パートの面接はスーツで行くべきか、それとも多少ラフな服装でも良いのか、迷う方も多いでしょう。
身だしなみは、面接において応募者の第一印象を左右する要素です。
その場にふさわしい服装を選ぶことで、面接官に好印象を与える効果も期待できます。
本記事では、パート面接に適した服装の選び方や、スーツ・私服それぞれのケースで気をつけたいポイントを解説しています。
具体的なコーディネート例も紹介しているため、パート面接の服装に迷っている方は参考にしてみてください。
目次
パート面接の服装は職種で選ぶ
パートの面接で服装選びに迷ったときは、面接を受ける企業から服装の指定があるかどうかを確認し、その指示に従いましょう。
一方で、「服装の指定はありません」などと案内されるケースもあります。
その場合、職種や職場の雰囲気をふまえて選ぶのがベターです。
パート面接においてスーツ着用が望ましい職種、私服でも可能な職種を解説します。
スーツがおすすめ:事務職やオフィスワークなど
事務職をはじめとするオフィスワークや銀行・不動産関係の窓口業務の面接などは、スーツ着用が望ましいでしょう。
ホテルや百貨店など、接客するうえで身だしなみが重視される職種の面接も、スーツでの参加がベターです。
これら以外でも、業務中にスーツのようなかしこまった服装が求められる職種は、スーツで面接に行くことをおすすめします。
スーツと私服どちらで面接に行くべきかどうしても判断が難しい場合、スーツを選んでおけばマイナスの印象にはつながりにくいといえるでしょう。
パート以外の面接での服装についても知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
私服も可能:コンビニやスーパーなど
一般消費者が日常的に利用できるコンビニやスーパーでの接客のほか、工場のライン作業など接客を要しない職種の場合は、私服での面接を認めている傾向にあります。
ほかにもドラッグストアや居酒屋、コールセンターなどが挙げられるでしょう。
もちろんどのような私服でも良いわけではなく、社会人として基本的なマナーを守ったコーディネートを組むことが大切です。
面接時の私服の選び方については、のちほど紹介していきます。
面接で「服装自由」と案内されたときの対処法は、こちらの記事もご覧ください。
パート面接の服装マナー
パート面接における服装マナーのポイントを解説します。
アイテムのサイズ感や清潔感に気をつけるとともに、面接では頭からつま先までチェックされていることを意識しましょう。
パートではなくアルバイト面接の服装については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
スーツはサイズ感を確認する
面接にスーツを着ていく場合は、事前にスーツのサイズが自分の体に合っているか確認しておきましょう。
日常的にスーツを着る機会がない場合、面接に向けて久しぶりにスーツを出したという方もいるはずです。
スーツのサイズが小さすぎる、あるいは大きすぎると、だらしなく見えてしまいます。
面接当日に焦らないためにも、あらかじめスーツが体型に合っているか確認しておくと安心です。
また、スーツを新調するときはネイビーや黒、グレーなどの落ち着いた色で、無地または目立たない柄のスーツを選びましょう。
スーツの下に着るシャツは白が無難ですが、淡い水色やピンクなどでも構いません。
スーツ・シャツどちらもシワがないよう、前もってアイロンをかけておきます。
私服は清潔感が重要
私服で面接を受ける場合、清潔感を意識してコーディネートを組みましょう。
着る予定の洋服にシワや汚れがないか確認し、必要であれば再度洗濯したりアイロンをかけたりします。
着古した洋服だと生地のほつれやヨレが気になりやすく、だらしない印象を与えかねないため、避けたほうが無難です。
また、パート面接では足元まで見られているため、靴にも気を配りましょう。
わざわざ新品を用意する必要はありませんが、使用感が気にならないよう手入れをしておきます。
メイクや髪型にも気を遣う
服装だけでなく、メイクや髪型も人の第一印象を大きく左右する要素です。
清潔感を重視し、面接直前には鏡を使って万全の状態かどうか確認しましょう。
メイク
薄すぎず濃すぎないナチュラルメイクを意識してみてください。
顔色を良く見せるため、自分の肌の色に合うファンデーションを使用して色ムラを均一に整えます。
アイシャドウはベーシックなベージュやブラウンを使い、リップ・チークはほんのり色づく程度に抑えるのがポイントです。
髪型
顔に髪がかからないよう、必要に応じてピンやヘアゴムを使いセットします。
寝ぐせがないようきちんと整え、髪が長い方は一つに束ねましょう。
【パート面接】服装はオフィスカジュアルをめざす
パート面接の服装は、オフィスカジュアルが基本です。
オフィスカジュアルとは、スーツより多少カジュアルでありながら、ビジネスの場に適した「きちんと感のある私服」のことです。
スーツを着用するほどかしこまった職場でないものの、マナーを守った服装が求められる場合には、オフィスカジュアルが適しています。
ここからは、パート面接にふさわしいオフィスカジュアルのポイントとコーディネート例を見てみましょう。
過度な露出は避ける
胸元が大きく開いたトップスやオフショルダー、タンクトップ、ミニスカート・ショートパンツなど露出が多い服装は、パートの面接にふさわしくありません。
常識のない人材だと判断され、マイナスな評価を受ける恐れもあります。
主婦の方など女性の場合は、体のラインを強調するような服装も面接では避けたほうが良いでしょう。
特に飲食店やホテルなどの接客業は、お客様と直接接する機会が多いことから、身だしなみを重視する傾向にあります。
職場の雰囲気に合わせて、マナーを守った服装を意識してみてください。
ベーシックなカラーを選ぶ
オフィスカジュアルな服装をめざす際には、黒や白、グレー、紺など落ち着いた雰囲気のベーシックなカラーを取り入れましょう。
こうしたベーシックカラーのほかに、淡いピンクや水色などの洋服も清潔感を演出しやすく着回しが利きます。
色味に気をつけるだけでなく、派手な柄・模様が入った服も避けるのがベターです。
コーディネートを組んでみて、全体的に落ち着いた印象になっていれば問題ありません。
コーディネート例
オフィスカジュアルのコーディネート例を男女別に紹介します。
女性
ブラウスに膝丈のスカートを合わせ、上からジャケットを羽織った王道のオフィスカジュアルなコーディネートです。
面接の時期が夏で暑い場合、移動中はジャケットを着ずに手で持っていき、面接直前に羽織るなどの工夫をすると良いでしょう。
足元は、季節に関わらずパンプスが基本です。
ラフな職場であれば、ローファーなどのシンプルな革靴でも問題ない可能性があります。
男性
男性の場合は、ワイシャツにチノパンまたはスラックスを合わせ、ジャケットを羽織るスタイルが基本です。
シャツの裾はパンツに入れて、きちんと感を出しましょう。
パートの面接であればネクタイは必須ではないため、職場の雰囲気によって判断してみてください。
また、面接中は着席して行うケースがほとんどのため、座ったときにズボンと靴のあいだから肌が見えないよう、靴下は黒や紺などの色で長めの丈を選ぶと良いでしょう。
パート面接の服装は職種をふまえて事前に準備しよう
パート面接の服装に迷ったら、まずは応募企業から服装に関する指定がないかを確認し、それに従うことが基本となります。
スーツと私服いずれの場合でも、重要視すべきポイントは清潔感です。
シワや汚れがないか、また服のサイズが体に合っているか、あらかじめ確認しておきましょう。
スーツほどかしこまった服装が求められない職種の面接では、オフィスカジュアルが無難です。
応募先に合わせたコーディネートを整え、万全の状態で面接に挑みましょう。