「パソコンで履歴書を書きたいが、どのように作れば良いのかがわからない」
就職活動に必要な履歴書を作る際、このような悩みを持つ方もいるでしょう。
作り方さえわかれば、パソコンでの履歴書作成は手書きよりも簡単です。
本記事では、パソコンで履歴書を書く際のポイントを紹介していきます。
パソコンと手書き、それぞれのメリット・デメリットも併せて見ていきましょう。
目次
パソコンで履歴書を作成する書き方のポイント
パソコンで履歴書を作成する場合、どのような点に注意すべきなのでしょうか。
書き方のポイントを紹介します。
フォーマットをダウンロードする
パソコンで履歴書を作る際は、まずはインターネット上からフォーマットを入手しましょう。
「履歴書 フォーマット」などのキーワードで検索すると、無料でダウンロード可能なWordやExcelのフォーマットを見つけることができます。
フォーマットを利用することで、内容や形式に漏れがない履歴書を作成することが可能です。
フォントは明朝体かゴシック体など一般的なものを
履歴書を作成するときのフォントは、読みやすく無難なものを選ぶようにしましょう。
ポップで可愛らしいフォントなどは、履歴書に使用するには適しません。
具体的には、MS 明朝・MS ゴシック・MS P明朝・MS Pゴシック・游ゴシック・游明朝などを選び、フォントサイズは10.5pt~11ptとしましょう。
基本的には、フォント・フォントサイズともに、ダウンロードしたフォーマットのまま変更せず使用すれば問題ありません。
履歴書への学歴に関する書き方は以下の記事をご参照ください。
カスタマイズや装飾はしない
履歴書は正式なビジネス書類ですから、カスタマイズの必要はありません。
フォントだけでなく、全体を通してフォーマットのまま使用します。
強く主張したい部分を太字にしたり、下線を引いたりするのもNGです。
個性や意欲、パソコンスキルをアピールしようと、華美な装飾やカスタマイズをしたくなるかもしれませんが、マナーがわかっていないと認識され逆効果です。
専用の用紙を使う
履歴書の印刷には、上質紙や履歴書専用紙を使いましょう。
一般的なコピー用紙を使うと、採用担当者に安っぽさが伝わってしまいます。
専用の用紙は家電量販店や、インターネットショッピングで購入できます。
インターネットショッピングの場合は到着まで日数がかかる場合もあるので、提出期限に間に合うよう、事前に用意しておくと良いでしょう。
証明写真は直接貼る
証明写真は、履歴書をプリントアウトしたあと、現物を直接のりで貼り付けます。
データ上で証明写真の貼り付けを行ってはいけません。
なお、郵送や手渡しの場合は証明写真を直接貼りますが、メールなどデータで送る場合は、写真データの貼り付けで問題ありません。
送付方法を確認したうえで、準備を進めましょう。
【パソコン・手書き】履歴書を書く際のメリット・デメリット
履歴書のパソコン作成と手書き作成では、それぞれにメリット・デメリットがあります。
どのような点に違いがあるのか見ていきましょう。
パソコン
まずは履歴書をパソコンで作成する際のメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット:効率的で読みやすい
パソコンで作成すれば、間違えたらすぐに修正でき効率的です。
手書きの場合、一つでも間違えてしまうと最初からやり直さなければいけません。
しかし、パソコンであればデータ上で修正するだけのため、間違えても簡単に直せます。
くわえて、データを保存できる点も魅力です。
一度作成してしまえば、氏名や住所といった基本データは、他の企業に応募する際にもそのまま流用できます。
転職活動では複数の企業に履歴書を送るため、基本データを流用すれば時間短縮になり、その分志望動機などを熟考する時間にあてられるでしょう。
また、字のうまい・下手が関係ない点もメリットです。
自分の文字に苦手意識がある人でも安心して作成でき、読みやすい履歴書を仕上げることができます。
デメリット:熱意が伝わりにくく、ミスにも注意
修正すれば他の企業にも使えることがパソコン作成のメリットですが、修正が不十分な状態で提出することのないよう気をつけましょう。
データを液晶画面で確認するだけでは、誤字脱字に気付きにくい傾向にあります。
一度印刷して読み直すことで、ケアレスミスをなくしていきましょう。
さらに、熱意や人柄を伝えにくい点も難点です。
パソコンで作成した履歴書に対して、無機質な印象を覚える担当者がいることも留意しておきましょう。
手書き
次に、履歴書を手書きで作成した場合のメリットとデメリットを紹介します。
それぞれの内容を確認しましょう。
メリット:人柄や意欲をアピールできる
手書きの履歴書は、パソコンと比べて手間がかかるものです。
しかしそのぶん、「自社への応募にそれだけの手間をかけてくれた」と、熱意を汲み取ってくれる採用担当者もいます。
また、手書きの文字から、個性や人間性を推し量られることも少なくありません。
例えば、きれいな字で丁寧に書いてあれば、真面目さや細やかさを印象付けられるでしょう。
デメリット:手間がかかり、字が汚いとマイナスに
手書きの履歴書は、簡単に修正できるパソコン作成とは異なり、書き間違えた際には一から書き直さなければなりません。
転職活動は履歴書の用意だけでなく、面接準備や企業分析など、多くのことをこなすことがあるため、履歴書の作成に時間を取られるのは大きなマイナスです。
また、字が汚い場合や、書き方が雑な場合は、かえって印象が悪くなってしまうため、きれいな字を書く自信がない人は、パソコンで作成したほうが無難でしょう。
履歴書はパソコンか手書きどちらを選べば良い?
履歴書を作成する際には、自分の目的や状況、応募する企業にあわせて、パソコンか手書きかを選びましょう。
ここでは、どちらで作成すべきか考える際のポイントを2点解説します。
目的・状況にあわせて決める
自分のアピールしたい事柄に併せて、パソコンか手書きかを選びましょう。
例えば、パソコンスキルをアピールしたいのであれば、パソコンでの作成が有効です。
丁寧な性格と意欲をアピールしたい場合、手書きできれいに書くと良いでしょう。
くわえて、状況に応じた判断も重要です。
忙しく時間がない場合、手間のかからないパソコン作成にすることで、時短になります。
転職活動のペースと自分のアピールしたいポイントを考えながら、目的・状況にあわせた手法を選びましょう。
企業・職種で決める
応募する企業の業種や職種に応じて、適した方法をとることも大切です。
IT系や外資系企業などのパソコンスキルが求められる場合は、パソコンで作成し、難なく操作できることをアピールしましょう。
手書きでの業務がある企業は、履歴書も手書きで作成することで、字のきれいさや丁寧さをアピールすることがおすすめです。
また、老舗企業など保守的な企業は手書きが好まれる傾向にあります。
企業分析をし、適した方法を選ぶことが大切です。
パソコンでの履歴書作成は効率的だがデメリットも踏まえよう
パソコンでの履歴書作成は、修正がすぐにでき、基本データなどはそのまま他社に流用できるため、忙しくなりがちな転職活動の効率を上げられます。
しかし、企業によっては、パソコン作成の履歴書に無機質な印象を抱くこともあるので、希望する業界や企業の分析を事前にしっかりと行い、適した方法を選ぶようにしましょう。