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転職のタイミングはいつがベスト?自分の成長に合わせて考える

この記事の監修者
綿引 亜衣
【資格】
国家資格キャリアコンサルタント

【プロフィール】
総合人材サービス企業にて法人企業の採用支援、キャリアアドバイザー職に10年間携わる。名古屋での勤務経験があり、地域特性を踏まえた面接対策や、Uターン転職支援にも強みを持つ。これまで採用支援経験のある業界は広告・不動産・建設・消費財・通販業界など。その後求人サイトのマーケティング職を経て、現在は 総合人材サービス企業の広報業務に従事。

転職のタイミングは、年齢や自分のスキルをふまえて見極めなければなりません。
個人の成長とキャリアの進展に大きな影響を与える選択でもあるため、後悔のない転職ができるよう計画的に動くことが重要です。

本記事では、20代から40代以降まで年齢別に見た転職のベストタイミングやポイントを詳しく解説します。
ボーナスで損をしないよう転職するコツについても確認しておきましょう。

転職のタイミングはどうやって決めるべき?

転職のタイミングはどうやって決めるべき?

転職で後悔しないためには、自分が置かれている状況や目標、持っているスキルなどさまざまな要素を総合的に考えて、最適なタイミングを見極めることが大切です。
また、経済情勢などの外部要因によっても条件は変わってくるため「この時期に退職すべき」という誰にでも当てはまる共通のタイミングは決まっていません。

一方、明確な目的がある転職の場合、この時期が良いとされていることもあります。例えば未経験の業種への転職を考えているのであれば、社会人3~4年目が良いとされています。
この時期の転職者は新卒ほど教育にコストがかからず柔軟な考え方ができる点から、積極採用をする企業も少なくないためです。

一方、キャリアアップをめざした転職の場合、社会人5年目以降の方にチャンスがあります。
前職で得たスキルなどをアピールすることで、入社後の活躍を期待してもらいやすいでしょう。

年齢別の転職タイミングとポイント

年齢別の転職タイミングごとに意識したいポイントをご紹介します。
年齢が上がるごとに企業から求められる経験やスキルも変わるため、必要であれば転職エージェントなども活用しながら計画的に転職活動を進めましょう。

22~24歳(第二新卒)の転職

22~24歳(第二新卒)が転職を考えるのは、新卒で入社した企業とのミスマッチが原因といえます。
同じことを繰り返さないためにも、転職先を探す際には自分のキャリアの方向性を定めたうえで譲れない条件を設定することが大切です。
未経験の業種にも比較的挑戦しやすいでしょう。

第二新卒は他の年齢層と比較して専門的なスキルは要求されないことが多く、熱意や人柄、意欲が評価の対象となる傾向にあります。
謙虚で柔軟な姿勢に加え、「転職後は長く活躍したい」という意欲をアピールしてみてください。

25~29歳の転職

25~29歳の転職では、20代前半に比べて即戦力になる人材が求められます。
そのため、応募先にアピールできるような経験やスキルが身についたタイミングでの転職がベターです。

ただしスキルがなくても、同業他社や同じ職種への転職であれば現職の在籍経験が評価される可能性があります。
新卒や第二新卒に比べて育成コストがかからない点も、この年代での転職の魅力です。
すでに実績がある場合はさらなる強みとなるため、積極的にアピールしましょう。

30~34歳の転職

30~34歳で転職を考えたときは、できる限り早く動き出すようにしましょう。
20代に比べると転職活動に時間がかかることを想定し、余裕を持ったスケジュールを立てることが大切です。

30代になると経済的な安定も重要視したい要素となるため、仕事内容に関する希望だけで転職先を選ぶと後悔してしまう恐れもあります。
キャリアと条件面の両方を考慮しながら、転職のベストタイミングを検討しましょう。

職務経験が浅い場合は、自分のスキルや強みをどのように活かせるのか具体的に伝えることがポイントです。

35~39歳の転職

35~39歳の転職タイミングは、マネジメント経験の有無によって大きく左右されます。
求められるポジションや業界を見極めたうえで、ステップアップできる職場を探しましょう。
これまでの経験や持っているスキルがうまくマッチすれば、満足のいく転職ができる可能性は大いにあります。

新たな業界や職種にチャレンジするのも不可能ではありませんが、35~39歳の転職はポテンシャルよりも即戦力になることを要求されがちです。
現職と異なった業種や職種に転職する場合、年収や待遇が下がった状態でのスタートになることは覚悟しなければなりません。

40歳以降の転職

40歳以降の転職では、たとえ管理職の経験がなくても、面接時にはマネジメント関連の質問をされることを想定しておきましょう。
管理職から管理職への転職が多い年齢層であることから、相応の転職理由や志望動機も求められます。

育児や介護に以前ほど手がかからなくなり、仕事に重きを置きたいという方も増えるタイミングなので、条件面だけでなく将来のキャリアプランとのバランスを大切にしましょう。
即戦力として採用されやすくするためには、経験や知識を活かしながら成長できるフィールドを探してみてください。

時期別の転職タイミングとポイント

求人は突発的に発生することが多いため、転職に有利な時期・不利な時期を明言はできません。
ポジションに空きが出たタイミングで企業は募集をするため、自分の理想とする求人があるかどうかはその時々によって異なるでしょう。

一般的には4月からの新年度、また10月の下半期に向けて社内制度を整えるために人事採用が活発になります。
そのため、求人数自体は2~3月と8~9月に増える傾向にあります。
ただし、全体の求人数が多いからといって自分の希望条件を満たす企業が必ず見つかるとは限りません。

このため、転職にあたって時期を過度に意識する必要はないといえます。
特に希望する転職先が明確にある場合は、求人がオープンになるタイミングを見逃さないよう常に求人サイトをチェックすることが重要です。

ボーナスで損をしない転職のベストタイミングは?

ボーナスで損をしない転職のベストタイミングは?

ボーナスで損をしないためにも、退職の意思を示すタイミングに注意しましょう。
査定期間中に退職の意思を示した場合、それが評価に影響してボーナスが減額される可能性も否定できません。
自社の査定期間を確認し、期間終了後に退職の意思を示すのがベストです。
支給規定については、就業規則あるいは給与規定、賞与規定などに記載されています。

ボーナス受け取り直後に退職する「もらい逃げ」も避けたいところです。
人間関係の不要なトラブルを防ぐため、後任への仕事の引き継ぎ期間として約1ヵ月間は在籍する前提で退職の申し出をしましょう。

自分に合った転職タイミングを見極めることが大切

転職に適したタイミングは人によってさまざまです。
年齢ごとに求められるスキルや経験を理解したうえで、自分の強みを活かせる企業を見つけ出す必要があります。
徹底的な自己分析とキャリアプランの明確化が、転職を成功させる鍵となるでしょう。

また、ボーナスをきちんと受け取れるよう退職を申し出る時期にも注意します。
ただし「いつ転職するか」ばかり考えて転職先の条件を妥協してしまわないよう、「なぜ転職をするのか」も念頭に置いて、慎重に行動してみてください。

執筆者について

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