「履歴書の自己PRに書くことがない」
「何を書けば良いのかわからない」
就職活動や転職活動で履歴書などに記載する自己PRについて、上記のような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、自己PRが書けないときの原因を解説したうえで、うまく書けるようになるための対策を紹介していきます。
目次
自己PRに書くことがない原因
自己PRに書くことがなかったり、何を書けば良いかわからなかったりしても、心配はいりません。
考え方や視点を少し変えて見るだけで書けるようになることもあります。
ここでは、自己PRに書くことがない場合の対策を、原因別に見ていきましょう。
特別なエピソードがない
「海外留学をした」「大会で好成績を残した」など、同じ経験をした人が少ないであろう特別なエピソードがないために、自己PRが書けないという人もいるでしょう。
しかし、自己PRで採用担当者が重視しているのは、エピソードの珍しさではありません。
重要なのは、その経験のなかから何を学んだのか、学んだことを活かして入社後どのように活躍できるのかといった部分です。
価値のある学びがあったのであれば、エピソード自体はありきたりなものでも問題ないのです。
自信がない
自分の強みがわからない、あるいは自分の強みに自信を持てないために、自己PRを書けないケースです。
このケースでは、自己分析の精度を高めることで、自己PRを書けるようになることが多いでしょう。
自分のこれまでの経験を思いつく限り書き出し、振り返ってみることで、それまで気付かなかった強みを見つけることもあります。
また、自身をよく知る知人や仲間、家族などに話を聞き、客観的な視点から強みや長所を見つけてもらう方法もおすすめです。
自己PRの作成を難しく考えすぎている
評価を意識しすぎて、自己PRの作成を難しく考えすぎているケースです。
始めから完璧な自己PRを書こうとしてしまうと、何を書いても不出来に感じてしまい、なかなか完成に近づかないでしょう。
こういったケースでは、内容よりも一度書き上げることを意識して取り組むことがおすすめです。
そして書き上げたものを、転職エージェントやキャリアセンターの担当者、あるいは知人に確認してもらい、フィードバックをもらってブラッシュアップしていくと良いでしょう。
自己PRになる経験・強みが特に何もないときの対策
ここでは、自己PRに書くことがないときに、試してみたい3つの対策を紹介します。
自分分析をする
自己分析を深めれば、自分の強みや長所、スキル、成果などを整理でき、自己PRが書きやすくなります。
過去の経験を、成功・失敗ともにすべて書き出し、自己PRに使えそうなものや、応募する企業が求めている人物像に近そうなものを見つけましょう。
また、自分の強みを診断してくれるアプリやツールの利用もおすすめです。
周囲に自分の長所を聞く
自己PRになる経験や強みが見つからないときは、家族や友人などに自分の長所や良いところを聞くのも一つの方法です。
自分の強みや長所は、自分だけで考えているとなかなか気付けないこともあります。
客観的な視点からフィードバックしてもらえれば、新たな発見があるかもしれません。
周囲の意見を聞く際には、建設的な意見を得られるようにしましょう。
肯定的な面だけでなく、改善の余地がある面も聞くことで、バランスの取れた自己PRを作成できます。
企業が求める人物像から逆算して考える
企業が求める人物像から逆算して自己PRを考えると、視野が広がり、思わぬ題材が見つかることもあります。
企業が求める人物像は、求人情報や企業の公式サイト、仕事内容などから把握すると良いでしょう。
人物像を理解し、自分の経験やスキルを照らし合わせたうえで、どのような価値を提供できるのかを考えてみてください。
例えば、求められる人物像が「コミュニケーション能力の高い人」の場合、過去にチームで取り組んだプロジェクトのような経験があれば、それを自己PRに取り入れられます。
自己PRがない人のための具体例
以下は、自身に特別なエピソードがなく、自己PRを書けないと考えていた人が、上記の対策を踏まえて自己PRを書く際の例文です。
大学生活のなかで私は時間に余裕を持ち、計画して行動することを心がけています。
通学に1時間半かかる環境だったので、勉強時間を確保するために計画性が必要です。
週末には次週の予定をリストアップし、手帳に時間配分を書き込み、毎朝確認することで効率的に時間を活用しました。
通学時間も有効活用し、本を読むなどの学習を心がけました。
その結果、提出物や試験勉強に遅れることなく、卒業に向けてスムーズに進めることができました。
この経験から、計画的な行動が重要であることを学び、新しい環境でも自己管理能力を発揮して積極的に挑戦したいと考えています。
エピソードを通して得た成果としては、大学を卒業したことであり、それ自体は決して珍しいものではありません。
しかし、大学卒業のために取り組んだ工夫やその過程を掘り下げることで、計画性や継続性をアピールできています。
自己PRのエピソードがなくても自分の価値を見出してみよう
自己PRのエピソードがない場合は、自己分析をしたり、第三者の客観的な視点にヒントを求めたりすると効果的です。
華やかな経験や珍しいエピソードがなくても、日常の小さな成功や努力に目を向けることで、魅力的な自己PRができます。