「いざ転職しよう」と思っても、何から始めたら良いのかわからないことがあるかと思います。
まずは、転職の動機と目的を明確にすることが大切です。
この事前準備を怠ると、思うように転職活動が進まなかったり、応募先の企業が一貫せずいつまでも転職活動を続けることとなったりしてしまいます。
この記事では、転職準備として何から始めれば良いのか、いくつかポイントを解説していきます。
目次
転職準備は何から始める?
転職準備にはいくつかのステップがあります。
そのなかでも重要なことは「転職の目的」を明確にすることです。
この目的は、なるべく自分の言葉で具体的に説明できたほうが良いでしょう。
この目的が曖昧であると、自分がなぜ転職をするのかという軸の部分がぶれることとなり、転職活動をスムーズに進めることができなくなってしまいます。
頭のなかを整理するポイントとして、「なぜ転職をしたいと考えたのか?」「○年後、もしくは将来どのような仕事をしていたいのか?」「自分の経験をどのように活かしたいのか?」など、いくつか考えてみると良いでしょう。
これらを自分の言葉で説明することができれば、具体的な転職のスケジュール、ピックアップする求人を絞ることができます。
転職の進め方
続いて、転職活動のスケジュールを立てていきましょう。
企業に応募してから内定がでるまでの期間は、もちろん人によって異なりますが、おおよそ3ヵ月~6ヵ月ぐらいです。
長引けば長引くほど、転職に対するモチベーションの低下や、今の仕事と転職活動の両立に疲弊するなど、悪循環となります。
転職活動のスケジュールにおいて、考えなければならないステップが4つあります。
- 事前準備 2~3週間(転職の目的を明確にし、興味のある企業をピックアップする)
- 書類作成、応募 2週間(職務経歴書などを作成)
- 試験、面接 1ヵ月
- 内定、退社、入社 1ヵ月(勤め先に退職の意思を伝える、業務の引き継ぎを行う)
このようにスケジュールどおり進めば理想的ですが、転職先がなかなか決まらないこともあります。
その場合は、もう一度自分の強みが何かを振り返る、応募先の企業を見直してみるなどの工夫も取り入れましょう。
転職準備でやること
転職スケジュールまで決まったら、ここからはいよいよ具体的に応募先の企業をピックアップするための自己分析や情報収集を行っていきます。
自己分析
自己分析とは、自分を客観視するために、自分の得意なことや苦手なことなどを洗い出していく作業です。
ここでの作業が転職活動の肝となってくるため、しっかりと時間をかけて行いましょう。
キャリアの棚卸し
キャリアの棚卸しとは、これまで自分がやってきたことや経験を洗い出す作業のことです。
方法としては、社会人になってからの仕事の実績や業務を書き出し、自分の持っているスキルや経験を通して、自分の強みまたは得意なこと、反対に弱みや苦手なことを考えます。
ここでいう実績や業務とは、単に数字で表せるものだけではなく「どのような業務をしたか」という視点が大切です。
例えば、「どのような方法でお客様に喜んでいただけたか」「何を大切にしてその業務に携わってきたのか」などが挙げられます。
このようにキャリアの棚卸しをすることで、自分を客観視することができ、転職活動をするうえで大事にしている条件を確認し、自己PRの作成に活かすことができるでしょう。
強みの洗い出し
さきほどのキャリアの棚卸しで確認した、自分の強みや得意なことと似ている部分もありますが、ここでは強みの洗い出しについて紹介します。
強みと聞くとアピールポイントととらえてしまう方がいるかと思いますが、いざ自分のアピールポイントを聞かれてすぐに思い浮かぶでしょうか?
困ったときは、いくつかのジャンルに分けてキーワードを考えてみましょう。
例えば、
- 他人に関わる力
主張力、傾聴力、受容力、説得力、傾聴力、素直、プレゼンテーション力など - 自分に関わる力
忍耐力、責任感、柔軟力、粘り強さ、実行力など - タスクマネジメントをする力
企画力、課題発見力、推進力、分析力、創造力など
具体的には実際に仕事において自分がどのような行動を起こしたかを思い出し、これらのキーワードにあてはめて考えてください。
情報収集
転職活動において応募企業を選ぶための情報収集はとても大切です。
求人情報や企業情報を得るためにはさまざまな方法があります。
○求人情報
- 転職サイトや求人誌、webの求人検索など
- 転職エージェント(職務経歴や希望条件を登録しておく)
- 人材会社が主催する転職フェア
- フリーペーパーやチラシ
- 知人や仕事で知り合った人など人脈を活用
○企業情報
- 企業のサイト
- 四季報などの書籍
企業情報では、自分の応募先の企業だけではなく、関連企業も併せて調べるとより業界への理解が深まるためおすすめです。
転職の準備に際して必要なもの
ここでは転職活動の準備において必要なもの・書類を紹介していきます。
ほとんどがすでに持っているものだと思いますが、壊れていないかなど確認をしておきましょう。
用意しておきたいもの
○必要なものリスト
- 個人のメールアドレス
- パソコン
- 個人の携帯電話・スマートフォン
- スケジュール帳
転職活動のためにあらためて準備しなければならないものは、ほとんどありません。
しかし、もしスマートフォンやパソコンの調子が悪いと感じているのであれば、転職活動において必須アイテムとなってくるため、新しく買い換えるか修理にだすのが良いでしょう。
メールアドレスや携帯電話・スマートフォンは、応募先企業と連絡を取り合う際に使用します。
パソコンは職務経歴書を作成する際に使用します。
また、最近ではオンライン面接を導入している企業もあるため、必要に応じてwebカメラやマイクも準備しておくと良いでしょう。
必要な書類
○必要な書類リスト
- 履歴書
- 職務経歴書
転職する際には職務経歴書が必要となってきます。
職務経歴書とは、これまでの業務経験やスキルなどをまとめたものです。
この職務経歴書は履歴書とは異なり、定型のフォーマットがないため、自作する必要があります。
転職の必要書類について詳しく知りたいという方は以下を参考にしてみてください。
転職準備のポイントは自己分析と情報収集
「転職しようかな?」と思ったら、まずは転職の動機と目的を明確にして、大まかなスケジュールを立てることから準備を始めるのがおすすめです。
転職準備の大きなポイントとなる自己分析や情報収集は入念に行います。
なぜなら、ここでの準備ができているとタイミングを逃さず条件に合う求人に応募できるからです。
また、あらためて自分自身と向き合うことで働き方について考える良い機会になり、面接でも軸のずれない受け答えがしやすくなります。
転職活動は人によって現職と同時並行して進めなければならないこともあり、大変な作業になるかもしれません。
なるべく短期間で内定がもらえるように、しっかりと準備をして転職活動をスタートさせましょう。