仕事をしていると、「連休が欲しい」「旅行に出かけたい」など、さまざまな理由で有給休暇を取得したいと思うときがあります。
有給休暇の取得は労働者に認められている権利ですが、申請書を提出しなければならない会社もあるため、有給休暇の取得理由の記載に悩んだ経験もあるのではないでしょうか。
基本的に、有給休暇の取得理由は「私用のため」で問題ありません。
詳しい理由を記載しなければならない場合は、以下のリンク先で有給休暇の取得理由について詳しく記載しているのでご参照ください。
目次
【理由別】有給休暇の例文を紹介
体調不良や家庭の事情などで、有給休暇を取得する場合があります。
そういった場合に、どのように申請書に記載すると良いのかをご紹介します。
典型的な有給休暇の取得例をピックアップし、申請理由の書き方を示すので、有給休暇を申請する際の参考にしてください。
体調不良
- インフルエンザによる体調不良のため
- 新型コロナウイルスに感染したため
- ノロウイルスにより医師から自宅待機の指示が出たため
このように、病気の場合は病名を記載すると良いでしょう。
通院
- 通院のため
- 整形外科に通院するため
- 歯科通院のため
- 私用のため(検査・通院)
- 手術入院のため
- 健康診断を受けるため
通院の場合は、詳細な通院理由を明記する必要はありません。
しかし、定期的な通院が必要な場合は、あらかじめ上司に詳しい通院理由を含めて話をしておくと良いでしょう。
検査入院や手術など短期の入院予定がある場合は、「◯月◯日〜◯月◯日まで有給使用」と具体的な日付を記載すると復職日もわかり、より丁寧さが伝わります。
行政申請
- 行政申請のため
- 市役所に行くため
- 銀行に行くため
- 私用のため(行政申請)
市役所や銀行は平日しか開いていないことが多く、時間帯も夕方までなので、仕事終わりでは開庁時間に間に合いません。
「ローンの申請のため」や「住民票を貰うため」などと詳しい理由を記載する必要はないでしょう。
自己啓発
- ◯◯セミナーに参加するため
- ◯◯の資格試験のため
- TOEICを受験するため
会社で参加するセミナーや試験ではなく、自分のスキルアップのために有給休暇を取得するときは、このように記します。
具体的なセミナー名や試験名などを入れておくと、なお良いでしょう。
家庭の事情(育児・介護)
- 子どもの運動会があるため
- 子どもの授業参観があるため
- 父親が入院しており、看病のため
- 両親が遠方から来ているため
- 子どもが体調不良のため
育児や介護など家庭の事情がある場合は、具体的な理由を記載すると良いでしょう。
介護などで長期的に出勤が難しい場合は、介護休暇が取得できることがあるため、上司に相談するようおすすめします。
冠婚葬祭
- 法事のため
- 四十九日の法要のため
- 親戚の葬儀のため
- 友人の通夜に参列するため
- 結婚式に参列するため
葬儀や通夜の場合は、急遽有給休暇を取得することになるため、具体的にどういった関係の人なのかを記載する必要があります。
また、有給休暇の取得ではなく忌引などの特別休暇扱いになることがあるため、就業規則を確認したうえで上司に相談しましょう。
修理工事・点検
- マンションの設備点検のため
- 水道の修理のため
修理工事や点検の場合は、単に「点検のため」ではなく「◯◯の点検のため」と具体的な理由を記載すると良いでしょう。
マンションの点検は、平日に行われることが多く、各部屋をまわるため時間の予測ができない場合があります。
そのため1日休む必要があるとすれば、有給休暇申請の理由としては十分でしょう。
水道、電気、ガスなどの故障は急に発生し、生活に支障が出るため、急な有給休暇の申請でも会社側は「仕方ない」となります。
旅行
- 私用のため
- リフレッシュのため
- 家族旅行のため
短い旅行の場合は「私用のため」でも問題ありませんが、長期旅行に出かける場合や海外に行く場合は「旅行のため」として、旅行に行くことをはっきりさせましょう。
緊急の連絡があった場合、海外にいると連絡がつかないこともあるため、海外旅行に行く旨を上司に伝えておくとスムーズです。
地域の活動
- PTA活動のため
- マンションの管理組合活動のため
- 自治会のため
- 地域活動に参加するため
地域活動の当番がまわって来ることがありますが、その場合は、具体的な理由を記載して有給休暇を申請しましょう。
マンションの組合活動などは、きちんと参加しなければ近隣の住民との関係が作れないため、上司の理解も得られやすいでしょう。
有給休暇の理由の書き方を理解して正しく申請しよう
有給休暇の取得は労働者の権利なので、取得自体に問題はありません。
それでも、上司に有給休暇を取得する旨を報告したり、申請書を記載したりするなかで有給休暇の取得理由を問われることがあります。
また、会話の流れで取得理由を聞かれることもあるため、そういった場合にしっかりと答えられる無難な理由を選択することが大切です。
きちんと有給休暇の申請ができれば、会社での人間関係も円満なものとなるでしょう。