「職務経歴書で事務職経験をアピールする書き方が知りたい」
「事務職から事務職に転職する際の、職務経歴書の書き方がわからない」
現在事務職に就いていて、転職活動を行っている方のなかに、このような疑問を抱く方もいるのではないでしょうか？
「事務職は裏方の仕事だからアピールできる実績がない」と思い込んでいるかもしれませんが、決してそうではありません。
資格やスキル、実績をアピールし、採用担当者に魅力を印象付ける方法はあります。
この記事を読んでいただければ、現在事務職員として働いている方が新たな事務職に転職するための職務経歴書の書き方がわかります。
ぜひ参考にしてください。
目次
事務職員が職務経歴書でアピールできる内容
現在事務職に就いている方が、志望先企業の事務職に転職するための職務経歴書の書き方を説明します。
事務の仕事をこなすうえで培った経験やスキルのうち、アピールできる内容は以下の3つです。
- 保有資格・スキルをアピールする
- 事務処理能力を具体的数値を使ってアピールする
- 担当していた業務の成果をアピールする
順番に説明します。
保有資格・スキルをアピールする
事務職に転職する際、アピールできる資格とスキルにはたとえば以下があげられます。
〇資格
- 日商簿記検定
- 秘書技能検定
- マイクロソフト オフィス スペシャリスト（MOS） Excel・Word 2019
- ビジネス文書検定
お金のやりとりを管理する事務職において、日商簿記検定は強くアピールできる資格の1つです。
2級以上であれば高い評価を得られます。
秘書技能検定を持っていれば、敬語やビジネスマナーが備わっていると証明でき、MOSのExcel・Word資格を持っていればオフィスソフトを使えることがわかります。
また、ビジネス文書検定は正しい言葉遣いを用いて書類を作成できる証です。
3級ではあまり評価されませんが、2級以上を持っていれば転職活動で有利になります。
〇スキル
- Word：文章作成・校正 イラストや画像の挿入 表・グラフ作成
- Excel：請求書などの文書作成 関数を使用した四則演算 表・グラフ作成
- PowerPoint：プレゼンテーション用の資料作成
事務職ではパソコンスキルが必要です。
Word・Excel・PowerPointの基本的な操作が可能であることを伝えましょう。
事務処理能力を具体的数値を使ってアピールする
事務職員としてこなしていた業務を数値を用いて表現すると、働きぶりが具体的にイメージしやすくなるため、おすすめです。
以下に例を挙げます。
- 電話対応件数〇件／日
- 帳簿データ入力件数〇件／日
- 来客対応件数〇件／月
できる業務を羅列するだけではなく数値を用いて表現することで、面接官も入社後にどの程度仕事を任せられるかが判断しやすくなります。
担当していた業務の成果をアピールする
事務職では営業のように成果をアピールできないと思っている方が多いかもしれませんが、そんなことはありません。
事務職でも以下のような実績を成果としてアピールできます。
- データ入力で入力ミスをしたまま提出したことがない
- 面倒なデータ集計をマクロにより簡略化した
- 物品の保管方法を変更し、それまでよりも省スペースでの収納を可能にした
日々の業務をより効率良く行うために取り組んでいる姿勢や、事務職に向いている強みをアピールすれば、面接官に良い印象を与えられます。
事務職の職務経歴書の例文
電子機器修理を行う株式会社〇〇で約3年間事務として働いています。
主な業務は、職員が記入した手書きの作業報告書を業務アプリへ入力することです。
電話対応や来客対応を行うとともに、会社内の清掃も担い、社内美化活動にも注力しています。
〇職務経歴
- 株式会社〇〇（2020年4月～現在）
事業内容：電子機器の修理・保守、資本金：△千万円（2023年度）、
売上高：△千万円（2023年4月）、従業員数：150人
〇業務内容
- 作業報告書の入力（〇〇件／日）
- 電話対応（〇〇件／日）
- 来客対応（〇件／月）
- 日々の社内清掃
- 郵便物の仕分け、発送
〇業務実績
- 作業報告書の入力件数が多い日は残業になっていましたが、入力箇所を減らすためにプルダウンや関数を用いるよう工夫し、残業時間を少なくできました。
- 社内の良い雰囲気維持や、来客されるお客様を気持ちよく迎えるため、社内美化に尽力しています。
〇保有資格
- 日商簿記検定2級（〇〇年〇月 取得）
- マイクロソフトオフィススペシャリスト Excel 2019（〇〇年〇月 取得）
- 普通自動車第一種運転免許（〇〇年〇月 取得）
〇所持スキル
- Excel：簡単な関数の使用、表・グラフ作成、テーブルの作成・編集
- Word：報告書形式の文書作成、表作成、画像挿入
- PowerPoint：会議で使用するスライドの作成
〇自己PR
- 向上心をもって日々の仕事の効率化を図れる
私はどのようにすれば毎日の仕事を効率的に処理できるか考えて働いています。
元々、Excelは得意ではありませんでしたが、仕事に必要だとわかり、MOSの取得をめざしました。
MOSを取得した結果、残業が発生していた作業報告書の入力時間削減に成功し、残業時間を減らせました。
御社に入社後もExcelスキルは仕事の役に立ちますし、常に向上心をもち仕事に取り組みたいと考えています。
- 会社に直接的な利益がない作業でも真面目にコツコツと取り組める性格
現在の会社に入社してから今まで、毎日社内の清掃を行っています。
清掃作業自体が会社の売上に直結するわけではありませんが、良い職場環境の維持や来社されるお客様が気持ち良く商談できるよう心がけています。
真面目に取り組める性格は事務職の業務には欠かせないと考えており、日々の清掃以外にもデータ入力や郵便物の仕分け・発送といった目立たない仕事を実直にこなすために必要です。
御社の事務職の業務でも真面目な性格を活かして働きたいと思います。
身につけた事務スキルを効果的にアピールし職務経歴書を作成しよう
事務職から事務職へ転職したい方は、今まで身につけたスキルや資格を積極的にアピールしましょう。
資格であれば日商簿記検定2級以上やビジネス文書検定2級以上、MOSなどを取得していれば心強いです。
スキルはExcel・Word・PowerPointの基本的な操作ができることを記述し、事務での日常業務を問題なく処理できるとアピールします。
紹介した例文を参考に、面接官の目に留まる職務経歴書を作成しましょう。
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