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何もしてこなかったと悩む人が自己PRを作成する方法・コツを紹介

就職活動や転職活動をするなかで、自己PRを求められる機会は多くあります。
しかし「何もしてこなかったので自己PRとして話せる内容がない」「自分の強みが何も思い浮かばない」と悩んでしまう方は珍しくありません。

実際は、考え方や視点を変えることで自分らしい自己PRは作成可能です。
本記事では、何もしてこなかったと悩む方が自己PRを作成する方法・コツを解説します。

自己PRで「何もしてこなかった」と悩む理由

自己PRで「何もしてこなかった」と悩む理由

自己PRを考えるとき「何もしてこなかった」と悩んでしまう理由には、下記の3つが挙げられます。

  • 特別な経験しか話せないと思い込んでいる
  • 自分に自信がない
  • エピソードが見つからない

自分にあてはまるところがないかチェックしてみましょう。

特別な経験しか話せないと思い込んでいる

自己PRで話すエピソードは、特別な経験や優れた実績がなくても成り立ちます。
企業が自己PRを通して知りたいのは、応募者の実用的なスキルだけでなく、入社意欲や価値観などさまざまなことです。
一概に特別な経験だけが評価されるとは限りません。

「自分には特筆すべき経験がない」と思っていた方は、実績・成果にこだわらず、好きなものやがんばったことなどを思い返してみましょう。

自分に自信がない

自己PRに悩んでしまう方は、自分に自信がなくて長所やアピールポイントが思いつかないのかもしれません。
趣味や特技、熱中したものがあったとしても、「自己PRとして取り上げるほどではない」「自分より優れた人はいる」と考えてしまう方もいるでしょう。

しかし、誰もが認めるような長所がある人材でも、企業とのマッチ度が低ければ採用にはつながりにくいものです。
反対に、企業の求める人材像に近く社風や企業理念へ共感してくれる人材なら、企業はコストをかけてでも育成したいと考えます。

また、自信のなさは採用担当者に伝わるため、堂々と振る舞うことも大切です。

エピソードが見つからない

サークルやアルバイトの経験がない方は、話題が限られてしまってエピソードに困る場合もあります。
もちろん自己PRで話すエピソードは、サークルやアルバイトに限らず、学生生活や趣味、習い事に関することでも構いません。

ただし、わかりやすいエピソードがないからといって嘘を話すのは避けましょう。
採用担当者は多くの応募者を相手にしているため、受け答えのなかの小さな矛盾に気付き、嘘を見抜かれる可能性もあります。

何もしてこなかった人が自己PRを作成する方法

何もしてこなかった人が自己PRを作成する方法

何もしてこなかったと悩んでいる人でも、あらためて自己分析を行うほか、視点を変えることで自己PRにできる強みが見つかる場合があります。
もしくは、企業が求める人物像をふまえたうえで内容を逆算して考えるのも一案です。

自己PRの作成に困ったときに役立つポイント、コツを紹介します。

過去を振り返る

努力したことや熱中したこと、他人から褒められたことなど、過去の経験を徹底的に振り返りましょう。
自己PRが浮かばない場合、自分の分析が足りていない可能性もあります。
失敗・成功の結果は気にせず、思いつく限りすべて書き出してみてください。

過去の振り返りができたら、その経験から何を学んだか・何を感じたか・どのような工夫をしたかを整理します。
おのずと自分の価値観や個性が見えてくるでしょう。

失敗経験から得たことをアピールする

自身の失敗や挫折経験を取り上げるのも一つの方法です。
自己PRで話せるエピソードは、必ずしも成功体験である必要はありません。
挫折を乗り越えた方法や失敗を通じて学んだことなど、自分自身がどのように成長したのかを伝えましょう。

また、失敗をしても開き直ったり諦めたりせず、真摯に向き合う人間性のアピールにもつながります。

友人や家族に聞く

自己分析をしても話せるエピソードが思いつかない場合、他己分析もおすすめです。
友人や家族に自分の強みを聞いてみましょう。
第三者から意見をもらうことで、自覚していない一面を知れるかもしれません。

あるいは、アルバイト仲間や学校でかけてもらった言葉をヒントにすることもできます。
「お客さんに対して気が利くと言われた」「授業態度が真面目で褒められた」など、何気ない評価も思い返してみてください。
こうした客観的な評価をエピソード付きで話すと、自己PRに説得力が生まれます。

企業が求める人物像から探す

応募企業が求める人物像から、逆算して自己PRを作るという手段もあります。
例えば、患者さんとのコミュニケーションを大切にしている病院では、思いやりや気遣いをアピールできるようなエピソードが効果的です。

同じ職種でも、企業の雰囲気や業務内容で求められる人物像は違ってきます。
志望先のパンフレットや公式サイト、採用情報などをチェックして、どのような能力が要求される職場かを見極めたうえで自己PRの方向性を定めましょう。

今から何かに取り組む

これまで何もしてこなかった方は、今から何かに取り組んで、アピール材料を作ってみてはいかがでしょうか。
嘘のエピソードを考えても説得力や具体性に欠け、面接官から見抜かれる恐れがあります。

「仕事に関連付けられるものに今取り組んでいる」とアピールすれば、入社意欲を伝えることも可能です。
部活動やサークルを始めるのは難しくても、資格の勉強やボランティア活動など一人でできるものなら、すぐ行動に移せます。

高校生は学生生活を振り返る

高校生の方が自己PRを考えるときは、部活動や資格取得、学校生活の出来事などから強みを発揮できた経験を振り返ってみてください。
高校生や新卒の就職活動では、柔軟性・将来性を重視される傾向にあります。
そのため自己PRできるような実績がなくとも、入社意欲の高さと人柄をメインに伝えることで十分アピールは可能です。

人柄が現れているエピソードやその仕事に興味を持ったきっかけ、取り組んできたことを自己PRに盛り込んで、採用担当者に「この人材を育てたい」と思わせましょう。

企業が自己PRを求める理由

企業が自己PRを求める理由として、応募者の強みを知るためだけではなく、人柄や適性を判断する目的もあります。
ミスマッチによる早期離職を防ぐためにも、自社の雰囲気に合っているか、スキルを活かして活躍できそうかは採否を決める重要なポイントです。

また、自分を客観視できているか、論理的に話す能力があるかどうかも確認されます。
内容に一貫性がない、話の要点が伝わらないといった場合、入社意欲やコミュニケーションスキルの低さが疑われるためです。

さらに仕事に対する姿勢、困難にぶつかったときの向き合い方を知り、入社後の成長度を測る目的もあります。
いずれにせよ自己PRでは応募者の人柄が大きな判断基準になるため、何もしてこなかったからといって不採用になることはありません。

何もしてこなかった場合でもコツをつかめば自己PRは作成できる

自己PRを作成するにあたって、特別な経験がなくても悩む必要はありません。
何もしてこなかったと感じている方も、今一度過去を振り返ってみたり、第三者の意見を聞いたりしてみましょう。
あるいは今から何かに取り組んで、アピール材料を作るのも一つの手段です。

採用担当者は自己PRを通じて、応募者と自社とのマッチ度を判断しています。
そのため、企業が求める人物像から逆算してエピソードを選ぶのも良いでしょう。
これまで気付けていなかった自分の強みを見つけ、自己PRに活かしてみてください。

執筆者について

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