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専門学校の志望動機の書き方と例文を解説

専門学校を受験する際には多くの場合、志望動機の提出を求められます。
志望動機は「その専門学校でなくてはいけない理由」をアピールできるチャンスであり、履歴書やエントリーシートだけでなく、面接時にも聞かれる可能性が高い質問です。
では、魅力的な志望動機はどのように書けば良いのでしょうか。

本記事では、専門学校の志望動機の書き方や構成のポイントを解説します。
志望動機の内容に迷っている方は、例文・NG例も併せてチェックしてください。

専門学校の志望動機を書くときのポイント

専門学校の志望動機を書くときのポイント

専門学校を受験する方にとって志望動機は、AO入試での面接や願書、エントリーシートなど、さまざまな場面で聞かれる必須の質問です。
志望理由書という書類として提出を求められることも多く、受験生自身で記入する必要があります。
400〜800文字程度など文字数指定がある場合、そのなかで自分の思いをアピールしなければなりません。

志望動機とは「なぜその専門学校を選んだのか」という理由のことですが、ただ理由のみを述べるだけでは不十分といえます。
魅力的な志望動機を書くには、自己分析・職業分析・志望校の分析を徹底しましょう
それぞれ詳しく解説します。

自己分析

志望動機では、自分の強みや実現したい目標をアピールすることが大切です。
このとき役立つのが自己分析です。

得意なことや熱中したこと、がんばってきたことなどを書き出しましょう。
勉強はもちろん部活動、ボランティア、遊びなど内容は問いません。
そのなかで自分がした努力や思い出深い経験があれば、それも書き出してください。

自分の性質や関心、経験が、職業を志す根拠・きっかけになっていることがあります。
例えば、保育士の道をめざす方なら「人と関わることが好き」「弟・妹や近所の子どもたちと遊ぶことが楽しかった」といった自分の性質や経験が強みになるでしょう。
こうした実体験に基づく志望動機は、信憑性と説得力が増します。

職業分析

専門学校は職業に直結するスキルを学ぶ場です。
したがって、目標とする仕事への理解や意欲が専門学校の入学時に重要視されます。

職業への憧れだけで進路を決めている、卒業後のキャリアプランがぼんやりとしているといった場合には要注意です。
その職業に対するポジティブな面だけでなく、抱えている問題点やデメリットなど多角的な視点で理解を深めておきましょう。

職業体験に参加して実際にその職業に就いている方の声を聞くほか、動画サイトやSNS、ブログなどを参考にする方法もあります。
ただしいずれもあくまで一つの意見であり、うのみにしすぎないことが大切です。

オープンキャンパスで志望校の分析

志望動機を書く際には、ほかでもないその専門学校を選んだ理由が必要です。
志望校ならではの魅力や特徴を説明するためにも、分析は欠かせません。
学校のパンフレットやホームページを参考にするだけでなく、オープンキャンパスで実際の雰囲気を感じ取り情報収集すると良いでしょう。

あらかじめチェックしておきたい情報は以下のとおりです。

  • コースやカリキュラムの内容
  • どのような授業が開講されているか
  • どのような専門分野の先生がいるか
  • 取得できる資格や技能
  • 学校の歴史やなりたち
  • 学校の理念
  • 奨学金制度など学生生活の支援体制
  • 実習などができる施設・設備は充実しているか
  • 卒業生の就職先にはどのようなところがあるか

志望校の特色をふまえたうえで、そこでなければいけない理由を説明できるようにしましょう。

専門学校の志望動機の書き方|書き出し・構成・内容

専門学校の志望動機の書き方|書き出し・構成・内容

自己分析や情報収集が十分にできたら、志望動機として内容をまとめましょう。
書き出し方と構成、内容として盛り込むべきポイントについて解説します。
専門学校の面接対策としても役立ててください。

書き出しは結論から

志望動機の書き出しは、結論から述べるのがベターです。
どのような職業をめざしてその専門学校を志望したのか、その理由を端的に説明します。

結論・理由・具体例・要点の順で話を構成する手法をPREP法といい、スムーズに情報を伝えられるのが特徴です。
これは面接で志望動機や自己PRを求められたときも同様で、まず結論から話し始めることで面接官の印象に残りやすくなります。

志望動機の書き出しについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

自己紹介要素を短く入れる

志望動機には、職業や学校を志望するようになったきっかけを軸に、短く自己紹介を入れましょう。
自己分析によって見えてきた自分の得意なこと、好きなことを盛り込むのがおすすめです。
影響を受けた人物名やブランド名などの固有名詞、実体験に基づくエピソードを入れると、ほかの生徒の志望動機と差を出しやすくなります。

また、めざす将来像も述べると熱意が伝わるでしょう。
専門学校は職業と直結する学びの場であるため、卒業後にどのような形で社会に貢献したいかまで説明できると好評価につながります。

入学後に学びたいこと・頑張りたいことをアピール

興味のある授業や実習、取得できる資格などを挙げて、入学後の学習意欲をアピールしてください
めざす職業と関連する部活・サークルがある場合、そこでの活動を頑張りたいと伝えるのも良いでしょう。

どの学校でも経験できるようなことではなく、志望校ならではの特色に触れられるとベストです。
学校の理念や卒業生の進路などもヒントになるかもしれません。

専門学校の志望動機の例文|面接にも活用しよう

ここからは専門学校のジャンルごとに志望動機の例文を紹介します。
学校によっては文字数に指定があるため、過不足に気を付けつつ内容を調整しましょう。

ビジネス系専門学校の例文【400文字】

私が貴校を志望する理由は、起業に向けて経営の基礎を学ぶためです。
私は小学生のときに女性起業家の授業を受けたことがきっかけで、起業へ興味を持つようになりました。
高校時代には趣味でプログラミングを勉強してきましたが、夢の実現のため、専門学校では、ビジネスで広く役立つスキルを基礎から学びたいと考えています。

将来的には、福祉介護をITで支えるようなビジネスを展開することが夢です。
福祉介護はいまだIT化・ICT化が遅れている業界とされています。
高齢化社会が進むなか働き手需要は今後も増加すると予想できますが、福祉介護はハードな業界のイメージを持たれがちなのが現状です。
そうした環境を打破する一つの要因に、IT化・ICT化の推進があると私は考えます。

貴校にはAIやエンジニアについて学べるカリキュラムが整っており、IT分野に対しても幅広い知見を得られると感じました。
入学後はインターンシップにも積極的に参加し、社会に貢献できる人材をめざしたいです。

志望動機を400文字程度でまとめる場合には、以下のような内容を含めましょう。

  • 志望した理由
  • 志望動機を抱くに至ったきっかけ(自己紹介要素)
  • 今までがんばったこと(自己紹介要素)
  • 具体的にどのような仕事がしたいか(将来の展望)
  • その学校ならではの魅力に感じた部分

最後に入学後の目標として上記の内容をまとめたら完成です。

情報系専門学校の例文【200文字】

私はITエンジニアとして人々の生活をより便利なものにしたいと思い、貴校を志望しました。

私の実家は農業を営んでおり、ITによって農作物の管理・人の肉体労働の軽減がめざせるのではないかと思ったことが、プログラミングに興味を持ったきっかけです。
AIやIT機器は今や身近な存在ですが、まだまだ私たちの生活を豊かにする可能性を秘めていると感じます。

貴校のオープンキャンパスでAI部門に力を入れたゼミがあると知ったため、入学後はそこで知見を広げたいです。

200文字程度で志望動機を書く場合には、要点を一つに絞ったうえで簡潔に内容をまとめる必要があります。
志望した理由とそれを裏付けるエピソード、将来の展望をそれぞれ1〜2文で述べましょう。

美容系の志望動機の例文【300文字】

私は将来、メイクアップアーティストとして人々を輝かせるメイクを手がけたいと思い、貴校を志望しました。

この道を志したきっかけは、家族の結婚式に出席した際、自分のコンプレックスを魅力的に見せるようなメイクをしてもらい、メイクが持つ「人を変える力」に感銘を受けたことです。
コンプレックスをただ隠すのではなく、個性として向き合えるようなメイクの楽しさを、より多くの方に知ってもらいたいと考えています。

貴校は現場実習に特に力を入れているとともに、特殊メイクを含むバラエティ豊かな授業も行っている点に魅力を感じました。
結婚式や成人式などハレの日に携わるメイクアップアーティストとして活躍できるよう、入学後はスキルアップに励みたいです。

調理系の志望動機の例文【200文字】

私は、日本の食材を使った料理でその土地の文化と産業を支える調理師になりたいと思い、貴校を志望しました。
きっかけは、学生時代の修学旅行で地産地消にこだわる料理人の方の話を聞いたことです。
そのときいただいた料理はどれもおいしく、自分も料理を通して日本の農業漁業、畜産業を応援したいと感じるようになりました。

幅広いジャンルの料理と製菓を学べる貴校で、調理師としてのスキルを磨きたいと考えております。

専門学校の志望動機のNG例

専門学校の志望動機のNG例

どれだけ長文で志望動機を書いても、志望した専門学校に対するこだわりが感じられない、職業への理解が浅い場合、学校側に熱意は伝わりません。
ここでは、志望動機を書く際に注意したいNG例を解説します。

その学校でなければいけない理由が入っていない

ビジネス系や情報系、美容系など、どの分野を学ぶにせよ専門学校の選択肢はいくつもあります。
志望動機では、その学校でなければいけない理由を説明することが大切です。

「スキルが身につくから」「就職率が高いから」といった理由は、同分野のほかの専門学校にもあてはまる可能性が高く、漠然とした印象を与えてしまいます。
志望校の分析を入念に行い、コースやカリキュラム、授業の内容、インターンシップ・実習の充実度など、特色のある情報を集めましょう。

職業のイメージが表面的

志望動機に書かれている職業イメージが表面的だったり、誤っていたりする場合にもマイナスな印象を与えます。
興味を持ったきっかけは些細なできごとやメディアの影響だったとしても、仕事として向き合う以上、良い面も悪い面もきちんと理解しておきましょう。

保育士といえば子ども好き、プログラマーは人と話さなくて済むなど一般的なイメージだけで職業を語ってしまうと、将来設計が甘いと判断されかねません。
その職業の厳しい側面や社会的な問題点にも目を向け、多角的な視点を持ったうえで志望動機をまとめましょう

専門学校をめざすなら、高校生も社会人も志望動機をまとめておこう

自分の強みや意欲をアピールする志望動機は、専門学校をめざすうえでの第一関門です。
何から書き始めれば良いのか迷ったときには、まず自己分析から始めましょう。
志望校や職業についても情報収集しておくと、内容に説得力が増します。

志望動機は面接時にも聞かれる可能性があるため、嘘のないように自分の言葉で書き上げてください。

執筆者について

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