「失業保険の受給中期間に引越すが、引き続き受給することは可能?」
「引越しても受給するために必要な手続きはある?」
雇用保険の失業等給付(失業保険)を受給している方のなかには、遠方の企業への再就職が決まりそうだったり、地元へのUターンを検討していたりするなど、受給期間中の引越しを考えている方も少なくないでしょう。
本記事では、引越した場合も失業保険は受け取れるのか、受給できる場合はどんな手続きが必要なのかなどについて解説しています。
退職後に引越す予定のある方は、ぜひ参考にしてください。
目次
失業保険は退職と同時に引越ししてももらえる
退職後に引越しても、失業保険は問題なく受け取ることができます。
ハローワークは自治体ごとで管轄が異なるため、引越し前と引越し後で管轄が変わる場合には、新しいエリアで改めて手続きを行いましょう。
また、退職と同時に引越すケースと、受給が始まってから引越すケースでは、手続きが異なります。
それぞれのケースを確認していきましょう。
申請する前に引越すケース
退職してすぐに引越す場合は、失業保険を申請する前に引越すことになるでしょう。
申請前に引越す場合は、引越し先の住所地を管轄するハローワークで手続きを行います。
引越す前の住所を管轄するハローワークでは、手続きを行う必要がありません。
また、ハローワークで手続きを行うには、現住所を証明する書類が必要です。
ハローワークに行く前に、引越し先の市役所で住民票をもらうなど、用意をしておきましょう。
申請後や受給中に引越すケース
失業保険の申請後や受給中に引越すことになった場合も、引越し先の住所を管轄するハローワークで手続きを行います。
手続きに必要なものは以下の4つです。
- 引越し先の住所が確認できる書類(住民票など)
- 受給資格者氏名・住所変更届
- 雇用保険受給資格者証
- 失業認定申告書
受給資格者氏名・住所変更届は、ハローワークの窓口に用意されています。
なお、ハローワークでの手続きを行う前に、住民票の異動が必要です。
あらかじめ、各種手続きを順序立ててスケジュールを組んでおきましょう。
失業保険受給と引越しが重なる場合の注意点
失業保険の受給期間と引越しが重なる場合は、手続きが遅くならないように注意しましょう。
失業保険の受給期間は、離職日の翌日から1年間と定められています。
妊娠や出産、病気などの場合をのぞき、申請が遅れて受給開始が遅くなったとしても、期限を過ぎたらその日以降支給を受けることはできません。
そのため、退職してから失業保険の申請が遅くなることで、もらえる給付金が減ってしまうおそれがあります。
退職してから引越しまでに期間が空くようであれば、引越し前の住所で失業保険の申請をしておきましょう。
また、失業保険受給中に引越す場合は、再度手続きが必要なので忘れないようにしてください。
失業保険は引越してももらえるが早めの手続きが重要
退職後に引越すとなると、退職の手続きや荷物の整理で慌ただしくなることでしょう。
しかし、失業保険の手続きを後回しにしてしまうと、もらえる金額が減ってしまうかもしれません。
引越し後に住所変更の手続きが終わったら、速やかにハローワークで手続きを行いましょう。。
直前で焦らないためにも、書類を準備しておくことが重要です。