面接でうまく話せず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そのような場合は、うまく話せない原因を知り、事前に対策を立てることが大切です。
本記事では面接でうまく話せない原因や対策を紹介したうえで、うまく話せなかったときに挽回する方法にも触れていきます。
目次
面接でうまく話せない7つの原因
面接でうまく話せないのには、さまざまな原因があります。
しっかり対策を立てるために、面接でうまく話せない原因を7つ紹介します。
準備や練習が不足している
緊張のする面接でうまく話すためには、回答の準備や面接練習が必要です。
志望動機や自己PRのような、必ずといっていいほど聞かれる質問に対して回答を準備していなかったり、面接の練習をしていなかったりすると、うまく話せない原因になります。
準備を徹底することで自信にもつながり、面接でうまく喋れないことも減るでしょう。
声が小さい・はっきりしない
声が小さかったり、喋り方がはっきりしていなかったりすると、面接官に聞こえにくく、せっかくのアピールがうまくいきません。
普段から声が小さく、ボソボソと話してしまう癖のある方は、面接でいきなり対応するのが難しいので、事前にしっかりと練習しておきましょう。
回答を丸暗記するだけになっている
回答を丸暗記している場合、面接で緊張して頭が真っ白になると、慌ててうまく話せなくなります。
また、用意していた質問と少し変わった聞かれ方をしたり、想定外の質問をされたりした場合も、うまく話ができず面接官の印象を損ねてしまうでしょう。
うまく話すために丸暗記しようとする気持ちは大切ですが、逆効果になってしまう可能性があるので、後ほど紹介する丸暗記ではない準備をしておきましょう。
自分に自信がない
自信のなさは、面接担当者に伝わります。
自分の話す内容に自信が持てないと、魅力的な内容であっても、良い印象を与えることはできません。
事前の準備や練習をしっかりと行い、自信を持って話せる状態にしておきましょう。
完璧を求めすぎている
準備した内容を完璧に答えようとすると、緊張感が強くなり、うまく回答できなくなってしまう場合もあります。
事前に準備していた回答を完璧に答えようと意識するあまり、少し変わった質問をされると柔軟に対応できなくなってしまうものです。
また、少しでもミスをしてはならないと思い込んでしまうと、本番で準備していた回答を少し間違ったり、言葉使いが不十分になったりするだけで、それ以降の頭が真っ白になってしまう可能性があります。
緊張してしまう
性格的に普段からあがりやすい人は、面接でも過度に緊張してしまい、思ったように話せないかもしれません。
とりわけ、第1志望の場合や、1社も落とせない場合など、追い詰められた状況では緊張感が高まってしまい、余計に実力を発揮しにくくなるものです。
発言にまとまりがない
面接は時間が限られているため、自分の意見を簡潔にまとめることが必要です。
ダラダラ長くまとまりのない話をしてしまうと、結局何が言いたいのかわからなくなってしまいます。
また、面接の回答と履歴書などに書かれた内容や複数の面接での発言内容に一貫性がないと、何が本当の意見なのか面接官がわからなくなってしまいます。
面接でうまく話せない場合の7つの対策
次に、面接でうまく話すための対策を7つ紹介します。
- 事前準備や練習を怠らない
- 結論から話すよう心がける
- 回答を丸暗記しない
- 確実に伝えたい内容をまとめておく
- はっきり・大きな声で回答する
- 過去の面接から改善点を分析する
- 就活エージェントや大学のキャリアセンターに相談する
これらの対策を参考に、前述の原因として自分に当てはまるものから行ってみましょう。
事前準備や練習を怠らない
事前に自己分析や企業分析、面接の模擬練習といった準備・練習をしっかり行い、自信をつけましょう。
以下によくある質問内容を紹介するので準備する場合の参考にしてください。
よくある質問内容
- 自己紹介をお願いします。
- 自己PRをお願いします。
- あなたの長所は何ですか?
- 弊社への志望動機は何ですか?
- 入社後にどのような仕事をやりたいですか?
- 他社の選考状況はいかがですか?
- 短所や失敗した経験を教えてください?
- ◯年後に何をしていると思いますか?
- 学生時代に頑張ったことは何ですか?
- 最後に何か質問はありますか?
よくある質問に対しては、あらかじめ回答を準備しておきましょう。
そのうえで、面接独特の緊張感に少しでも慣れておくため、模擬的な練習を繰り返してください。
結論から話すよう心がける
面接でうまく話すために、結論から話すように心がけましょう。
結論から話すと、面接官の質問にしっかり対応できますし、たとえ途中の内容で失敗しても一番伝えたい内容は伝えられます。
そこで、おすすめの方法がPREP法です。
PREP法は以下の頭文字を合わせた方法です。
PREP法
- P:Point(結論)
- R:Reason(理由)
- E:Example(具体例)
- P:Point(結論)
結論をしっかりと伝えるためのPREP法を使うと次のような回答になります。
Q:あなたの長所は何ですか?
A:私の長所は誰とでもコミュニケーションが取れる点です(結論)。
なぜなら、サークルで異なる学年のメンバーはもちろん、お年寄りや子どもまで話しをする機会があったからです(理由)。
どのような世代の方でも楽しめるよう交流しながらイベントを企画しました(具体例)。そのため、初めて会った方でも気軽に話ができます(結論)。
以上のように結論ファーストで述べられるように、日頃から意識しておきましょう。
回答を丸暗記しない
回答を丸暗記するのではなく、自分の言葉で回答できるよう要点だけを準備して練習しましょう。
想定した質問に対して、考えられる回答を箇条書きで準備しておき、それをもとに練習をするのがおすすめです。
確実に伝えたい内容をまとめておく
無駄な内容はできるだけ省き、確実に伝えたい内容を押さえましょう。
PREP法などで結論から先に伝えるようにしても、具体例が長くなりすぎて時間が足りなくなってしまうと本末転倒です。
準備の段階で伝えたい要点を箇条書きで書き出してみましょう。
はっきり・大きな声で回答する
小さな声でわかりづらい回答をしないように、意識してはっきりと話せるようにしましょう。
また、コミュニケーションで意識したいポイントには次のような点があります。
- 目線
- 抑揚をつける
- 姿勢を正す
- 笑顔を意識する
このように言葉以外の部分も面接で好印象を与えるには大切です。
日頃の練習から意識して、他者にフィードバックを受けながら改善しましょう。
過去の面接から改善点を分析する
過去に面接で失敗した経験があると、同じ失敗をするのではないかと不安に思うでしょう。
しかし、すべての面接がうまくいく方はめったにいません。
たとえ失敗しても、前に受けた面接での問題点を振り返れば、事前に対策を立てることができます。
次のようなポイントで面接を振り返ってみましょう。
- 聞かれた内容は何だったか
- 自分はどのような回答をしたか
- 回答はうまく質問に対応できていたか
- うまく話せなかったのはどのような部分か
- うまく話せていた部分はどこか
改善点はもちろんですが、よかった点も含めて分析して、次の面接に活かしましょう。
就活エージェントや大学のキャリアセンターに相談する
回答の準備や面接の練習をする際には、就活エージェントや大学のキャリアセンターに相談してみましょう。
プロ目線のアドバイスや、模擬面接などのサポートを受けられます。
第三者視点が入ることで、自分では気付かない視点の問題点がわかったり、より本番を想定した練習ができたりする点がメリットになります。
面接でうまく話せない場合の挽回方法
面接中もしくは面接後にうまく話せなくても、次のように挽回する方法はあります。
- 熱意や誠意を伝える
- 最後の一言まで諦めない
- 当日中にお礼メールで補足する
完璧な面接は難しいので、落ち込みすぎず最後までできる対応をしてみましょう。
熱意や誠意を伝える
内容がボロボロだったときでも、希望の企業に絶対に入社したいといった熱意や企業に貢献したいという誠意を忘れずに回答しましょう。
なぜなら、面接官は質問の回答だけで採用を決めているわけではないからです。
しっかり準備をしていても、緊張や想定外の質問で完璧に話せない場合はあります。
しかし、会社に入りたいと思いしっかり準備していれば、熱意や誠意を伝えられる対応につながります。
諦めずに最後まで全力でアピールしましょう。
最後一言まで諦めない
最後の一言まで諦めずに、準備してきた内容をしっかり伝えるようにしましょう。
質問の途中で、うまく話せなかったとしても挽回するチャンスはあります。
例えば、面接の最後に逆質問がある場合はそこで挽回できるチャンスです。
面接の途中で自信をなくさないようにするためにも、うまく話せない場合を想定して、準備や練習をしておくようにしましょう。
当日中にお礼メールで補足する
面接が終わった当日に、お礼メールを送りましょう。
面接でうまく話せなくても、補足する内容によって挽回できるチャンスがあります。
緊張のため面接で伝えられなかった点を正直に伝えて、本当に伝えたかった内容を自分の言葉で書くようにしましょう。
面接で明らかに不採用の場合は挽回が難しいですが、ボーダーライン上の場合や、見込みはあっても緊張でうまく伝わらなかった場合などはチャンスがあるので、諦めないようにしましょう。
うまく話せない場合に普段からできる面接対策3選
面接の練習のときだけでなく、普段の生活から意識して取り組める対策を紹介します。
うまく日常生活に組み込んで、本番で自然に発揮できるようにしましょう。
自分自身について分析した内容を他人に説明する
自分自身を分析して表現する練習を日頃からしましょう。
面接で自分に関して質問される場面はたくさんあります。
まとまった時間を取って考えるだけでなく、ちょっとした空き時間も利用し、自分の性格や趣味、これまでの経験などを振り返ってみましょう。
自分自身について他人に説明する機会が増えれば、面接の質問でも自然に回答できるようになります。
リラックスする方法を身につけておく
適度な緊張感は必要ですが、緊張しすぎるのは防ぎたいものです。
日頃からリラックスする方法を実践して、習得しておけば、本番前にも活用できます。
具体的には次のような方法があります。
- 深呼吸する
- 好きな音楽を聞く
- リラックスできる飲み物を飲む
- トイレで身だしなみを整える
上記のような対策や自分なりのルーティンを身につけておくようにしましょう。
初対面の人と話す場面をできるだけ経験する
普段から初対面の人と話すのが苦手な方は、日頃からできるだけ初対面の人と話す機会を持ちましょう。
知人の友達を紹介してもらうなど、日常的に自己紹介をする機会を作って、慣れておくのがおすすめです。
面接でうまく話せない場合は事前の準備や練習をしよう
面接はとても緊張しますし、うまく話せないのではと不安に思うのはしかたありません。
緊張を適度に保ち、少しでも自信を持つためには、事前の準備や練習が必要です。
本記事を参考にして、なぜ面接でうまく話せないのか原因を分析して対策を立てましょう。
また、たとえ面接でうまく話せなかったとしても挽回する方法はあるので、最後まで諦めずに全力を尽くしましょう。