
非正規雇用で働きながら正社員をめざすときに気になるのが、自分の年齢で正社員になれるのかということです。
「正社員をめざせるのは何歳まで?」
「フリーターから正社員になれるのは何歳まで?」
「正社員をめざすなら何歳までに求職活動をすべき?」
本記事では、上記の疑問にそれぞれ回答していきます。
正社員をめざすうえでの参考にしてください。
目次
正社員になれるのは何歳まで?
正社員の求人を探していると、「キャリア形成のため〇歳まで」「定年〇歳のため〇歳以下の方」など、年齢制限をもうけているケースが見られます。
では、何歳までなら正社員になれるのでしょうか。
以下で詳しくご紹介します。
法律上は正社員になるための年齢制限はない
法律上、正社員になるのに年齢制限はありません。
また、雇用対策法では、求人や採用における年齢制限を、原則として禁止しています。
ただし、危険有害業務の正社員募集で18歳以上の人を募集したり、自社でキャリア形成を図るために若年層の募集をしたりなど、正当な事由に該当する求人では年齢制限が認められるケースもあります。
また、特殊な技術が必要な職業において、特定の年齢層をターゲットに募集する場合も年齢制限が認められるため、「原則年齢制限なしだが、求人内容によっては制限あり」と考えておきましょう。
女性は年齢を重ねるごとに正社員になりにくくなる
女性の場合も、基本的に年齢を重ねると正社員になりにくいと考えたほうが良いでしょう。
高校・短大・大学卒業直後の18〜24歳頃に正社員になるケースがよく見られ、結婚・出産などライフイベントを迎える頃から、正社員になりにくい傾向です。
ただし、女性を積極的に採用する企業であれば、年齢を重ねていても正社員になれる可能性もあります。
40歳を超えると正社員雇用は難しいのが現状
法律的には、正当な事由がない限り求人に年齢制限はかけられません。
しかし、実際には年齢が上がるほど、中途採用者には即戦力であることが求められる傾向にあります。
40歳を一つのボーダーラインと考え、現在のスキルを活かせる求人を探してみましょう。
それまで非正規雇用で働いていた人が、40歳を超えて正社員になるのは難しいでしょう。
ただし、企業が求めるスキルを持っていて、パート・アルバイトや契約社員・派遣社員で経験を積んでいるなら、40歳以上で正社員になることも夢ではありません。
フリーターから正社員になれるのは何歳まで?
前述のとおり、正社員の求人に年齢制限はありませんが、中途採用においては年齢が上がるほど即戦力であることを求められるため、正社員をめざすのであれば、若い人ほどチャンスがあることも事実です。
ハローワークでは、おおむね35歳までのフリーターや失業者を対象にした「わかものハローワーク」を設置し、就職支援やアドバイスを行っています。
フリーターから正社員をめざすのなら、この34歳という年齢までに内定を得ることを一つの目安として、可能な限り若い年齢で求職活動をスタートさせると良いでしょう。
正社員をめざすなら何歳までに求職活動をすべき?
正社員をめざして求職活動を始めても、すぐに内定が出るわけではありません。
現在フリーターとして働く人が、将来的に正社員をめざすなら、何歳までに求職活動を始めるべきでしょうか。
以下で紹介します。
20代のうちに求職活動をするのが理想
20代の若いうちから転職活動を行い、30代を迎えるまでに正社員になる流れです。
特に、27歳前後は大切な目安で、未経験から求職活動をスタートするならギリギリといえるでしょう。
なぜなら27歳は、4年制大学卒業後の5年目に相当し、正社員で働いていれば即戦力の評価が得られる年齢だからです。
27歳を超えてからの求職活動開始は、企業側の求める能力と自分の職歴が噛み合わず、苦戦する可能性があります。
20代前半の比較的若い時期なら、未経験でも採用される確率が高いため、できるだけ若い年齢で求職活動を始めましょう。
30歳を越えると経験やスキルを求められることも
30歳を超えてから始める求職活動は、かなり厳しい道のりになるでしょう。
4年制大学を卒業し、正社員として働き続けて30歳を越えた人は、次のキャリアを視野に入れ始めます。
企業側も、経験に見合った能力を求め、大きな期待を寄せるでしょう。
しかし、フリーターで働き続けた人には、企業側が求める経験・スキルがありません。
仮にスキルがあったとしても、実務経験がなければ新たに学ばなければならず、企業側にも育てる負担がかかります。
つまり、30歳を越えても転職が成功しやすいのは、企業が求める経験・スキルを身につけている人です。
30歳を越えて転職活動するときは、求められる経験・スキルがあるかを、応募条件でよく確認しましょう。
正社員になるために法律上の年齢制限はないが早めに転職するのがベター
正社員をめざすうえで、法律上の「年齢」上限はありません。
しかし、求人を出す企業側には、キャリア形成や即戦力を求める意図があるため、実際にはそれまで非正規雇用で働いていた人が、40歳を超えて正社員になるのは難しいといえるでしょう。
そのため、現在非正規で働いている人が正社員をめざすなら、できるだけ早い年齢からの転職活動がおすすめです。
フリーターでも、企業が求めるスキル・キャリアがあれば、正社員として採用される可能性があります。
まずは、自分のスキルやキャリアを見つめ直し、求人情報を集めて、自分にあった応募先を見つけましょう。