転職活動中に職務経歴書の自己PRをどのように書けば良いのか、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?
自己PRは、自分自身を会社にアピールするために重要な項目です。
今回の記事では、職務経歴書の自己PRの記載ポイントと例文を紹介していきます。
ご自身の自己PRの参考にしてください。
目次
【職務経歴書】自己PRの書き方
職務経歴書の自己PRは、以下のような3部構成でまとめるのがおすすめです。
- アピールしたい内容
- 具体的なエピソード
- アピール内容を入社後に活かす方法
それぞれ具体的に見ていきましょう。
アピールしたい内容
まずは自分自身について、特にPRしたい内容を記載しましょう。
最初に要点を示すことで、読み手が内容を理解しやすくなります。
今までの経験を振り返り、自分自身のアピールポイントを、以下のように端的に記載しましょう。
自己PR例
- 私の強みは、さまざまな立場の人とコミュニケーションを取れることです。
- 私は、物事に優先順位を立て、正確に仕事をこなすことができます。
- 私には、困難なことも乗り越えることができる、課題解決能力があります。
自己PRの書き出しに迷う方は、こちらの記事でも紹介していますので、参考にしてください。
具体的なエピソード
次にアピール内容の根拠となる、具体的なエピソードを記載しましょう。
どれだけすごいアピール内容を伝えても、それを裏付けるエピソードがなければ、説得力が湧かずなかなか採用担当者の心に響きません。
職務経歴書の自己PR欄の大きさに合わせて、採用担当者がイメージしやすいように、可能な限り具体的に記載しましょう。
アピール内容による成果を数字で記載すると説得力が増すため、数字などの具体的なデータを使用することもおすすめです。
アピール内容を入社後に活かす方法
最後に、アピール内容を入社後に志望先で活かす方法について記載します。
これにより、入社後に活躍する姿を採用担当者が具体的にイメージできるようになり、採用に近づくことができるでしょう。
職務経歴書における自己PRのポイント
職務経歴書は相手に送って読んでもらう資料であるため、受け取った相手側の気持ちを意識して書きましょう。
記載する際に注意したいポイントは、以下のとおりです。
文章量は7〜8割程度を目安にする
職務経歴書は、A4サイズの用紙1〜2枚程度に収めるのが基本です。
今までの職歴や実績、取得している資格などを記載し、最後に自己PRを書いてまとめます。
自己PRを記載できる欄の大きさは人によって異なるかもしれませんが、A4サイズの0.5ページ程度、または記入欄の7〜8割程度をめざして記載しましょう。
また、1つのアピールポイントは300〜400字程度でまとめ、ダラダラと長く書きすぎないように注意してください。
「読みやすさ」を重視
採用担当者は毎日多くの職務経歴書に目を通すため、読みやすいレイアウトを意識する必要があります。
具体的には、以下のことを心がけましょう。
- 複数のアピールポイントを伝える場合には、箇条書きの見出しを作成し、各見出しの間には余白を入れる。
- 自己PRの文章は段落を分けながら作成し、文中で適宜改行を行う。
- 手書きで作成する場合は、適度な大きさの文字を心がけ、丁寧に記載する。
応募先の企業に合った自己PRを盛り込む
業種や社風によって、企業が求める人物像が変わってきます。
事前に企業研究を行い、志望先が求めている人物像を把握しておきましょう。
自己PRは、自分自身のアピール内容をもとに記載するだけではなく、企業研究で得た情報をもとに、望んでいる人物像や職務内容に合わせた内容にするなど、企業の視点を取り入れてアピールすることが大切です。
自己PRは、応募先の企業にとって一番響くものをピックアップしましょう。
提出前に誤字・脱字の確認をする
職務経歴書を提出する前に、誤字脱字がないか確認しましょう。
誤字脱字がある状態のまま提出してしまうことによって、採用担当者に「注意力が不足しているのでは?」「確認を怠ったのでは?」と、マイナスのイメージを持たれてしまう可能性があります。
せっかく時間をかけて準備した書類だからこそ、少しの注意で避けられることでマイナスイメージを持たれてしまうのは勿体ないです。
記載し終わったら、まずは自分で間違いの有無を確認し、そのあとに第三者に目を通してもらうと良いでしょう。
職務経歴書と履歴書の自己PRの違い
転職活動をしている方のなかには、職務経歴書にも履歴書にも自己PRを記載する欄があり、書き方を迷ってしまう方もいるでしょう。
職務経歴書と履歴書の自己PRの違いは、以下のとおりです。
職務経歴書 | 履歴書 | |
文字数 | 300〜400字程度 (1つのアピールにつき) |
200文字程度 |
内容 | 採用担当者が状況をイメージ できるよう、詳細に記載する |
空欄内に収まるよう、端的に記載する |
自己PRの記載内容はどちらも同じで大丈夫ですが、履歴書の自己PRは、職務経歴書の自己PRの要点をまとめる形で端的に記載する必要があります。
【職務経歴書】自己PR例
職務経歴書の自己PR例を複数個紹介していますので、参考にしてみてください。
未経験
私は、お客様に喜んでいただける接客に自信を持っています。
以前勤務していたアルバイト先で、予約の電話対応をしていた経験があります。
「予約」と一口にいっても、席だけ押さえて欲しいお客様やメニューについていろいろ確認したいお客様など、要望は多種多様です。
その際に、お顔が見えないながらも会話やお声からお客様がどのようなことを伝えたいのか、どのようなことを聞きたいのかを推測し、お客様の立場に立って対応を行っていました。
この経験を活かし、コールセンターでもお客様の立場に立ち、要望を適切に把握することで、お客様に満足される対応を心がけていきたいと考えています。
企画職
私には、問題を明確にし、解決できる実行力があります。
前職では、商品の企画会議を週1回の頻度で行っていました。
当初は予定していた時間内で意見をまとめて結論を出すことができず、会議時間が延長してしまったり、再度会議の時間を設定することが多い状況でした。
私がその企画会議に参加し始めて3年が経過した頃、会議のファシリテーターを任されるようになりました。
そこで、その会議では事前情報がなく情報共有から始めるために時間がかかり、会議の時間延長につながると考え、事前に情報共有を行うようにしました。
これにより、会議の時間が短縮されたと同時に、メンバー間で納得のいくまで意見を交換できるようになったのです。
この経験から、私は現在の仕事のなかで何が問題なのかを探り、解決していくことの重要さを学びました。
貴社に入社した際も、漫然と仕事を行うのではなく、より良い結果を出すにはどのようにしたら良いのかを常に考え、改善していきたいと考えています。
医療職(看護師)
私は、コツコツと学び続ける姿勢を常に持っています。
現在の職場は新卒のときから働いている病院になりますが、入職した当初はわからないことばかりで、業務のスピードも遅く仕事に追われてしまう毎日でした。
しかし、慌ただしいなかでもわからないことがあったときは疑問点をメモしておき、自宅に帰ってから調べたり、それでも解決しない場合は次の日他の看護師に聞き解決するようにしていました。
また、病棟内で自習用の課題もあったので、計画を立てて行い、上司に確認してもらっていました。
患者さんに対して根拠のある看護を行えるようになったのは、このような学習を続けてきた結果です。
私は患者さんの笑顔が見られるようになったことに喜びを感じると同時に、より専門性を深めた看護師になりたいと考えるようになりました。
貴社に入職したあとも、将来的にがん専門看護師になることをめざして、コツコツと看護について学んで経験を積み、知識を増やしていきたいと考えています。
職務経歴書の自己PRの書き方を心得て効果的にアピールしよう
職務経歴書の自己PRは、企業に対して自分自身を初めてアピールできる機会です。
職務経歴書の自己PRを通して、企業側に「会ってみたい」「話を聞きたい」と思ってもらえるよう、ポイントを踏まえて効果的にアピールしていきましょう。