「面接で趣味・特技を聞かれたらどのように答えればいいの?」「履歴書に趣味・特技を書く際のポイントはある?」と悩んでいませんか。
自己PRで趣味・特技を伝える際は、「何を学んだのか、仕事にどのように活かせるのか」を伝えることが重要です。
本記事では、自己PRで趣味・特技を伝える際のポイントや伝えるメリット、例文、含めるのは避けたい趣味・特技の一覧を解説します。
目次
自己PRで趣味・特技を伝えるメリット
まずは、自己PRで趣味・特技を伝えるメリットについて解説します。
- 人間性が伝わる
- 会社への適性が伝わる
- 熱中できることが伝わる
- 面接官との距離が縮まる
人間性が伝わる
趣味・特技は就活生が、「どのような人間性をもち、何を大切にする人であるのか」が伝わります。
一例を挙げると次のとおりです。
- 読書をすると心が落ち着く:穏やかな人
- サッカーが得意でチームプレーが好き:チームワークを大切にする人
- 初めて関わる人でも進んでコミュニケーションが取れる:協調性や社交性が高い
仕事をするうえで、プラスの印象を抱いてもらえるように自己PRしましょう。
会社への適正が伝わる
趣味・特技からは、就活生が会社の社風や雰囲気になじめるのかが伝わります。
会社への適正があるかどうかを判断するために、面接官が趣味・特技を質問する場合もあるでしょう。
趣味はストレス発散の手段の一つです。
趣味からストレスへの対処方法があるかどうかが伝わり、仕事とプライベートが両立できる人材であることを自己PRできます。
特技に関しては、どのような過程で身につけたのかを伝えることで、粘り強さやチャレンジ精神があることをアピールできます。
採用後のミスマッチを防ぐためにも趣味・特技を伝えて、会社との適正を判断してもらいましょう。
熱中できることが伝わる
趣味・特技は一つのことにどれくらい熱中できるのかを伝えられます。
「いつから続けている趣味なのか、どのくらいの期間で身につけた特技であるのか」を伝えましょう。
長期間続けられている趣味や長期間かけて身につけた特技であれば、一つのことに熱中できることがわかり会社側からの評価が上がります。
ただし、「時間を忘れて没頭してしまう、徹夜をしている」などの伝え方は、自己管理ができない人という印象を抱かれる恐れもあるため控えましょう。
面接官との距離が縮まる
面接官が就活生に趣味・特技の話を聞く理由には、緊張をほぐす目的があります。
面接官は、就活生の緊張をほぐして本音で話したい心理があるためです。
面接官自身も就活生の合否を決めるプレッシャーを感じています。
趣味・特技の話は、就活生と面接官のお互いのアイスブレイクになることもあるのです。
自己PRで趣味・特技を上手に伝えるポイント
ここからは、次の自己PRで趣味・特技を上手に伝えるポイントを解説します。
- 学びを入れる
- 仕事につながる内容にする
- PREP法を使い簡潔に伝える
学びを入れる
趣味・特技を伝える際は何を学んだのかを含めます。
目標を達成するために役立った努力の内容や、趣味を通じて自分がどのように成長できたのかを伝えます。
学びを入れた趣味・特技の自己PRの一例は次のとおりです。
- 「旅行を通じて情報収集と計画性の大切さを学びました。トラブルなく旅行を終えるためには、飛行機や電車の時間、現地の周辺状況などを調べて計画することが必要だったためです。」
- 「英会話を身につける過程で継続する力の重要性を学びました。会話ができるようになるためには、毎日継続してヒアリングのCDを聞いたり、話すトレーニングしたりするのが大切だったためです」
仕事につながる内容にする
ただ趣味を伝えるだけでは自己PRにならないため、その経験が企業にどう活かせるのかを伝えましょう。
仕事につながる趣味・特技の自己PRの一例は次のとおりです。
- 「趣味で身につけたプログラミングスキルを活かしていきたいです」
- 「誰とでも仲良くなれるコミュニケーション能力を営業に活かしたいと思っています」
PREP法を使い簡潔に伝える
趣味・特技を自己PRする際は、面接での回答や履歴書の記載を問わず簡潔にわかりやすく伝える必要があります。
結論・理由・具体例・結論の順番で伝えるPREP法の活用すれば、わかりやく簡潔に伝えられます。
PREP法を活用した自己PRの一例は次のとおりです。
- P(結論):私の趣味は〇〇です
- R(理由):小学生の頃から続けています
- E(具体例):この趣味から継続する力の大切さを学びました
- P(結論):御社でもこの継続する力で活躍したいです
趣味・特技の自己PRの例文
ここからは、趣味・特技の自己PRの例文を紹介します。
趣味・特技の自己PRの内容を組み立てる際に参考にしてください。
趣味の例文
まずは、趣味の自己PRで読書と旅行、絵画、スポーツの例文を紹介します。
読書
純文学から歴史本、ミステリーなどジャンル問わず年間100冊ほどは読みます。
読書ではさまざまな知識や、物事を広く深く考える力が身につきました。特に偉人の歴史本には関心が強く、題材となる人の生活背景や時代背景、周辺地域の情報などを掘り下げることにより、考察力が身についたと考えています。仕事においても消費者のニーズをとらえるために、身につけた知識や考察力を活かしていきたいと思います。
旅行
大学の長期休みを利用して海外旅行によく行き、世界10ヵ国以上訪れたことがあります。
また、完璧な英語ではありませんが、現地の人と積極的にコミュニケーションを取ることも趣味の一つです。この行動力は、御社の営業職でも活かせると考えております。
絵画
小学生の頃から絵を描くことが好きで、現在まで飽きることなく続けています。
絵を描くことで特に大切なのは、思った絵が描けないからといって投げ出さずに、継続することです。この継続力は、どのような業務でも強みになると考えています。
スポーツ
東京マラソンで結果を出すために、毎朝6時から30分欠かさず続けています。
毎朝続けることは辛いときもありますが、自分で決めたことなのでサボらず取り組んでいます。
毎日のランニングのおかげもあって、東京マラソンで上位に入れました。
この忍耐力と継続力を活かしながら、一つひとつのプロジェクトの目標に向かって粘り強く取り組んでいきたいと思います。
特技の例文
次の特技の自己PRで、コミュニケーションと英会話の例文を紹介します。
コミュニケーション
どのような人でも仲良くなれます。
初対面の人と仲良くなるコツは、相手にリラックスしてもらうことです。
そのため、表情や声のトーンに注意しています。また、質問して話を広げるべきか話を聞くべきか、相手の人柄を見ながらコミュニケーションを行っています。実際に「〇〇さんは話しやすいね」と誉めてもらうことも多いです。
このコミュニケーション能力を活かして、御社の営業職で結果を出せるように努めたいと思います。
英会話
大学生のときに留学したことによって、日常会話をできるようになりました。昔から英語を話せるようになりたいと思っていたので、思い切って留学したことが正解だったと考えています。グローバル展開をされている御社でも、身につけた英語力を活用していきたいと思っています。
自己PRに含めるのは避けたい趣味・特技の一覧
自己PRに含めるのは避けたい趣味・特技の一覧は次のとおりです。
避けたい趣味・特技 | 理由 |
---|---|
ギャンブル | リスクとリターンの検証ができないと思われる |
お酒 | 健康面で不安を感じてしまう可能性がある |
政治・宗教 | 場合によっては偏った思想をもっていると思われる |
徹夜 | 体調管理や自己管理ができないという印象を抱かれる |
危険物の取扱い | 刃物集めや薬品作りなどは危険な人物であると思われる |
マニアック過ぎる分野 | 内容がマニアック過ぎると面接官に伝わらない |
伝え方によっては
- 政治は世情に興味・関心が高い人
- お酒は人付き合いが良くコミュニケーション能力も高い人
などの印象を持ってもらえる場合があります。
自己PRに取り上げる際は伝え方を十分に注意しましょう。
自己PRで趣味・特技を伝えるときは人柄や強みがわかる内容にしよう
自己PRで趣味・特技を伝える際は、自分の人間性や学んだこと、仕事で活かせることがわかる内容にするのが重要です。
また、PREP法などを意識すれば、わかりやすく簡潔に伝えられます。
マイナスイメージになる趣味・特技に関しては、自己PRに含めないのが無難です。
趣味・特技は、伝え方次第では企業側に好印象を残せるため、自分の強みを含めて自己PRしましょう。