職務経歴書は、応募先からの指定がない限り、手書きで作成しても、パソコンを用いて作成しても構いません。
本記事では、手書きでの職務経歴書の書き方を紹介します。
手書きのメリットとデメリットも紹介しているので、これから職務経歴書を作成する方は参考にしてください。
目次
職務経歴書を手書きする際に準備するもの
職務経歴書は、コンビニや文具店で購入が可能です。
ただし、以下の3つの種類があるため、アピールしたい経歴に合わせて選択しましょう。
形式 | 解説 |
---|---|
編年体形式 | 時系列順に書いていく様式。 最も多く用いられる形式で、履歴書と同じようにキャリアを確認できる点がメリット。 ただし、転職回数が多かったり、職種を変えたりしていると確認しづらい。 |
逆編年体形式 | 時系列とは反対に直近の経歴から書いていく仕様。 直近のキャリアに高い実績や昇進の経歴がある人におすすめ。 |
キャリア形式 | 年代に関係なく仕事の種類や分野ごとにまとめられる仕様。 職種ごとの職歴をアピールできる反面、時系列で確認しにくい点がデメリット。 キャリア式を利用する際は、履歴書に別で時系列順の職歴をまとめていくと良い。 |
職務経歴書の手書きの書き方【具体例】
職務経歴書を手書きで書く際の具体的な書き方を紹介します。
職務経歴の基本的な書き方
職務経歴書は、以下の手順で書いていきましょう。
手順 | 解説・注意点 |
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1.【1行目】職種に就いた年号を記載 | 和暦か西暦かを合わせる 【OK例】 2010年4月 株式会社~~~入社 2013年3月 一身上の都合で退職 【NG例】 2010年4月 株式会社~~~入社 平成25年 一身上の都合で退職 |
2.【1行目】年号の横に勤務先を記載 | 勤務先は会社形態も含めて正式名称で記載する。 【OK例】株式会社▲▲クリニック 【NG例】▲▲クリニック |
3.【2行目以降】勤務先の下に役職や雇用形態・担当業務を書く | 担当業務についてはわかりやすいように業務内容を箇条書きで記載する。 |
4.【最終行】退職した年月を記載 | 退職した年月の横に「一身上の都合で退職」のように理由を簡潔に記載。 |
自己PRの盛り込み
職務経歴の次は、自己PRを記載していきます。
使用する職務経歴書に「自己PR欄」がない場合は、自分の経歴を書き切った下に<自己PR>と記載して書いていきます。
文字数は採用担当者の読みやすさを考慮して、200字〜300字程度に納めるのが理想です。
長すぎない文章で、転職先の事業で役立つスキルや経験をアピールしましょう。
また、記載内容は結論から先に書き、それを裏付けるようなエピソードが添えてあると説得力が高まります。
職務経歴書の手書きの書き方【注意点】
職務経歴書を手書きで作成する際の注意点を紹介します。
修正液・修正テープは使用しない
職務経歴書の作成中に間違いがあっても、修正液や修正テープを使用してはいけません。
職務経歴書は、合否に関わる重要な書類です。
書き間違いはもちろんのこと、修正した跡も採用担当者に悪い印象を持たれかねません。
間違えた際は、新しい用紙にはじめから書き直しましょう。
必ず原本を提出する
職務経歴書は必ず原本を提出しましょう。
手書きのものをコピーした職務経歴書では、「使いまわしではないか?」と思われ、志望度が低い印象を持たれてしまいます。
仮に同じ内容だったとしても、手書きの場合は1社ずつ書き直して提出しましょう。
文字が下手な場合は無理に手書きにしない
自分の文字に自信が持てない場合は、無理に手書きする必要はありません。
文字が下手で読みにくい職務経歴書は採用担当に悪い印象を与えるため、きれいな文字を書くのが苦手な人は、パソコンで作成したほうが無難です。
職務経歴書を手書きするメリット・デメリット
ここでは、手書きで職務経歴書を作成するメリットとデメリットを、それぞれ見ていきましょう。
【メリット】熱意や丁寧な人柄が伝わる
職務経歴書を手書きするメリットは、熱意や丁寧な人柄が伝わりやすい点です。
手書きの職務経歴書は、1枚1枚わざわざ自分の手で作成しなければならないため、志望度や熱意の高さをアピールできます。
また、きれいな手書きの文字は丁寧な人柄を印象付けられるため、字をきれいに書くのが得意な人は、志望度が高い企業に提出する職務経歴書を、あえて手書きで作成してみても良いでしょう。
【デメリット】パソコンが苦手だと思われる可能性も
職務経歴書を手書きするデメリットは、パソコンが苦手だと思われるおそれがある点です。
現在は職務経歴書をパソコンで簡単に作ることができます。
それをあえて手書きで作成すると、採用担当者から「パソコンができない人なのか?」と疑われるかもしれません。
そのため、職務経歴書の手書きは、志望する企業や職種によって避けたほうが良いこともあります。
特にIT企業などのパソコンを多く使用する企業に提出する職務経歴書は、パソコンで作成するほうが無難でしょう。
職務経歴書は手書きでもOK!書き方を理解して使い分けよう
今回は職務経歴書の手書きの書き方について解説しました。
手書きの職務経歴書は、採用担当者から「丁寧」「志望度が高い」と良い印象を持ってもらえるケースがあります。
ただし、間違った書き方をしていたり、パソコンを多く使用する職種である場合は、むしろ悪い印象につながるため、志望する会社によって手書きとパソコンを使い分けるようにしましょう。