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人間関係が理由で転職する際は面接でどう答える?例文も紹介

転職活動時の面接では、前職を辞めた理由を聞かれる可能性があります。
キャリアアップのためなどの前向きな理由であれば答えやすいものの、職場の人間関係が原因の場合、どのように回答すべきか迷うかもしれません。
採用担当者から「この応募者と一緒に働きたい」と思ってもらうには、ネガティブな退職理由を話すのではなく、印象を良くするための工夫が必要となるでしょう。

この記事では、人間関係が理由で転職する際の退職理由の答え方を解説します。
ケース別の例文も紹介しているため、退職を検討中の方や転職活動中の方は参考にしてみてください。

人間関係が理由で転職する際の退職理由の答え方

人間関係が理由で転職する際の退職理由の答え方

人間関係が原因で転職する場合、退職理由の答え方では以下の4点を意識しましょう。

  • 前向きな表現にする
  • 志望動機に関連づける
  • 問題解決しようと努力したことを説明する
  • 人間関係が退職の理由だと言わない

順に詳しく解説します。

前向きな表現にする

退職理由を答える際には、たとえネガティブな原因であっても、できる限り前向きな表現にしましょう。
企業の採用担当者は退職理由を通して、採用後に長く働いてくれるかどうかを確認しています。
前職の人間関係で嫌な思い出があったとしても、その理由をそのまま伝えてしまうと「人間トラブルが起きたらすぐに辞めてしまうのでは」と誤解されかねません。

よって、退職理由はポジティブで意欲的な内容になるよう心がけてください。
例えば前職で意思の疎通の難しさを感じていたなら、「周囲と連携しながらチームワークを活かして働きたい」のように言い換えてみましょう。

志望動機に関連づける

人間関係が原因で転職する際、退職理由を志望動機に関連づけるのも一つの方法です。
明確なキャリアビジョンがあり、それを実現するために前職を辞めたと説明することで、説得力が増すでしょう。

将来的にどのような働き方がしたいかを具体的に伝えられれば、企業の採用担当者に入社後の活躍をイメージしてもらうことが可能です。
「チームのリーダーとなり、メンバーの個性を活かしながら結果を出したい」など、実現させたい目標を掲げることで仕事への意欲も示せます。

問題解決しようと努力したことを説明する

人間関係を理由に退職した場合、状況を改善するために努力した旨を述べることで、問題解決力があることを採用担当者にアピールできる可能性があります。
転職先でも、人間関係に関わらずトラブルに突き当たることがあるかもしれません。
その際、問題解決のため努力できる人材であることを主張しましょう。

あわせて、入社後に実現したいことも説明できるとベストです。
「前職では内容の薄い会議や書類作成が多く、改善を求めても取り合ってもらえなかった。業務効率化のため、有意義な意見は柔軟に取り入れてもらえる環境で働きたい」といった答え方が良いでしょう。

人間関係が退職の理由だと言わない

人間関係が退職の理由だと無理に伝える必要はありません。
なぜなら、コミュニケーション能力が高くない、扱いづらい人材と判断され、採用を避けられてしまう可能性があるためです。

前向きな意味合いや志望動機と関連する退職理由へ言い換えることが難しい場合には、「組織と考え方が合わなかった」という表現に変えて伝えるようにしましょう。
特定の個人を否定したり感情的になったりせず、自分なりの考え方があり、その考え方と前職は合わなかったと客観的に伝えることが大切です。

人間関係が理由で転職する際の例文

人間関係が理由で転職する際の例文

ここからは、以下3つの人間関係トラブルで転職するケースを想定し、退職理由の例文を紹介します。

  • 上司からのパワハラ
  • 同僚からのいじめ
  • 社風が合わない

前職での状況に近いものを参考に、自分の言葉で退職理由を作成してみてください。

上司からのパワハラの場合

上司からパワハラを受けていた場合の退職理由の例文は、以下のとおりです。

私が転職を決意したのは、自分の裁量で仕事をして己の力を試したいと考えたためです。
前職では、年齢やキャリアに関わらず、上司の指示が絶対でした。
新卒で働きだしてから3年経ち、業務を円滑に進めるための改善案やアイデアを上司へ提案しましたが受け入れられず、やるせなさを感じました。

今後は、よりお客様に満足いただけるサービスを提供するため、年次問わず柔軟に意見が採用される環境で、自分の力を発揮したいと考えております。
この目標を前職の環境で達成することは難しいと判断したため、転職を決意した次第です。

同僚からのいじめの場合

同僚から無視などのいじめを受けていた場合、転職時の面接では以下のように退職理由を述べてみましょう。

前職は、ソロプレイで業務を進める社風であったため、集中しやすく自主性を高められる一方で、社員同士のつながりが希薄な環境でした。
これにより、チームの連携が必須となる大きなプロジェクトが発生した際、メンバーへコミュニケーションを求めてもそれが難しいと感じる場面もありました。

大きな仕事を成功へ導くには、ソロプレイだけでは限界があり、チームワークが欠かせないと私は考えております。
今後は、スキルアップを重ねてチームをまとめあげられるリーダーとなり、チームで仕事がしたいと感じ、転職を決意しました。

社風が合わない場合

従来のしきたりに固執している時代遅れな会社や、無駄に気を遣うような社風に疲れて転職する場合、以下のような退職理由の例文が考えられます。

私は、個々の意見が尊重され、新しい提案がしやすい環境で働きたいと考えたため、退職を決意しました。
前職における業務の進め方は、従来の考え方を重んじることが第一優先でした。

私は、現状の問題点を分析して、新しいアイデアを考えることが得意です。
そこで業務効率化のため、いくつかの施策を提案したものの取り合ってもらえませんでした。

自分のこの特技を活かすには、社員の意見が尊重され、組織全体で柔軟に動くことに前向きな企業で働くことが最善だと考え、転職に至りました。

人間関係が理由で転職する際の答え方を参考にして転職活動に活かそう

人間関係のトラブルをきっかけに転職をする場合、退職理由の答え方にはいくつかの注意点があります。
前向きな表現を意識しつつ、志望動機に関連づけたり問題解決能力をアピールしたりすると、採用担当者に良い印象を与えやすくなるでしょう。

退職理由として話しにくい内容であれば、人間関係が原因だと直接的に言わないという手もあります。
本記事で紹介した例文も参考に、自分の言葉で退職理由を伝え、志望企業からの採用をめざしてみてください。

執筆者について

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