面接において服装は、応募者の印象を左右する重要な要素です。
一般的に面接ではスーツの着用が求められますが、スーツがない場合どう対処すれば良いのでしょうか。
普段着のようなラフな格好は当然ながらふさわしくなく、面接実施までに最低限知っておくべきマナーがあります。
本記事では、面接用のスーツがない場合の対処法と、用意が難しいときの服装例を男女別にまとめました。
第一印象で面接官にネガティブな印象を持たれないよう、身だしなみには細心の注意を払いましょう。
目次
面接で着るスーツがない場合はスーツを用意するのが基本
面接で着るスーツがない場合でも、私服指定がない限りはスーツを着用するのがマナーです。
新卒採用ではリクルートスーツ、転職ではビジネススーツの着用がふさわしいとされています。
面接においては、質問に対する受け答えだけでなく身だしなみも選考要素の一つです。
企業側は、応募者の身だしなみを見て、その方が持つビジネスマナーへの配慮と一般常識をチェックしています。
そのため、スーツを正しく着用するのはもちろんのこと、サイズが合っているか、シワや汚れがないかも重要なポイントです。
企業に対する誠意を示すためにも、また社会人として信頼に足る人間であることをアピールするためにも、適切な服装で臨む必要があるでしょう。
面接で着るスーツがない場合の対処法
面接で着るスーツがない場合、当日までに購入しておく、もしくはスーツレンタルの利用を検討しましょう。
それぞれ詳しく解説します。
スーツを購入する
面接用のスーツがない場合、できれば新たにスーツを購入するのがベストです。
スーツは入社後もさまざまな場面で着る機会があります。
ビジネスシーンだけでなくフォーマルな場でも活躍するため、社会人として一着は持っていて損はありません。
なお、スーツの素材にはウールやモヘア、カシミアなどさまざまな種類があるほか、裏地のない薄手のものや冬場も温かい厚手のものまで多種多様です。
季節問わず使い勝手の良いスーツを選びたい方は、オールシーズン用のポリエステルやナイロン製スーツを購入すると良いでしょう。
価格は購入する場所によっても大きく異なるものの、スーツ量販店やインターネット通販を利用すれば1万円~3万円程度で収まります。
スーツをレンタルする
スーツのレンタルサービスを利用するのも一つの方法です。
職場によっては入社後にスーツを着る機会がなく、面接のためだけにスーツを購入するのがもったいないということもあるでしょう。
レンタルサービスではシーンに合わせたスーツを提供してくれるため、一度限りの重要な面接にも便利です。
価格帯としては、3泊4日で4千円~1万円程度となっています。
スーツ上下のみ借りたいのか、ベルトや鞄、靴まで借りたいのかによっても費用は変わるため、出費をおさえつつ必要なアイテムをそろえられるでしょう。
レンタル方法には、実店舗で予約するタイプとインターネットで手続きできるタイプがあります。
さらにコストをおさえたい方は、友人や兄弟姉妹から借りるのも一案です。
面接で着るスーツがない場合【女性の服装】
面接までに準備が間に合わずスーツがない場合は、オフィスカジュアルを意識した服装で臨みましょう。
女性であれば、自分が演出したい雰囲気に合わせてパンツスタイルかスカートを選択できます。
トップス、ジャケット
ベーシックなシャツかブラウスが望ましいです。
襟付きの洋服で適切なアイテムを持っていない場合、無地のカットソーを代用しましょう。
白や淡いピンク、水色などのトップスは清潔感が出ます。
その上から、ビジネスシーンにふさわしいテーラードジャケットやノーカラージャケットを羽織りましょう。
ジャケットの柄は無地が望ましいです。
ボトムス
スカートの場合、丈は膝より少し下のものを選びます。
パンツの場合は、ストレートあるいはテーパードパンツがおすすめです。
カラーや柄は、控えめなものを選んでみてください。
黒やネイビー、グレーといった落ち着いた印象を与える色や、ベージュやライトグレーなどの柔らかい印象を与える色が良いでしょう。
柄はなるべく無地が望ましいですが、ピンストライプ程度の控えめな柄であればOKです。
全体的に派手な色やデザインのものは避け、落ち着いた印象のコーディネートをめざしましょう。
面接で着るスーツがない場合【男性の服装】
男性も同様に、スーツがない場合は面接に適したオフィスカジュアルを選ぶことが重要です。
トップス、ジャケット
クリーンなドレスシャツか、夏場であればポロシャツを着用します。
カラーは白や水色、柄は無地か控えめなストライプを選ぶと清潔感を演出できるでしょう。
アウターは黒もしくはグレー、紺、茶色などの上品な色味のテーラードジャケットがおすすめです。
ボトムス
適切な丈のスラックスかチノパンを合わせます。
黒やグレー、紺、茶色、ベージュなどの落ち着いたカラーを選ぶのがポイントです。
デニムやゆったりとしたデザインのパンツは、カジュアルに寄りすぎてしまうため避けます。
靴やベルト、鞄の色を統一すると、全体的にまとまりのある印象に仕上がるでしょう。
スーツがない場合でも面接ではスーツを着用するのが基本
面接用のスーツがない場合、時間や金銭面に多少の余裕があれば、当日までにスーツを用意しておくのがベストです。
正しくスーツを着用できていることで、企業側は応募者のマナーや面接に向き合う姿勢を読み取ります。
面接における第一印象を左右する要素にもなるため、購入もしくはレンタルを利用し当日に備えましょう。
どうしても用意が間に合わない場合は、オフィスカジュアルを意識してコーディネートを組んでみてください。
面接という場にふさわしい、清潔感と落ち着きのあるアイテムを選ぶことが大切です。