職歴なしでも、履歴書の職歴欄に何も書かないのはNGです。
なお、「職歴」とは正社員や契約社員での勤務経験を指します。
パート・アルバイトは一般的に職歴に含まれないので注意しましょう。
今回は、「職歴なし」の人が履歴書を書くときの書き方をくわしく紹介します。
これから履歴書を提出しようと思っている人も、ぜひ参考にしてください。
目次
職歴がなしでも何も書かないのはNG
職歴がないからといって、履歴書の職歴欄に何も書かないのはNGです。
職歴がない場合は「なし」とはっきり書きましょう。
右下に「以上」と書くことも忘れないようにしてください。
「なし」と書かなければ、一般的なマナーがない人と思われてしまう恐れがあります。
記入忘れと勘違いされる可能性もあるでしょう。
採用担当者の誤解を招いたり、不要なトラブルが発生したりするのを避けるためにも、職歴欄には「なし」とはっきり書くようにしてください。
職歴が「なし」の場合の書き方
職歴が「なし」の場合、どのように履歴書に書いたら良いかくわしく見ていきましょう。
新卒者は学歴だけを書く
新卒者は職歴がないので、学歴だけを記載して職歴は「なし」と書きましょう。
書き方は下記のとおりです。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
学歴 | ||
2016 | 3 | 東京都立△△中学校 卒業 |
2016 | 4 | 私立△△高等学校 入学 |
2019 | 3 | 私立△△高等学校 卒業 |
2013 | 4 | 私立〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
2022 | 6 | 私立〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込 |
職歴 | ||
なし | ||
以上 |
パート・アルバイト歴は別欄に書く
パート・アルバイトは基本的に職歴とはなりませんが、仕事の経験が志望先へのアピールにつながるのであれば、記載してもかまいません。
なお、パート・アルバイト経験を履歴書に記載する場合は職歴欄ではなく、特技や自己PRの欄に記入するのが一般的です。
パート・アルバイト経験をアピールする際には、経験やスキルが応募する企業の求める人材とマッチしているかどうかを意識することを忘れないようにしましょう。
職歴なしでもアピールできる書き方
職歴なしでも履歴書で自分のスキルや経験をアピールする方法はあります。
くわしく見ていきましょう。
免許・資格欄を埋める
免許や資格を持っている場合は、履歴書の所定欄に記載しましょう。
応募する企業の業務内容にマッチしている免許や資格があれば、採用担当者に好印象を与えられるかもしれません。
資格や免許を所有していれば、意欲の高さをアピールするのにも役立ちます。
職歴がないからと諦めず、積極的に記載しましょう。
資格を勉強している人や、免許を取得中の人は「△△資格取得に向けて勉強中」「〇〇免許取得中」などと記載するのも一つの方法です。
志望動機をしっかり記入する
志望動機をしっかりと記入すれば、採用担当者に意欲を示せます。
特に未経験の業界に転職する場合は、志望動機を練って働く意欲をアピールしたいところです。
ただ単に「御社の理念に共感しました」のような書き方をするのではなく、その企業でなければいけない理由や、自分が何をしたいのかなどについて書くと、志望動機が明確になります。
自己PR欄も企業が求める人物像に適した内容にして充実させたいところです。
ただし、嘘を書くのは避けましょう。
採用担当者は多くの経験を積んでいるため、虚偽の志望動機を書いても見抜かれてしまいます。
添え状を活用する
添え状を作成してアピールするという方法もあります。
添え状とは履歴書を郵送する際に「誰が・何を・どれだけ送ったのか」を採用担当者に示す書類です。
採用担当者は毎日のように多くの書類を受け取っているため、確認の手間を省くために履歴書には添え状を同封します。
本来であれば事務的な書類ですが、入社意欲も併せて記載すれば、熱意を伝えられる可能性はあるでしょう。
なお、添え状がなくても合否に影響はありませんが、作成するのは一般的なマナーとされています。
添え状を同封しなかった場合は「当たり前のことができない人」と思われる恐れもあるので注意しましょう。
職務履歴書を作成する
転職の場合は、履歴書と併せて職務経歴書の提出を求められるケースも少なくありません。
職務経歴書とは、仕事経験を具体的に記載する書類です。
職務経歴書は、職歴がない人もパート・アルバイトの経験をアピールする際に役立てることができます。
職務経歴書をアピールに使う場合は、パート・アルバイトの経験で自分が注力したことや、工夫したことなどを具体的に書きましょう。
同じ業界であれば、パート・アルバイト経験しかなくてもスキルとして認められ、面接で有利になる可能性もあります。
職歴なしでも書き方を工夫してアピールしよう
職歴なしでも、履歴書の書き方次第では自分の経験やスキルをアピールできます。
何も書かないのはNGなので、正しく「なし」と記載したうえで、アピールできる内容や方法を検討しましょう。
免許や資格を保有している人は、積極的に記載したいところです。
志望動機もしっかりと記入して、採用担当者に熱意を伝えましょう。