を使って話しましょう。
一人称は「わたし」か「わたくし」で、語尾は「です」「ます」を用いてはっきりと言い切ります。
普段と違う言葉遣いに苦戦する方もいるかもしれません。
事前に練習しておくと安心です。
結論から話す
面接官からの質問に対しては、結論から話しましょう。
時間が限られている面接では、自己PRや志望動機をいかに簡潔かつわかりやすく伝えられるかが重要です。
結論から話すと、要点が先に提示されているため、聞いているほうもすんなりと受け取りやすくなります。
話をしているうちに、内容がまとまらずうまく伝えられなかった経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
結論から話すと、うまく話せない場合でもはじめに要点を伝えているので、面接官に話したい内容を伝えることができるメリットもあります。
双方向の会話を意識する
面接では、双方向の会話を意識する必要があります。
面接は一方向的なプレゼンの場ではなく、双方向の対話です。
言葉のキャッチボールがうまくいくと、良い印象を持たれやすくなります。
緊張して一人で喋りすぎてしまわないように、注意が必要です。
面接の後半では、会話の内容を深掘りされることも増えてきます。
面接官が自分に興味を持ってくれている証拠なので、相手からの質問に的確に答えを返せるようにしましょう。
自分の言葉で話す
面接では、自分の言葉で話しましょう。
インターネットや書籍には話し方の例が紹介されていますが、記載されているとおりの紋切り型の話し方をすると説得力が薄くなります。
相手に魅力が伝わるのは、自分のことを自分の言葉で話したときです。
もし自分の言葉で話しても内定がもらえなかったときは、その会社とはミスマッチだったと判断できます。
納得のいく就職活動をするためにも、自分の言葉で話すことは重要です。
面接で気をつけること【面接後】
面接が終わったあとも、最後まで気を抜かないようにしましょう。
ここでは、面接後に印象アップするために気をつけたいことを、2つご紹介します。
退室まで油断しない
退室するときも、面接は続いています。
部屋を出て、会場から退出するときまで、気を抜かないようにしましょう。
面接が終わったら、「本日はお時間をちょうだいし、誠にありがとうございました」と座ったままお礼を伝えてお辞儀します。
その後、立ち上がって椅子の横に立ち、姿勢を整えてあらためてお辞儀をしましょう。
ドアまで移動したら面接官に向かって、「失礼いたします」と伝えて一礼したあと、ドアを開けて退出します。
部屋を出て、すぐに気を抜くのはやめましょう。
寄り道やスマートフォンの操作などはせず、まっすぐ会場を出るようにしてください。
必要に応じてアフターフォローを行う
面接終了後は、必要に応じて当日中にアフターフォローを入れると、好印象を与えられる可能性があります。
アフターフォローは必須ではなく、選考の結果に大きな影響はありません。
しかし、お礼や面接で伝えきれなかった内容をメールで伝えると、熱意ややる気のアピールにつながるでしょう。
少し印象が良くなるかもしれない、といった程度のものですが、志望度が高かったり面接内容に不安があったりするときは、積極的にアフターフォローしておくのがおすすめです。
Web面接で気をつけること
オンラインでWeb面接を行う機会も増えています。
相手との会話で意識する点や質問される内容は、対面面接と変わりません。
しかし、Web面接ならではの注意点もあります。
まず、準備の段階で気をつけたいことは次のとおりです。
- 安定したインターネット環境を用意する
- 静かな環境で行う
- 部屋を明るくする
- 背景の映り込みがないかチェックする
- ツールの操作を確認する
また、スムーズにコミュニケーションをとるために、Web面接で特に意識しておきたい点もあります。
Web面接では次のポイントに気をつけて話すようにしてください。
- 声のトーンを上げる
- 少し大きめの声を出す
- 視線はカメラのレンズに向ける
- 表情はいつも以上に明るく
Web面接も練習しておくと、当日に焦らずに対処できます。
Web面接で実際に使うツールを使ったり、第三者に回答の様子をチェックしてもらったりして、不安要素はなるべく取り除いておきましょう。
就職活動の面接で気をつけることは多いのでしっかり対策しよう
面接の前日や直前、面接後も意識すべきポイントがあり、すべて対策するのは大変かもしれません。
しかし、面接本番はどうしても緊張してしまうため、本来の自分をありのままに伝えるためには事前に対策しておく必要があります。
今回紹介したポイントは、あらかじめ知っていると対策できるものが多くあります。
この記事を参考にして、自分の魅力をしっかりとアピールできるようにしましょう。