インターンシップの選考では自己PRが設けられていることがほとんどですが、書き方がわからずに困っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、インターンシップ向け自己PRの書き方を例文付きでご紹介します。
書き方がわからず手が止まってしまった人は、ぜひ参考にしてください。
目次
インターンシップで自己PRを求められる理由
インターンシップの自己PRは、学生と企業の相性を確認するために設けられています。
インターンシップは採用活動の一環として行われるものです。
そのため、企業側はできるだけ、自社への志望度が高く、入社した場合に活躍する可能性の高い学生に参加してほしいと考えています。
自己PRを通して見られるポイントは、インターンへの熱意や、企業の求める人材像にどの程度合致しているかです。
インターンシップ向け自己PRの書き方
インターンシップ向けに自己PRを書くときは、構成と内容を意識し、伝わりやすい文章にしましょう。
構成
自己PRのように文章を書くときは「結論→根拠→結論」が基本です。
最初に結論を出すように書きましょう。
先に結論を出して、すぐ後ろに根拠を持ってくることで、わかりやすくまとまった文章になります。
インターンシップの自己PRなら「自分の強み→根拠(エピソード)→強みを活かした目標」の構成で簡潔にまとめるのがおすすめです。
最後に、強みを活かしてインターンシップで何をしたいのかなどを書くと説得力が増します。
内容
インターンシップ向け自己PRでの内容は、相手にわかりやすいように書きましょう。
スキルや経験から、何を学んでどう活かせるかまで、論理的に、誰が見てもわかる言葉で説明します。
抽象的な内容にならないように、具体的なエピソードを交えるとさらに良くなるでしょう。
インターンシップ向け自己PR【例文】
インターンシップシップ向け自己PRで、「コミュニケーション能力」「長所」「アルバイト経験」をアピールした場合の3種類の例文を紹介するので、書き方の参考にしてください。
コミュニケーション能力をアピール
私は対話を通して相手のニーズを把握する能力に自信があります。
私は大学のゼミで地域復興について研究しており、ゼミでの活動の一環で、ある地域の復興に関するプレゼンを行ったことがあります。
私はプレゼンに向け、インターネットを中心にその地域についての情報を集め、地域の課題に関して仮説を立てました。
その後、実際に地域の方々に取材を行い、仮説を検証して彼らの潜在的ニーズを探りました。
この活動を通じて彼らが本当に求めていることを突き止め、課題を解決するためのアイデアをまとめたプレゼンを行った結果、優秀賞を獲得しています。
私はこの経験から、対話を繰り返して相手の潜在的ニーズを発掘することの大切さを学びました。
長所をアピール
私は自ら行動を起こして周囲を巻きこみ、モチベーションを高められる主体性に自信があります。
大学時代はサッカー部に所属し、ゴールキーパーをしていました。
キーパーは全体が見えるポジションなので、チームが負けて暗い雰囲気でも積極的に声を出し、周囲を巻き込んでチームを盛り上げました。
一人でも声を出すようにしていると、次第に仲間たちの声も大きくなり、チーム全体の意識も向上して、逆転勝利を収めたこともあります。
貴社のインターンシップでも、主体性を活かした積極的な行動を心がけたいです。
学生だけでなく社員の方々も巻き込んで積極的に行動することで、より多くの経験と学びにつなげたいと考えています。
アルバイト経験をアピール
私の強みは成長意欲が高いところです。
私は2年間事務職のアルバイトをしていました。
事務作業の仕事をメインにしていましたが、営業の方たちのこともサポートしたいと考え、自らお願いをして経理業務も一部任せていただけることになったのです。
経理の業務をお手伝いするうちに、本格的に経理を学びたいと考え、日商簿記検定を取得しました。
また、経理の業務内容を早く覚えるために、事務作業を効率化し、合間の時間を経理の業務に使っていました。
例えば、顧客や営業とのメールをすべてテンプレート化し、共有ファイルを活用して作成や送付の手間を省くことです。
結果として、経理業務を増やしても業務時間内に終わらせることができております。
貴社のインターンシップでも、成長意欲を活かして多くの経験と学びにつなげたいと考えております。
自己PRを書く際のポイント
自己PRを書く際は、次のポイントを意識しましょう。
- 適切な文字数
- 内容の見つけ方
- 本選考との差別化
適切な文字数
自己PRを書くときの適切な文字数は、指定の有無によって異なります。
文字数に指定がある場合は指定通りの文字数に収めて、指定がない場合は、自己PR欄の大きさに適した300文字程度で書くと良いでしょう。
文字数が多すぎても少なすぎても印象が良くないので、文字数ピッタリにならない場合は前後50文字までの差に収めてください。
また字数制限がある場合、8割以上は埋めるようにします。
例えば150文字指定なら120文字以上、200文字指定なら160文字以上の文字数が必要です。
内容の見つけ方
自己PRに書く内容が何もないと感じた場合は、次の4つを実践しましょう。
- 自己分析をする
- ありきたりなエピソードを書く
- 能動的に行動した体験を書く
- 「成長意欲」や「真面目な性格」などの長所を書く
インターンシップの自己PRでは、インターンシップに対する熱意や学生の人柄が重視される傾向にあるため、「熱意」「人柄」「主体性」などをアピールできる内容にしましょう。
他の学生との差別化を意識するあまり、書く内容がわからなくなった場合は、ありきたりな内容でも良いので、まずは書いてみるのがおすすめです。
自己PRは、学生がどのような人物なのかを知るための場なので、インパクトのある内容ではなく、ありきたりな話でも問題ありません。
本選考とインターンシップの違いを意識する
本選考とインターンシップでは、自己PRに求められる内容が異なります。
本選考の場合は、スキルや経験により重きを置く傾向です。
対してインターンシップの自己PRでは、インターンシップに参加したいという意欲の高さがより重視されます。
求められている内容の違いを理解したうえで、自己PRを書き進めてください。
インターンの自己PRは書き方を工夫して周りに差をつけよう
インターンシップの自己PRは、学生と企業の相性を確認するために設けられ、本選考よりも、志望度の高さがより重視されます。
書く際には、まず結論を書き、その根拠となる具体的なエピソードで肉付けしていきましょう。
また、自己PRを書く際のポイントは以下の3つです。
- 適切な文字数
- 内容の見つけ方
- 本選考とインターンシップの違いを意識する
インターンシップに参加すると、本選考でも有利になる可能性があります。
求められていることを把握し、書き方を意識して魅力的な自己PRに仕上げましょう。