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志望動機に社風・職場の雰囲気を入れるメリットは?作り方や例文も紹介

社風とは「企業が持つ文化や価値観、雰囲気のこと」であり、さまざまな要因が合わさって形成されているものです。
志望動機に社風を入れると、志望先企業でなければならない理由をアピールでき、他の求職者と差別化につながります。
一方で具体性がないと、ありきたりな理由となり採用担当者に響く志望動機になりません。

本記事では、転職・就活時の面接や履歴書の志望動機に社風を入れたい方に向けて、志望動機に社風を入れるメリット・デメリットや、入れる際のポイントと注意点を解説します。
社風別の例文も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

志望動機に社風を入れるメリット・デメリット

志望動機に社風を入れるメリット・デメリット

志望動機に社風を入れる際は、メリット・デメリットを理解していないと採用担当者に好印象を与えられない可能性があります。
印象の良い志望動機にするために、社風を入れるメリット・デメリットを解説します。

メリット|他社と差別化ができる

社風を志望動機に入れるメリットは、他社と差別化を図れることです。
志望動機に、企業の理念や職場の雰囲気などの社風を入れると、志望先企業でなければならない理由になります。

例えば、不動産仲介会社の営業職に応募して、志望動機に「顧客の要望に応じた、後悔しない不動産売買を成功させたい」といった内容を伝えたいとします。

ここで志望動機に「利益よりも顧客との関係性を第一にして、長期的に関係を築く姿勢に共感したため〜」などといった表現を加えると、志望先企業でなければならない理由となり、同業他社ではなく志望先を選んだ理由を強調することで熱意を伝えられるでしょう。

デメリット|使い古された手法である

志望動機に社風を入れる際は、具体性がないと採用担当者からの評価を下げる可能性があります。
具体性による差別化がされていないと、他の求職者と内容が重複してしまいやすいためです。

採用担当者は何十人もの求職者の志望動機を見聞きしているため、具体的かつ独自性のあるものでなければ「またか」と思われてしまいます。

「理念に共感した」などの具体性のない表現は避け、具体的かつ独自性のあるエピソードを含めましょう。

志望動機に社風を入れる際のポイント

ここからは、次の志望動機に社風を入れる際のポイントを解説します。

  • 具体的に社風のどこに共感したのかを明確にする
  • 社風を通して自己アピールをする
  • 他社と差別化する
  • 社風と事業内容を関連付ける
  • PREP法を活用する

具体的に社風のどこに共感したのかを明確にする

「社風に共感しました」では具体性がなく、採用担当者に響きません。
社風をどのように解釈したのか、どこに共感したのかを具体的に述べましょう。

志望する企業の社風に共感ができない場合は、自己分析の実施をおすすめします。
自分のこれまでの経験や今後どのように働きたいかなどを見つめ直すことで、企業の社風に共感できる部分が見つかる場合もあるからです。

面接の前に企業訪問やOB・OG訪問などを積極的に行うこともおすすめです。
企業訪問などは、実際に応募先企業に籍を置く先輩社員と話す機会であり、質問もできます。
事前に質問内容を考えておき、共感した部分などを志望動機にすると、具体性が出て採用担当者に熱意が伝わるでしょう。

社風を通して自己アピールをする

企業が知りたいのは、求職者の個性や入職後に活躍する姿などです。
「風通しの良い職場で、若手も発言しやすそうな点に惹かれた」「アットホームな感じが良い」など漠然とした社風への共感のみを述べても、採用担当者には響きません。

共感したことを含めながら「自分がどのように活躍できるか」を述べる必要があります。
「若手の意見を大切にする貴社であれば、自分の積極性を発揮できる」など、共感した社風を通じて、自分の価値観や強みをアピールしましょう。

他社と差別化する

採用担当者が特に知りたいことは「なぜ自社を選んだのか」です。
同業も含め数ある企業のなかで、なぜ自社に応募したのかを強調することで、採用担当者に強い印象を残せます。

ただし、社風だけを軸にすると、同じような社風を持つ企業で良いのではないかと思われてしまいます。
事業内容や勤務地、業種などさまざまなことを含めて、自身が感じた応募先企業の魅力と、この企業でなければならない理由を明確にして、他社との差別化を図りましょう。

社風と事業内容を関連付ける

社風と事業内容を関連付けて志望動機を考えると、より具体性が増して採用担当者の印象に残りやすいです。
社風は、その企業の事業内容と何らかの関係性があるものです。

例えば、企業が「クリーンで環境に優しい商品作りをめざしている」「若手が活発に活躍できる職場づくりをめざしている」などを掲げているとします。

この社風を念頭に置いて、具体的にどのような商品開発をしているのか、職場環境を改善するためにどのような取り組みを行っているのかを調べると、社風と事業内容の関係性が明らかになります。

明らかになった社風と事業内容を関連付けた志望動機を作れば、企業を深く理解していると判断され、採用担当者に強い印象を残せるでしょう。

PREP法を活用する

面接や履歴書で志望動機などを伝える際は、PREP法の活用をおすすめします。
PREP法は、相手に簡潔かつ明確にアピールポイントを伝えられる文章構成の型です。

PREP法は志望動機に次のように活用します。

  • 結論(POINT):なぜこの会社を選んだのか、この会社で何がしたいのか
  • 理由(REASON):志望するに至った経緯を簡単に説明する
  • 具体例(EXAMPLE):具体的にどのようなところに魅力を感じたのかを述べる
  • 結論(POINT):再度結論を伝えて、会社に入ったらどのように活躍できるかを述べる

PREP法を用いることで、論理的思考力があることも示せます。
あらゆるビジネスシーンで活用できるため、習得しておいて損はないでしょう。

【社風別】社風を志望動機に含めた例文

【社風別】社風を志望動機に含めた例文

ここからは、社風別で志望動機の例文を紹介します。
例に挙げる社風は以下のとおりです。

  • 前進し続ける姿勢がある
  • 顧客を第一に考えている
  • 若手が活躍している
  • 風通しが良い
  • 職場の雰囲気が良い

前進し続ける姿勢がある

【例文】

私は貴社の前進し続ける社風に共感し、志望いたしました。

経営理念である「最先端を創造し続ける」という言葉のとおり、貴社の製品は最先端であり、常に日本を牽引しておられます。
インターンシップでも、貴社の製品に対する探究心や品質管理に感銘を受けました。

大学で学んだ工学知識を活かして、日本を牽引する貴社で活躍し、その前進をあと押ししたいと考えております。

顧客を第一に考えている

【例文】

私は、貴社の顧客第一の社風に魅力を感じて志望いたしました。

貴社の説明会に参加した際も「お客様の要望を十分に傾聴して、後悔しない不動産の売買を成立させることを大切にしている」と、熱く語っておられたことに感銘を覚えました。
私も上京した際に、親切な営業担当者様に良い物件を紹介していただいた経験があります。

こうした経験もあり、貴社のような顧客を第一に考えた企業で勤めたいと思い、志望いたしました。

若手が活躍している

【例文】

私はOB・OG訪問を通じて若手が活躍している貴社の社風に魅力を感じ、志望いたしました。

若手にも一定の裁量権を与え、全社員が分け隔てなく協力し合う貴社であれば、私の積極性を活かすことができると感じております。
もちろん、仕事を与えられる重圧も感じますが、早期に社会人として成長していきたいと考えているため、1日も早く貴社に入社して活躍したいと考えております。

風通しが良い

【例文】

私は、貴社の風通しが良い環境に魅力を感じて志望いたしました。
インターンシップに参加した際、社員の方が上下の立場関係なくディスカッションしている姿を拝見しました。

私は大学時代の社会学研究部で、年齢関係なくさまざまなアイデアを出して研究を進めることに大きなやりがいを感じた経験があります。
こうした経験もあり、風通しが良くディスカッションできる環境で自分の意見を出し、貴社の発展に貢献したいと思っております。

職場の雰囲気が良い

【例文】

私は貴社の社員同士の助け合いを重視する社風に魅力を感じ、志望いたしました。

インターンシップに参加した際も、忙しいなかでも職場の雰囲気が良く、私にも丁寧なアドバイスをしていただけたことに感激しました。
どのような状況でも互いにフォローし合いながら働ける貴社であれば、多くの学びを得られると考えております。

貴社のような職場の雰囲気が良い企業で、企業の発展とともに自身も成長したいと考えています。

志望動機に社風を入れる際の注意点

ここでは、次の志望動機に社風を入れる際の注意点を解説します。

  • 社風だけをアピールしない
  • 抽象的な表現は避ける
  • ネガティブな人間関係の話はしない

社風だけをアピールしない

社風だけをアピールしたのでは、意欲に欠ける印象を持たれます。
社風を志望動機にする際は、社風以外の内容も含めましょう。

企業の事業内容やサービス・商品、過去の実績、福利厚生、社会的取り組みなど、魅力を感じている点を組み込み、自身の強みや具体的なエピソードと絡めて、他にはない独自の志望動機にしましょう。

抽象的な表現は避ける

「貴社の理念に共感した」「働きやすい職場だと思った」などの抽象的な表現では、具体性がなく採用担当者に響きません。

企業の理念や職場環境などのどこに共感したのか、自分の強みや価値観とどうマッチしたのかなどを具体的に表現することが大切です。
そのためにも、自己分析と企業研究を欠かさないようにしましょう。

ネガティブな人間関係の話はしない

「殺伐とした雰囲気が苦手なので、貴社のようなアットホームで働きやすい職場に勤めたいと思いました」など、ネガティブな表現を含めるのは控えましょう。

ネガティブな人間関係の話は「苦手を理由にされても困る」「入社したら人間関係のストレスに耐えられないのでは?」などと思われる可能性があります。

人間関係にまつわる志望動機は、ネガティブにとらえられてしまう可能性もあるため、慎重に言葉を選びましょう。

志望動機に社風を入れるときは具体的なエピソードを入れよう

志望動機に社風を入れる際は、具体的かつ独自性のあるエピソードを含めることが大切です。
具体的かつ独自性のない内容では、ありきたりな志望動機になってしまい採用担当者に好印象を与えられないためです。

企業研究や自己分析を行えば、社風を含めた具体的かつ独自性のある志望動機にするヒントが見つけられます。
社風を含めた深い企業理解を強調できる志望動機を作り、他の求職者との差別化を図りましょう。

執筆者について

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