将来、どのような業界や業種で働こうか迷っている人のなかには、平均年収が高い業界を知りたい人も多いでしょう。
平均年収の高い業界や業種を知ることは、職業選択にも役立ちます。
しかし、世の中にはどんな業種があるのかわからない人もいるでしょう。
この記事では、平均年収の高い業界を8つ紹介し、さらに各業界における男女別の年収を詳しく解説します。
今まで知らなかった業種もあるかもしれません。
ぜひ職業選びの参考にしてみてください。
※本記事の平均年収は、すべて令和5年賃金構造基本統計調査のデータをもとに作成しています。
目次
平均年収の高い業界・業種8選
平均年収の高い業界は以下の8つです。
業界 | 平均年収 | 男性の 平均年収 |
女性の 平均年収 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 6,702,700円 | 7,026,700円 | 5,209,000円 |
金融・保険業 | 7,098,500円 | 8,314,300円 | 5,060,500円 |
学術研究、専門・技術サービス業 | 6,223,800円 | 6,781,500円 | 4,808,600円 |
情報通信業 | 5,874,400円 | 6,286,200円 | 4,879,400円 |
教育・学習支援業 | 5,886,200円 | 6,275,200円 | 4,796,800円 |
建設業 | 6,406,600円 | 5,585,400円 | 4,400,000円 |
鉱業、採石業、砂利採取業 | 8,301,000円 | 8,810,400円 | 6,299,300円 |
不動産・物品賃貸業 | 6,230,800円 | 6,808,700円 | 4,843,000円 |
よく聞く業界だけではなく、聞き慣れない業界もあるのではないでしょうか。
8つの業界の概要と平均年収を詳しく見ていきましょう。
※以下の平均年収はすべて令和5年賃金構造基本統計調査をもとに算出しています
電気・ガス・熱供給・水道業
電気・ガス・熱供給・水道業とは、電気やガス、熱、水を供給する事業、または汚水や雨水の処理などをする事業を指します。
人々の生活に必要な公共事業と考えられる業界であり、安定性の高い業界です。
電気・ガス・熱供給・水道業の平均年収は6,702,700円であり、平均年収が特に高い業界です。
男性は7,026,700円、女性は5,209,000円となっており、男性が約200万円高くなっています。
金融・保険業
金融というと銀行をイメージする人が多いかもしれませんが、金融、保険業は銀行や証券会社、保険会社などさまざまな企業で行われている業務を指します。
また、外資系金融機関も含まれます。
金融・保険業の平均年収は7,098,500円でした。
男性は8,314,300円、女性は5,060,500円となっており、男性が約330万円高くなっています。
金融・保険業では男女差が大きく、場合によっては他の業種における平均年収ほどの差があります。
女性の年収は約500万円ですが、男性にとってはかなり高収入な業界です。
学術研究、専門・技術サービス業
学術研究、専門・技術サービス業とは、学術的研究をしたり、専門的な知識や技術を提供したりする事業を指します。
また、広告に関わる総合的なサービスを提供する事業も含まれます。
学術研究、専門・技術サービス業の平均年収は6,223,800円でした。
男性は6,781,500円、女性は4,808,600円となっており、男性が約200万円高く比較的男女の差が大きい業界です。
情報通信業
情報通信業とは、情報の伝達や処理、提供、加工をする事業を指します。
放送業や通信業、情報サービス業、インターネット付随サービス業、映像・音声・文字情報制作業などが当てはまります。
情報通信業の平均年収は5,874,400円でした。
男性は6,286,200円、女性は4,879,400円となっており、男性が約150万円高くなっています。
教育・学習支援業
教育・学習支援業 とは、学校教育や支援活動、教育活動、補習教育をする事業を指します。
施設としては通信教育や塾、図書館、博物館、植物園なども含まれ、いわゆる教養や技能、技術などを習得するための事業所のことです。
教育・学習支援業の平均年収は5,886,200円でした。
男性は6,275,200円、女性は4,796,800円となっており、男性が約150万円高いなど男女の差が大きく開いています。
建設業
建設業とは建設工事だけを指すのではなく、インフラ設備の建設や点検、管理など、さまざまな工事をする事業を指します。
基本的に、建設業法に従って工事を行い、工事を完成させます。
建設業の平均年収は6,406,600円でした。
男性は5,585,400円、女性は4,400,000円となっており、男性が約110万円高くなっています。
鉱業、採石業、砂利採取業
鉱業、採石業、砂利採取業とは、固体や液体、ガスの天然鉱物を採取し、選鉱や品質向上処理をする事業を指します。
採取に関わるプランニングの作成や変更、現場での監督、スタッフの指導など、仕事内容は多岐に渡ります。
鉱業、採石業、砂利採取業の平均年収は8,301,000円でした。
男性は8,810,400円、女性は6,299,300円となっており、男性が約250万円高くなっています。
不動産・物品賃貸業
不動産とは土地や建物、その土地にある工作物です。
不動産・物品賃貸業とは、不動産などの売買や交換、管理、またはそれらの代理や仲介をする事業を指します。
また、自動車の駐車場の賃貸も含まれます。
不動産・物品賃貸業の平均年収は6,230,800円でした。
男性は6,808,700円、女性は4,843,000円となっており、男性が約200万円高くなっています。
男性は高めの傾向ですが、女性の年収も450万円を超えています。
なお、医療・福祉分野の平均年収は5,700,200円でした。
今回紹介した8業界と比較するとそこまで高くはありませんが、令和5年賃金構造基本統計調査のデータを見ると、医師は他職種と比べて群を抜いた高水準となっています。
また、薬剤師や看護師も比較的高めの水準でした。
平均年収の高い業界を参考に職業を検討しよう
将来の職業選びに迷っている場合、平均年収で選ぶのも一つの方法です。
今回紹介したなかでは、鉱業、採石業、砂利採取業や、金融・保険業の業界の平均年収が高いとわかりました。
ただし、業界別ではなく職種別で見ると、また平均年収は変わってきます。
今回の記事を参考に業界全体の平均年収を比較しつつ、自身の興味のある分野における職種別の平均年収もあわせてチェックしてみると良いでしょう。