面接で身につける靴下は、一見目立たないように感じますが、実は面接官の目にとまる項目です。
公式の場にふさわしく、色・柄・長さにも配慮し、マナーを守った靴下を選ばなければなりません。
女性のストッキングも、男性の靴下と同様に、面接に見合った色味のストッキングを選びます。
面接官は、応募者の足元まで確認しているため、細部まで気を抜かない準備が大切です。
面接時にふさわしい靴下の色や長さを、NG例も交えて解説します。
目次
面接官は靴下までチェックしている?
「靴やスーツで隠れるのでは」と思われがちですが、面接で身につける靴下は、意外と目にとまります。
面接官も、会話しながら応募者の靴下をチェックし、色・柄・長さから人となりを確認することがあるため要注意です。
面接官が、面接の靴下から何を判断しているのか、以下で詳しくご紹介します。
TPOを理解しているか
面接官は、面接中にさりげなく靴下を確認し、応募者がTPOを理解しているか判断します。
TPOとは、一言でいうなら時と場所に合わせた身だしなみです。
就職試験や面接は、直接的な仕事ではないものの、重要なビジネスの場です。
ビジネスシーンに合っていない装いは、非常識な人物と思われかねません。
面接では、顔を合わせた段階から、すでにチェックが始まっていると理解しましょう。
面接の服装に関する情報は、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひご参照ください。
どんな性格なのか
応募者の靴下から、人となりまで確認しているケースもあります。
例えば、「スーツで隠れるから問題ないだろう」と考え、ほつれたり汚れたりした靴下を履いていると、気遣いができない大雑把な人と思われるでしょう。
ビジネスシーンでは、細かな気配りを求められるケースもあります。
面接では、応募者をさまざまな面から観察し、人となりをチェックしているので注意しましょう。
【男性】面接時の靴下マナー
男性が面接で身につける靴下は、次のマナーを守りましょう。
- スーツの色と合わせた無地の靴下
- ふくらはぎ上までの長さの靴下
- 綿素材でニオイが気にならない靴下
各項目を、以下で詳しく解説します。
スーツの色と合わせた無地の靴下
面接の靴下は、スーツの色と合わせて一体感を持たせ、目立たないようにしましょう。
靴下は、面接で着席したときスーツのズボンから見えるため、同じ色で無地の靴下なら悪目立ちを防げます。
例えば、面接でダークグレーのスーツを選んだら、同じくダークグレーで無地の靴下を用意します。
用意できない場合は、できるだけ暗く目立たない色から、黒の靴下で対応すると良いでしょう。
ふくらはぎ上までの長さの靴下
面接時の靴下の長さは、ふくらはぎの上部まで隠れる長さが最適です。
スーツのズボンは、座ったときに裾が持ち上がります。
靴下の長さが足りないと、靴下と裾の隙間から素肌が見えてしまい、印象が良くありません。
ふくらはぎ上部まで長さがある靴下なら、ズボンの裾が持ち上がっても素肌が見えず、不快感は持たれないでしょう。
用意した靴下の長さに不安を感じたら、実際にスーツで座ってみて、素肌が見えるか確認してください。
綿素材でニオイが気にならない靴下
面接時の靴下は、綿素材100%か、綿とポリエステルの混紡でも薄手のものを用意します。
生地が分厚い靴下は、時間が経つと蒸れてニオイが発生しやすいため、避けたほうが良いでしょう。
特にニオイが気になる人は、綿100%で薄手の靴下や、消臭効果がある靴下がおすすめです。
綿100%の靴下は、吸湿性に優れているためニオイ防止に役立ちます。
季節や天気に合わせ、ニオイにも気を配った靴下を選びましょう。
新品もしくは使用感がない靴下
面接時の靴下は、使用感がなくくたびれていないものを選ぶのが基本です。
使用感がある靴下は、ゴムも伸びて生地にハリがなくなるので、清潔感がないと思われてしまいます。
可能なら、面接ごとに毎回新品を用意するのがおすすめです。
例えば、3足や5足で500円〜1,000円以内の、リーズナブルな靴下なら安価で揃えられます。
新品もしくは使用感がない靴下で面接に臨み、清潔感をアピールしましょう。
【男性】面接時のNGな靴下
男性が面接時に避けるべき靴下は、次のとおりです。
- 柄物で派手な靴下
- くるぶしの長さの靴下
- カジュアルな厚手の靴下
- ずれやすい靴下
各項目を、以下で詳しく解説します。
柄物で派手な靴下
面接では、柄物で派手な靴下を避けましょう。
例えば、カラフルな色合いのチェック模様や、キャラクターもの、ブランドロゴが全体的に散りばめられている靴下は、面接の場にふさわしくありません。
たとえワンポイントでも、面接の靴下マナーではNGです。
靴下は、スーツ・ネクタイ・靴と合わせて、トータルコーディネートをしなければならないアイテムだと理解して、気を抜かないようにしましょう。
面接時の靴に関する情報は、以下のページで詳しく解説しています。
ぜひご参照ください。
くるぶしの長さの靴下
くるぶしの長さの靴下も、面接ではNGです。
靴下がくるぶしまでの長さしかないと、面接で立ったり座ったりを繰り返すたび、素肌が晒されます。
スーツのズボンと靴の間から見える素肌は、見た目にも好ましくなく面接官に悪印象を持たれかねません。
くるぶしの長さの靴下は、あくまでプライベート用と考えて、面接では身につけないようにしましょう。
カジュアルな厚手の靴下
カジュアルで厚手の靴下は、色が派手でなくても避けましょう。
例えば、寒いからといって、黒の毛糸の靴下で面接を受けたり、色が地味だからと太めのボーダー柄の靴下を選ぶのは、マナー違反と受け取られます。
そもそも、面接で着用するスーツやネクタイ、靴とのコーディネートと合わせるなら、カジュアルな厚手の靴下は不向きです。
マナー面でもコーディネートの面でも、違和感のない靴下を選びましょう。
ずれやすい靴下
すでに何年も使用して生地やゴムがくたびれ、ずれやすくなった靴下も面接ではNGです。
くたびれてずり落ちやすくなった靴下は、面接官の目にだらしなく映ることでしょう。
履き心地の面から見ても、ずれやすい靴下は歩きにくく、落ち着いて面接を受けられなくなることも考えられます。
面接用の靴下を選ぶときは、生地やゴム・色アセがないものを用意しましょう。
【女性】面接時はストッキングが基本
女性が面接を受ける場合、着用するスーツは、パンツスーツとスカートの2種類から選べます。
パンツスーツの場合、靴下を履いて良いのかストッキングを選べば良いのか、悩む人もいるでしょう。
女性が面接を受けるときの足元のマナーを、以下で詳しく解説します。
靴下ではなくストッキングを選ぶ
女性が面接を受けるときは、スーツの種類に関係なくストッキングを着用しましょう。
パンツスーツの場合、男性と同様に判断しがちですが、女性がスーツを着用するとき靴下を履くのはマナー違反です。
パンツ・スカートの区別はなく、ビジネス用パンプスにストッキングで足元を整えます。
女性のパンツスーツは、男性よりも素肌が見えやすいので、ストッキングできれいに見せましょう。
肌の色に合わせたストッキングを選ぶ
ストッキングは、肌色に合った自然な色合いのベージュを用意します。
同じベージュ色でも、ラメや細かな刺繍入りのストッキングがありますが、面接はビジネスの場なので、華やかなストッキングはNGです。
また、肌の色に合っていないストッキングは、面接官に違和感を与える可能性があるため、自分の肌に近い色合いのストッキングを選びましょう。
伝線したときのために予備を用意
女性が面接を受けるときは、ストッキングが伝線したときのために、予備を用意しましょう。
ストッキングの伝線は、気付かないうちに広がったり目立ったりするので、早急に対応しなければなりません。
予備のストッキングを持っていれば、面接の直前で伝線に気付いても、慌てることなく履き替えられます。
面接会場の近くにお店があるとは限らないので、カバンに予備を入れておき、万が一に備えましょう。
面接は靴下のマナーまで配慮して臨もう
面接官は、面接しながら応募者の靴下まで観察し、人となりやTPOに対応しているかを判断します。
男性が面接を受けるときは、当日着用するスーツに合わせ、落ち着いた色合いで無地・薄手の靴下を身につけるのはマナーです。
女性は、パンツスーツ・スカートの種類を問わず、自分の肌色に合ったストッキングを着用します。
細部にまで気を配り、面接官に好印象を与えるためにも、万全の体制を整えて面接に臨みましょう。